患者様の病態分析

2017年11月30日

[頸椎ヘルニア] 女性

[ゴルフ肘]男性 会社員 ゴルフ肘の中医学による病態分析と治療

初診

2017年12月4日  
大阪府池田市在住 男性 会社員

主訴

ゴルフ肘

  • 右肘内側の疼痛
  • 左肘外側の疼痛

随伴症状

  • 疲れやすい
  • 慢性的な腰痛もち
  • 身体が異常なほど硬い

現病歴

ゴルフ肘1.jpg一年前から、ゴルフ肘で常に右が痛かった。
最近、左側も痛くなって、日常生活にも支障を来すようになってきた。ゴルフは我慢してやっています。
慢性的な腰痛持ちで、身体が異常なほど硬いです。
インターネットでゴルフ肘を治してくれるところを探したところ、当院を見つけました。
ゴルフ肘は諦めていましたが、治療に対する評価も良かったので行ってみようと思いました。
12月4日、当院に来院いたしました。

現象

現代医学的な方法による病態の把握と、中医学基礎理論を用いる中医学弁証による全身状態の把握

現代医学的な把握

    右肘について

  • 右肘内側の痛み
  • 長掌筋、橈側手根屈筋、円回内筋、浅指屈筋、深指屈筋を押圧すると、激しい痛みを生じる。著明な筋緊張を認める。

  • 長掌筋
  • 手首を内側に曲げ、手のひらの内側にある手掌筋膜を緊張させる。

  • 橈側手根屈筋
  • 肘関節での弱い屈曲および回内。手根を内側および親指側に曲げる。

  • 円回内筋
  • 前腕を内側に回し、肘関節を曲げるのを助ける。

  • 浅指屈筋
  • 肘関節を曲げる(力は弱い)。手根の関節と手のひらに近い指の関節を強力に曲げる。

  • 深指屈筋
  • 手根、中手および指の関節を屈曲する。

これらは手首や手根(手のひらを内側に曲げる)および指関節を内側に曲げる筋肉である。

    左肘について

  • 左肘外側の痛み
  • 長短橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋のそれぞれの筋間を押圧すると激しい痛みを生じる。
    強い筋緊張を認める。

  • 長橈側手根伸筋
  • 肘関節では肘を曲げる働き(働きは弱い)
    腕を曲げた状態では前腕を内側に回す(働きは弱い)
    腕を伸ばした状態では前腕を外側に回す
    手首を外側に曲げる

  • 短橈側手根伸筋
  • 肘関節を曲げる(働きは弱い)
    手首を外側に曲げる(背側)

  • 総指伸筋
  • 指を伸ばし、扇状に開く
    手首を外側(背側)に曲げる最も強力な働きをする

  • 小指伸筋
  • 五本の指を伸ばし、手首を外側(背側)と尺側(小指側)に曲げる

  • 尺側手根伸筋
  • 前腕を外側に曲げる
    手首を背側に屈曲する
    上記のなかでも、長短橈側手根伸筋の筋溝を押圧すると最も痛みを生じ、最も強い緊張を認める。

~筋肉の筋繊維の性質についての指頭感覚~

キメが細かく、とても柔らかい筋肉で、特筆に値する。

中医学による状態の把握

    舌診

  • 淡紅舌(気・血が充足していることを示す)

  • 白苔が全体に広がってやや厚い(体内に古い水分が多いことを示す)

  • 舌体
  • 舌本体も水分を含み、分厚くなり大きくなっている(体内の水分代謝が悪くなり、古い水分が多く停滞していることを示す)。

  • 舌下静脈の怒張
  • 舌の裏の2本の血管に脈絡があり、激しい静脈の怒張を認める(身体内の血流が悪いことを示す)

