根本改善を目指すからこそ姿勢も矯正します

根本改善を目指すからこそ姿勢も矯正します

骨盤・頚椎など姿勢の歪みを矯正し、神経圧迫を取り除くことで、頑固な痛みを改善、さらに再発予防をしていきます。

90%の方に潜む痛みの原因

実は、当院に来られる方で、左右の足の長さが大きく違う方が10人中9人見られています。
これは、左右の足の長さに違いがあるのではなく、左右の骨盤の一方が後方回旋してずれているからです。

もともと仙腸関節は、5mmは動くようにできています。
左右差が5mm以内なら自然な範囲で矯正しなくても良いと私は考えています。

ですので最優の足の長さが5mm以上なら矯正矯正をした方が良いと考えます。

足の左右の長さが5mmから1cm以上異なる方が90%に見られます。
実に9割の方が矯正した方が良いという割合です。

矯正した方が良い方の中で、なんと足の左右の長さが1㎝~1,5cm異なる方が20%もいるのです。

この20%の方は私は絶対に矯正をした方が良いと考えます。

重心が大きく左右のどちらかに偏り、腰やひざなどの痛みを引き起こす原因になるだけでなく、片側の内臓にも負担がかかります。
長く内臓が圧迫されると、そちら側の臓腑の疾患を引き起こす可能性もあるのです。

将来に渡って健康を維持するために、バランスの取れた姿勢を維持する事はとても大切な事なのです

骨盤のずれによる身体への影響

左右の骨盤のいずれかが後方回旋することによって左右の足の長さの違いが生じ
身体の重心が左右どちらか一方に偏ります。
重心がかかる片方の筋肉ばかり使うことになります
腰でも足でも、よく使う筋肉の方が発達します。
腰を例にとると、右重心の方は右側の腰の筋肉が発達し、たくさんの筋肉がついてき
ます
この姿勢が癖になって長く続けていると、右側の筋肉負担だけが大きくなり
支える割合のバランスが崩れたために、痛みがひき起こりやすくなるのです。
右側で60%、左側で40%支えるのと、左右の腰の筋肉で50%ずつ体重をバランスよく支えるのと、どちらの効率が良いでしょうかという話です。

さらに、このバランスの異常は筋肉だけでなく腰の骨にも悪影響して、変形性脊椎症・椎間板ヘルにア・脊柱管狭窄症・分離すべり症などの骨の疾病に繋がる可能性が考えられます。

症状として著名なのは腰臀部から足の指先まで痛む坐骨神経痛などです。
様々な疾患は日常生活の生活習慣から生まれると言っても過言ではありません。長年この状態が続くことで日常的な腰痛・こむら返り・膝痛や五十肩、さらに頚椎の歪みから肩こりや、腕や手の痺れを引き起こしたりする可能性もあると言えます。

症状だけを改善しても姿勢が改善されないと再発しやすい危険性を秘めています。

だから当院では、姿勢の状態を一人ひとり把握し、症状の治療と同時に必要に応じて
姿勢の矯正を行なっています。

姿勢を自然な状態にもどす

私たちの身体は、例えば猫背でもその歪んだ状態を自然な状態と認識しています。
ですので、矯正をしてもすぐにもとの形に戻ろうとします。これを形状記憶と言います。

癖付いた姿勢の位置覚(体の重心がどこにあるか)を自然な状態と認識しているので、それを正しい位置覚を認識させる必要があります。

矯正は根気強く、正しい位置覚を認識させるところまで続ける必要があります。

骨盤のずれが根本原因

腰痛だけでなく首や肩、膝などの痛みを引き起こした身体の状態をよく観察すると、ほとんどの方に要矯正と言える骨盤の歪みが伴っている事が分かります。

男女問わず、大人から子供まで、この骨盤の歪みはひき起こります

若いから大丈夫ではないのです。
子供も大人も年齢に関係ありません。

骨盤を矯正することで様々な関節の痛みの再発を大幅に防ぐ事が出来ます。
ですが完全ではありません。

再発を防止するためには、腹筋や足腰の筋肉を鍛えるリハビリを行う事、
同時にストレッチや柔軟体操で、筋肉を緩め、各関節の負荷を軽減する事も大切
です。

だから当院では
中医学による鍼灸治療の上に、さらに矯正・リハビリ・ストレッチをセットと考えているのです

最近の当院での一症例をご紹介します
小学校6年生のプロを目指す熱心なサッカー選手が来院しました

鼠蹊部の痛みが出ていたのですが、どこにいっても股関節の疾患と診断され、治らず最後に当院に来られました。

当院の見立ては、すぐに坐骨神経痛と判断しました。
原因は腰とお尻の筋肉の過剰な緊張による陰部神経の圧迫から来る神経痛でした。

股関節でないことは徒手検査ですぐにわかったので除外しました。
さらによく観察すると、右足が左足より1,5cmも短くなっていました。
重心が身体の一方向にかかったまま、激しい練習を続けたのが痛みの根本原因です。

鍼で腰と臀部の筋肉を緩めることで激しい緊張を取り除き、再発防止のために骨盤を矯正しました。
二週間(8回の鍼治療)で、腰臀部の緊張がすっかり取れて鼠径部の激しい神経痛はすっかり消失したので、サッカーの練習に復帰させました。

左右の足の長さは5ミリ前後まで回復していますが、
現在でも、お母さんに協力いただき、家庭で行える矯正体操を継続し、正しい位置覚
を認識させています。

筆者
はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一
"はり・灸と健康は仲がいい"

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