ゴルフ肘が悪化する原因

ゴルフ肘が悪化する原因は?


筋肉は練習やラウンドをすると疲労します。

筋肉は傷つき、収縮します。疲労すると固く縮んでいきます。

普通は休息や睡眠をとることによって、回復するのですが、多くの方が痛みが出ないので、回復したと思い、筋肉の疲労に気が付かないことが大かたです。これがゴルフ肘が悪化する最大の原因です。

筋肉は歩いただけでも、傷つき疲労します。適当な休息や睡眠をとることによって回復するのですが、多くの場合、筋肉の痛みが無くても疲労は残っているのです。吞み過ぎるとあくる日に胃の疲労がとれていないのと同じです。

ちなみに、毎日10km歩いている人でも、筋肉は緊張し固く疲労していることが多いです。
それは、疲労に気づかず歩き続けていると、歩くことはできるのですが、弾力がある健康な筋肉ではなく、固く芯ができた病的な筋肉になっていることが多いのです。

平気な方でも、試しに前腕を少し強めに叩いてみて下さい。叩く部分によって、痛みが生じる部分が有る事があります。この部分に、疲労が残っています。

この疲労のケアをまずしましょう。具体的には、睡眠などの十分な休息と、食事療法・運動療法です。

ゴルフ肘が悪化すると・・・

常時スポーツをしている方の筋肉痛の場合、ある程度鍛えていますので、筋肉の繊維も太く体積自体が大きくなっており、かなりの運動量に耐えられるようになっています。

しかし、疲労の回復が十分ではないときや、疲労していることに本人が気づいていない時は、筋繊維の中心はだんだん委縮して固くなり、弾力のある繊維から棒状の固い繊維になっていきます

そこに芯ができると、筋肉の収縮力が全体として低下し、100有った力が80に低下していきます。
そこでもまた、100の力を求めて練習をしていくと痛みを感じます。
これが悪化すると70や60,50に低下し、日常生活でも違和感を感じるようになります。

重い荷物を持つと痛みを感じたり、酷くなると軽いコップを持っただけでも、ずきっとする痛みを感じます。

さらにひどくなると焼き魚をお箸でほぐす動作もできなくなるほど、炎症がひどくなります。

 

なぜ痛くなるのか

痛いのに練習やラウンドを続けると、筋肉の全体に炎症を起こします。
一層、二層、三層ともに筋膜に炎症を起こし、かつ、骨の付着部にも炎症を起こします。

オブラートみたいな柔らかい筋膜がサランラップのように固く貼り、筋肉を包みます。
この状態だと筋膜に痛みを感じ、ちょっとした動作でも痛みを感じるため、動かさなくなります。
いわゆる身体にそなわっている自己防衛が働いているのです。

注射や薬の役割

注射や薬はあくまで、回復するまでの緩和治療ですが、筋肉が回復するまで、このような緩和治療で休息をとるのであればよいのです。しかし、痛み止めの薬を飲んだり、ステロイドなどの強力な痛み止めを注射したり、痛みを止めて練習やラウンドを繰り返す方も見受けられます。そうなると、筋膜の炎症や腱の付着部の炎症の進行が早まります。

 

血液や体内水分の流れを良くする大切な食事療法


油ものの多い食事や、味付けの濃いおかず、アルコールの多飲、偏った食事内容の方は、水湿や汚血が多く、回復が遅くなります。
自然界でも湿気ているところは通気が悪く動きが無いため、ずっと湿っています。

水湿を改善する食事は根菜類をお勧めします。ゴボウやレンコン、大根、里芋などの根菜類は、腸に長くとどまって古い水分を吸収し、便で排出してくれます。

そうすることで身体全体の水分や血液の流れが良くなるのです。全体が良くなることで、部分の治療にも良い影響があります。

運動療法

全身の運動療法をすることで、全身の気血の流れがよくなりますのでお勧めします。

部分の運動療法は、部分の血液と水分の流れがよくなり有効です。ですが、なぜ全身の運動療法が必要なのかというと、部分は常に全身の影響を受けているからです。部分は全身の一部であります。症状は、全身の血液や水分の流れる力が一番弱い所に現れるのです。

全身の運動療法 -リズム運動-


縄を使わない縄跳びや、踏み台昇降です。

一分ずつ3回から行ってみましょう。5回ぐらい行えば、全身の代謝はかなり良くなります。5分出来るとかなり良い状態ですので、5分を目指しましょう。

部分の運動療法

部分の代謝として手を頭の上にあげて一分間振る事をお勧めします。
一分間して少し休むのを3回をワンセットとして行います。それを一日3回行います。ワンセットを続けて行えない方は、1分を一日15回行ってください。

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筆者
はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一
"はり・灸と健康は仲がいい"

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