    脈診

  • 渋脈(全身の血液の流れが悪いことを示す)
  • 気の流れが停滞したり、水の流れが停滞すると、全身の血液の流れが悪化し、渋脈を引き起こすことが多い

    ~気・血・津液弁証~

  • 血瘀
  • 血液の流れが悪くなり、血液が汚れている状態

  • 痰湿
  • 体内水分の代謝が悪くなり、古い水分が停滞している
    脾気が弱っていることで起こりやすい

    方解

    ~中医学理論を用い、中医学弁証を行い、治療方法を確定する~

    普段からお酒をよく飲み、ストレスを発散させているそうである。
    ということは、お酒で上手に発散させているが、ストレスが多いことが分かる

    舌・脈診より重度の血瘀の状態が認められる。

    ストレスからの気滞による血瘀(血液の流れが悪くなって汚れている)と、アルコールの飲み過ぎによる痰湿(体内水分が停滞)の両方を合わせたものによることが想定できる。
    体内水分の停滞については、苔が多いだけでなく、舌本体が分厚く大きくなっているので、かなりの水分の代謝が障害されていると分析できる。

    ~中医学の視点から診る~

    中医学的な視点から診ると部分の筋肉をどう緩めるかということよりも
    全身の血液の流れの改善と水分代謝を促進し、新陳代謝を高めることが何よりも大切である。

    ~それは何故でしょうか~

    何故なら、川で例えて言うと、流れの良い川だと、川の水の流れを引き込めば、部分の汚れは簡単に解決する。しかし、流れの悪い川の一部分の汚れを改善させることは、川の水の流れを引き込んでも、もとも流れが弱いので、部分の汚れはなかなか綺麗にはならない。

    テニス肘で右肘では、右側内側の筋群に強い筋緊張を認め、左肘では、左側外側の筋群に強い筋緊張を認める。

    ~慢性的に緊張した筋肉は、どのようになっているでしょうか?~

    慢性的に緊張した筋肉は緊張し、血管が収縮して血液の流れは、著しく低下している。そのうえ、体内の水分は筋肉に停滞しやすい。そのため筋肉は著しく弾力を失い、正常に伸び縮みができない状態になる。すなわち、筋肉が粘土のようになってしまい、筋肉の運動能力が低下する。それは、自然界で常に湿気ている所は通気が悪かったり、水分代謝が悪い条件があるのと同じである。

    ~最短で筋肉を柔らかくするには~

    テニス肘により、緊張した筋肉を最短で柔らかく改善させるためには、全身の血流の改善と水分代謝を促進させることが一番大切である。

治療方針

~全身的な視点から診た鍼灸治療~

ストレスを発散して長くもってはいないにしても、ストレスがあると気の流れは一時的に停滞する。

~気の流れは、血に影響し、全身の血流を悪化させる~

428752だから、まず気の流れを改善させ促進させることが大切である。
気の巡りが良くなると血は巡り、水も巡る
かつストレスも改善されるので、アルコールの飲み過ぎの改善にも繋がる。
気の停滞は、ストレスの矢面にたって働く肝気の鬱滞を引き起こす。
肝気が鬱滞すると、全身の気・血・水の流れは低下する。
脾に影響すると、水分の代謝が悪くなり、体内水分が停滞する。
血に影響すると全身の血流が悪くなる。
全身症状を改善させるために、肝気の鬱滞を取り除き、脾気を強め、気・血・水の流れを良くすることが大切である。
肝気の鬱滞を取り除く法則を疏肝理気という。
主な経穴は、太衝・合谷・内関・陽陵泉・期門などから選穴する。
気・血・水を巡らすツボは、足三里、三陰交が適している。
体内水分の新陳代謝を良くするツボは、豊隆・陰陵泉である。
これらの特別な経穴を中医学弁証により導き出し、全身症状を改善させることによりゴルフ肘を最短で改善させることができる。

中医学弁証で全身症状を改善させる鍼治療を行った後、
現代医学的な知識を用いての鍼灸治療を行う。
全身治療のための鍼を配穴し置針した後に、局所の治療を行う。すなわち、全身症状を改善させるのと併行して、局所の治療を行うのである。

