鍼治療を受けるにあたっての注意事項(治療前の注意事項)
鍼治療前の飲酒は厳禁
飲酒は避けてください。身体が飲酒の影響を受けて、血の流れが良くなり、気持ちも大きく、痛みなどを感じにくく、脈診も正しい脈がとれず診察時に正しい身体の状態、病態の判断ができなくなります。身体の感受性が鈍感になっているため、正しい鍼の刺激量を感受できない可能性が高く、飲酒状態では鍼治療はできません。
満腹時は避ける
満腹時の鍼治療は避けた方が良いです。鍼治療の的確な効果が期待できません。
鍼治療は、食事の後2時間程度たった食間の状態が最も効果を発揮できます。
満腹時は消化に集中するために血液が胃腸に集まっています。肩こりや腰痛の痛みの対処療法ならいいのですが、体質改善や体調を調整するような全身的な治療は十分な効果が発揮できません。なぜなら、鍼治療をすると血液が分散するからです。
空腹時は避ける
空腹時の鍼治療は的確な治療ができません
空腹を感じるときは、おにぎりを半分ぐらい食べるなど、少しだけお腹にものをいれてきてください。(多くてもおにぎり一つまで)。
空腹時は、身体がエネルギーを欲しているときです。いわば、気血水を補いたい時です。鍼治療は気血水をめぐらしたり、補ったりできます。しかし、そのためにはある程度体力を必要とします。
空腹時は、一日の中でも比較的身体が疲労しており、体力を補いたい時ですから、身体を休ませたい状態ですので、鍼治療で的確な治療をしても身体が過剰に感じることがあるため、おすすめできません。
鍼治療前の運動について
鍼治療前の運動については、ご来院時に脈が落ち着いた状態でしたら問題ありません。
運動後の鍼治療は、スポーツによる筋肉疲労や痛みもとれて、良いコンディションにもっていけますので、もってこいです。
風邪気味の時
風邪気味の時は、是非鍼治療をうけてください。
体調が改善されて自然回復力が増し、風邪が早く治ります。
なぜならば、身体に必要なエネルギー(正気:せいき)が補われて、邪気と戦う力が増し、早く追っ払うことができます。
体力が有り、服を来ていても寒く感じる状態で、体温を計ったら熱はないが熱っぽく、汗が出ない、首や肩が凝り背中がこわばる場合、この時こそ発汗させることが最も良い治療です。身体の表面を覆っている寒邪を鍼治療でおっぱらい身体を正常な状態に戻す効果が有ります。
この時は病邪は体表にあり、体内には入り込んでいません。ここで叩くのが一番よいです。
病気が進み体内に病邪が侵入すると、鼻や咳が出たり、発熱し、関節が痛くなったり、汗が出たりします。この状態でも、歩ける状態であれば、鍼治療が可能です。
このときは、熱を下げるのに得意なツボ、咳や鼻を鎮めるツボを鍼で治療していきます。
風邪には、食欲不振や便秘などの胃腸障害や頭痛、全身疲労がつきものです。これらも鍼治療の得意なところで、的確なツボを選び、体力を補ったり、全身的な体調を整える鍼を行います。
鍼治療のだいご味は、自然治癒力を高めることにあります。自然治癒力を高めると、どんな病気も早く改善することが期待できます。薬も良く効くようになるのです。
生理中の方
生理中に鍼治療をうけることは、まったく問題ありません。むしろプラスにはたらきます。
鍼治療で、生理の痛みや不快な状態も改善することができます。さらに、日常、生理異常がある方も全身と骨盤内の気血の流れを調整しますので、根本改善ができます。
Q&A
針の先は、鋭利ではなく卵型に丸くなっているため、滑り込む様に皮膚の間を入っていきます。痛みはほとんど感じません。
ずしーんという鍼特有の響きがあり、炎症や固い筋肉を緩めるのに効果が有るのですが、響きが気になる方は、それを抑えることも可能です。
温灸の中身は、もぐさの原料である、よもぎ、ぬか、玄米、塩を適切に調合しています。
感じ方は一人一人異なりますので、その人に合わせた温度に調整しますので、とても心地良い温度で、やけどをすることもありません。
オートクレーブは地球上のすべての菌を死滅させます。特に気になる方は、使い捨ての鍼も準備しています。