~現代医学的な知識を用いての鍼灸治療~

その筋肉は、冒頭の現代医学的な病態把握のところでくわしく述べたので、参照してほしい。こうして特定した右肘の筋群および左側の筋群を一つ一つ丁寧に緩めて行くのである。

~鍼の治療には、高度な知識が必要である~

効果的な鍼をするためには、的確な深さと刺入速度や強さの加減が大切で、筋肉の硬結を見つけたら、カーテンから手を放さないように手を押したり引いたりする技術が必要である。これを面取りという。

~面取りについて~

筋肉の硬結を見つけたら、硬結を突き抜けても離れてもいけない。
硬結の中に刺入し、押したり引いたりして、筋肉をバネのように伸ばしたり縮めたりしながら筋肉を緩めて行くのである。
筋肉が緩むのを指頭感覚で感じながら、丁寧に手技を施す。

よく使う鍼は、髪の毛ほどの細さで0.12ミリである。

筋肉に刺入したあと、鍼の先に感じる垂直圧と横側に受ける水平圧を指頭感覚で感じながら鍼を巧みに操作する必要がある。
学校を卒業してから、鍼を通し指頭感覚を鍛え、針先で筋肉を生きものと気を合わせて仲良く戯れるようになるためには、最低でも5年以上の厳しい修行が必要になってくる。

治療経過

初回の治療

初回の治療で、噓のように痛みが軽減された。
日常生活にも支障を来していたのが、日常生活ではまったく痛みを感じなくなった。

2回目の治療

一回目の治療の後にゴルフのラウンドを行った。
さすがにゴルフのプレー中は、肘が痛くなったが、右肘内側の痛みは消失したそうである。本日は、私も触診して確認したが、驚いたことに筋肉の硬結がほとんど無くなり、筋肉が随分、和らいでいた。
左肘の外側はまだまだ痛みが残存しているということである。
触診して診ると、筋肉の緊張が著しく、少し腫脹が認められた。そのため押圧すると酷く痛がった。冒頭の「現代医学の病態把握」のところで記した、一つ一つの筋肉を丁寧にほぐしていった。その後の触診により、かなり筋肉が緩んだことを確認した。治療に対して素直に良い反応を示してくれる筋肉である。キメの細かい本来耐久力のある筋肉であることを認識した。

私見

bensyou症状の割に予想より早く改善しているのは、中医学弁証論治により全身症状を改善させる治療をおこなったことによる。全身症状に潜む問題点は瘀血・痰湿であった。そこで、体内の血液の流れと水分の代謝を促進させ、部分の血液の流れと停滞した水分の代謝を促進させることにした。

加えて、患者様の筋肉は、質がキメ細かく、耐久力があり、本来、運動能力の高い筋肉である。だから、治療に対してとても素直に筋肉が反応してくれる。

週一回の練習と月二回のラウンドを行い、ゴルフが何より好きで取りくんでおられる。そのため、上腕・前腕・肘に直接関係する筋肉だけでなく、全身の筋肉がバランス良く発達している。とてもスポーツをすることにおいて良い体質と言える。
予想より痛みが早く改善しているのは、それらの要素が相乗的に効果を高めていると判断する。

[頸椎ヘルニア] 女性 50歳
頸椎ヘルニアから来る左肩甲骨、腕、肘の激しい痛みが、10回で改善。

主訴

首から左肩甲骨、肘にかけての鋭い痛み。

    随伴症状

  • いくら寝ても疲労が取れない。
  • ストレスから何もする気が起こらない。

現病歴

肩が痛い
左肩甲骨、腕、肘にかけて鋭い痛みが続いて、仕事に支障をきたすようになりました。
整形外科を受診し、MRIの結果、頸椎ヘルニアと診断されました。
首の牽引をして、鎮痛剤を処方されましたが、数日たっても仕事に支障を来すほどの痛みが続いていました。
仕事が忙しく、ストレスが溜まって、腹立たしく思う日々でした。

疲労が取れず、痛みで身体が疲れて何もする気が起こらなくなり、好きな本も読まなくなりました。
早く寝て睡眠をとるようにしておりますが、毎日、疲れております。
病院では、このまま温存するより他はないと言われ、ネットで検索して、当院のホームページを見て、2017年10月5日に来院しました。

現象

現代医学的な方法による病態の把握と、中医学基礎理論を用いる中医学弁証による全身状態の把握

現代医学的な把握

    全身的視点から診た筋肉の状態

  • 頸部より肩、肩甲患部の筋群の筋緊張、著明
  • 胸鎖乳突筋、斜角筋群、板状筋、後頭下筋、脊柱起立筋、前鋸筋、上肢帯筋

  • 肘関節
  • 長短橈側手根伸筋、小指総指伸筋、尺側手根伸筋

  • 腰部筋群に著明な緊張を認める。とくに右の腰方形筋、脊髄起立筋

    ~首の徒手検査~

  • スパーリングテスト(陰性)→ 神経根症は認められない。
  • これは、神経根症を判定するのに最も重要な検査法である。

  • ライトテスト(陽性)→ 胸郭出口症候群において陽性になることが多い。
  • 首の側屈テスト、後屈テスト
  • 痛みや痺れ感の誘発・増悪が見られない。

当院での首の徒手検査により得られた情報
首の徒手検査により得られた情報は、頸椎症はあるにしても、現在の症状は、頸椎症の症状ではなく、胸郭出口症候群によるものと判断できる。

中医学による病態の把握

  • 脈診
  • 渋脈(血液の流れの悪いことを示す)

  • 舌診
  • ・淡紅舌やや紅、白膩苔(苔が多い、水分が停滞し、古い水が体内に長く留まっていることを表す)
    ・舌下静脈の怒張

    血液の流れの悪いことを示す。

    ~臓腑弁証~

  • 肝気鬱滞
  • 肝気が鬱滞し、気・血・水の流れが停滞している。
    そのため、全身の血液の流れが悪化し、水分代謝が悪くなっている。
    精神的には、ストレスが溜まりやすく、気力が低下し何もする気が起こらなくなっている。

    ~気血津液弁証~

  • 気滞証
  • 気のながれが停滞しているため、何もする気が起こらなくなっている。

  • 瘀血症
  • 全身の血液の流れが悪いことが慢性化し、首や肩の凝りが強烈に増強され、神経圧迫を引き起こし、上腕から肘にかけての神経痛を引き起こしている。

  • 痰湿証
  • 身体内の水分代謝が悪く、筋肉や身体の疲労が取れなくなっている。
    水分が停滞すると疾病の回復を著しく遅らせる。

方解

首・肩および肩甲患部、上肢帯筋に強力な筋緊張を引き起こしています。
腰の筋肉も緊張して疲労しております。

首の運動痛と運動障害はありますが、当院の首の神経根症状を判断する医学的な徒手検査において神経根症は認められませんでした

したがって、首から上腕・肘にかけての神経痛様の鋭い痛みは、MRIで頸椎症は認められるものの、現在の症状は頸椎症からくるものではなく、胸郭出口症候群によるものと私は判断いたしました。

~胸郭出口症候群について~

胸郭出口症候群とは、首や胸郭の筋群が強い緊張を引き起こしたために、頸椎から神経が出てきたところで、神経の圧迫を引き起こし上腕や肘・手指に痛みやしびれを引き起こす病態です。

仕事が忙しく、精神的にも疲労が溜まっています。
腹が立ったり、やる気が起こらなくなるのは、肝気が鬱滞しているためです。

肝気が鬱滞すると、イライラしたり、腹が立ちます。肝気の鬱滞が長引くと、全身の血流が悪くなります。
さらに、水分代謝が低下して、古い水が体内に停滞します。身体の疲労が回復しにくくなり、精神が抑圧され気力もなくなります。

治療方針

~全身的な視点から診た鍼灸治療~

hirousinkyu

鍼治療で全身の血流と水分の停滞の改善を行います。肝気を巡らせ、肝気の鬱滞を改善させることで、精神の抑圧を減少させます。
以上で全身の血流と水分代謝が促進されます。
全身の自然回復力を高めることで、局所の緊張を早く改善し神経圧迫を抑制します。

~現代医学の知識を用いての鍼灸治療~

首の筋肉を緩めるためには、首に鍼をうつだけでは全く首の筋肉の緊張は改善されません。
首の筋肉の緊張を改善させ、神経圧迫を取りのぞくためには、首の筋肉の土台となる腰の筋群、脊柱起立筋、肩背筋群、上肢帯筋の筋緊張を鍼でまず改善させることが大切です。

これらの筋肉が緩めば、首の筋肉の緊張も取れやすくなるのです。
何故なら全身の筋肉は数珠つなぎのようにつながっており、ちょっとした動作も腕や首だけでなく全身の筋肉が同時に働いております。

首という局所の神経圧迫を引き起こすほどの激しい筋緊張を取り除くためには、全身的な視点で筋緊張を取り除くことが不可欠です。

~鍼灸治療でこれらの筋肉を丁寧にほぐし、最後に首の筋緊張を鍼で改善させます~

治療経過

患者様のお声をそのまま記します。

3,4回目の治療

鍼施術で痛みが改善。

9回目の治療

痛みが消失する。

10回目の治療

自覚していなかった右腰深部の痛みや顎の筋肉の凝りが改善。身体全体の調子がよくなる。

私見

234164

痛みが早く治ったのは、MRIで頸椎症と診断されていましたが、徒手検査では、神経根症は認められませんでした。
したがって、頸椎症(骨の変形や椎間板の繊維化により、椎間板が薄くなった状態)はあっても、今回の症状は頸椎症からのものではなく、筋肉が凝り固まったことから神経圧迫を引き起こした(胸郭出口症候群)ものであったからです。

中医学弁証により証を立てるということは

中医学弁証により証を立てるということは、全身の病態を様々な視点から分析した総合的な病態把握です。

中医学弁証により治療方法が決定される

中医学弁証により治療方法が決定され、最も効果的な経穴を選穴し、全身症状を改善させます。

  • 中医学弁証による鍼治療は、全身のコンディションを改善させ、自然回復力を著しく高めることができるので、局所の病態を改善させることに大いに貢献してくれるのです。
  • 中医学弁証により肝気の鬱滞と瘀血証、湿証であることが分かったので、肝気を巡らし、全身の血流の改善と水分代謝を促進させました。肝気を巡らすことで精神の抑圧を同時に改善するよう努めました。

中医学による鍼灸治療

中医学による鍼灸治療は、身体の病態の根本的な改善と真の健康を作ることを常に根本理念にしています。
気を巡らし、ストレスや抑圧を改善させることも、肉体疲労を取り除くことと同じように大切に考えています。

患者様へのアドバイス

これからは、身体や精神の疲労があまり溜まらないうちに治療をして、いつも元気で健康な状態を保っていきましょう。

[顎関節症] 女性 32歳
顎関節症で口が指2本分しか開かない症状が、7回の治療で改善。

主訴

顎関節症

    随伴症状

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 緊張しやすい

現病歴

gakukansetsu
去年の今頃から顎関節症が始まりました。口を開けるとガクッと痛いことが時々あります。

歯医者さんで顎関節症と診断され、マウスピースを口にはめる治療をして頂きました。マウスピースを付けても改善が見られず、徐々に悪化して行きました。
1ヶ月前から徐々に酷くなり、起床時、口が指2本分ほどしか開かなくなりました。

痛みは感じていないのですが、2週間前からは口が開かず、ものが口に入らなくなり、食事も困難になってきました。
普段から食い縛る緊張しやすい癖があります。このまま行くとどうなるのかととても心配になり、ネットで調べました。
普段から、よく肩が凝り、時々腰痛にも悩まされます。

池田・豊中・十三辺りなら車で行けると思い、地区を絞っていくつか顎関節の治療をされている所を探しましたが、どれもピンと来ず、鍼に興味があったため、鍼治療のあるところを探して、ホームページで当院を見つけました。
中医学に興味があったのと、ホームページの記載内容に信頼を持てたため、ここに決めました。

現象

現代医学的な方法による病態の把握と、中医学基礎理論を用いる中医学弁証による全身状態の把握

現代医学的な把握

  • 口の開口
  • 指2本弱がやっと開く状態。
    口を大きく開けるとガクンと大きな音がするが、口を大きく開けられないので、音はなし。

  • 痛みについて
  • 開口時も閉口時も痛みはない。

  • 咀嚼筋(閉口筋)について
  • 押圧すると鋭い痛みがあり
    咬筋、内側外側翼突筋、側頭筋に強い筋緊張を認める

  • 頸部、肩背部、上肢帯筋、肩甲患部の筋群、腰部の筋群について
  • 胸鎖乳突筋、斜角筋群、板状筋、僧帽筋、菱形筋、上肢帯筋および脊柱起立筋、腰部筋群とくに右側および臀筋群の著明な筋緊張を認める。

中医学による病態の把握

  • 舌診
  • ・淡紅舌、白苔が舌全体に広がってやや厚い。
    体内の水分の代謝が悪くなって、体内に古い水分が溜まっていることを示す。
    ・舌下静脈の怒張あり。
    体内の血液の流れが、全体的に滞っていることを示す。そのため、肩や首、顎の筋肉(咀嚼筋)、腰の筋肉など筋緊張の強いところは血液の流れがより渋滞する。

  • 臓腑弁証
  • ・肝欝気滞
    普段から緊張しやすい状態は、肝の経絡に影響し、気・血・水の流れを阻害する。
    肝は必要な所に血液を分配する働きをしており、肝気が鬱滞すると脳や筋肉の必要な所に十分な血液を分配できなくなる。
    そのため筋肉の働きや動きが悪くなる。
    脳に影響すると、血管が細く緊張し不安感や抑圧感をもたらす。

  • 気血津液弁証
  • ・気滞
    気の流れが滞り、緊張しやすい。気の鬱滞は血に影響して、血液の流れが悪くなっている。
    ・瘀血
    血液の流れが悪くなり、血液が汚れている状態。
    ・痰湿
    体内水分の代謝が悪くなり、古い水分が停滞している。

方解

~中医学理論を用い、中医学弁証を行い、治療方法を確定する~

普段から緊張しやすく、肝気が鬱滞しやすい。
肝気の鬱滞が全身の気・血・水の流れを阻害する。
気の流れの滞りは、血に影響し血液の流れを低下させる。中医学では、これを気滞血瘀という。
また水に影響すると、体内水分の代謝が悪くなり身体が重だるくなる。脳に影響すると、不安や緊張をもたらし、脳の血管は収縮する。顔の筋肉(表情筋)も緊張し、筋の働きが低下する。

治療方針

~中医学弁証論治による治療~

hirousinkyu

肝の経絡すなわち肝気の鬱滞を取り除くと、気・血・水の流れは改善する。同時に不安や緊張感がやわらぐ。
全身の血液や水分の流れが良くなるので、身体の一部分の硬くしている筋肉や凝りを和らげる

不安や緊張を改善させることにより、100以上ある顔の表情筋の働きが良くなり、咀嚼筋の緊張を改善させる。

肝気の鬱滞を取り除く治療法則を疏肝理気と言う。
主な経穴は、太衝、合谷、内関である。

このツボは、肝気の鬱滞を取り除き、肝気の流れを良くし、上記の全身症状を改善させる特別な経穴であり、三穴を配穴することにより効果を発揮する。
さらに足三里と豊隆、三陰交に鍼を刺入し置針し、効果を増強させる。
足三里は気を巡らす、豊隆は水を代謝させる、三陰交は気・血・水を巡らせ肝気の鬱滞を取り除く、それぞれ名穴である

心身のコンディションを改善させ、自然回復力を高める。顎関節症は全身の精神疲労や肉体疲労を取り除くことが一番大切な治療である。
部分治療では、なかなか改善できない。顎の緊張の原因は、全身の疲労であるからだ。顔だけ、顎の筋肉だけが緊張する人はいない

~現代医学の知識を用いての鍼灸治療~

顎の筋肉(咀嚼筋)の緊張を和らげるためには、首・肩・背中・腰の筋緊張を取り除くことが大切である。
全身の筋肉の緊張が改善すれば、顎の筋肉(咀嚼筋)の緊張も自然に緩む。

胸鎖乳突筋・斜角筋群・僧帽筋・菱形筋などの肩背筋群や上肢帯筋・脊柱起立筋・腰部筋群・臀筋群を一つ一つ丁寧に鍼灸治療で緊張をほぐしてゆく。そのことで全身の疲労が改善される。

全身の治療を施してから、初めて顎の筋肉(咀嚼筋)を直接鍼を用いて緩めて行く。
咀嚼筋は口を閉じる、すなわち噛んだりかみ砕いたり、ものを咀嚼する筋肉なので、筋肉の緊張は強烈である。

~鍼の刺入には高度な技術が必要である~

くり返し鍼で治療し、何度も何度も筋肉の硬結に対して鍼を刺入し緩める必要がある。
筋肉が緩むのを指頭感覚で感じながら、丁寧に手技を施す。鍼をツボに刺入すれば効くというものではない。

的確な深さと角度、強さが大切で、筋肉の硬結を見つけたら、時計の振り子を手で押して戻すように、硬結を突き抜けても、離れてもいけない。

鍼の刺入には高度な技術が必要である。

治療経過

~患者様のお声に基づく治療経過の報告~

初回の治療

初回の治療後に顎の緊張が取れているのが分かりました。

2回目の治療

2回目には食べられなかったお寿司が食べられるようになりました。

その後

5回ほど通いました。
痛みも取れ、大きなアクビもできるようになりましたし、治らないと言われた顎関節症が、音も鳴ることもなく、改善しました。
鍼治療のお蔭で、顔のむくみも取れ、肌が綺麗になりました。

10月25日、上記症状による治療を終了した。
以後、一ヶ月ごとに身体のメンテをして、ベストコンディションを保つようにした。

11月29日、身体のメンテのために来院された。
顎関節の痛みが全くなくなっていたので、顔の鍼は美容のための鍼に切り替えた。
腰・肩のメンテをし、中医学弁証により五臓六腑の生理機能の調整と気・血・水の流れを改善させる鍼灸治療を行った。
顔のむくみが取れて、筋肉が引き締まり小顔になったと喜んで頂いた。

患者様へのアドバイス

精神疲労や肉体疲労がピークになる前に、コンディションの改善に来て、ベストコンディションで仕事に臨んでください。

私見

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顎関節症は、部分的な治療では治りにくいです。
マウスピースだけ、顔の鍼だけ、顔のマッサージだけ、顔の整体や矯正だけでは、改善できないと言っても過言ではないです。

顎関節症は咀嚼筋が緊張し、口が開かなくなり
激しい痛みがあり、食事をするのも困難になる

数ヵ月前に、中学2年生の男性が、ゼリー状のものだけで水も飲めなくなり、歯科医に行って口腔外科に行っても改善されず、母親が心配して当院を訪れた。
結局、4回の鍼治療で治癒したが、勉強にスポーツに一生懸命の少年で、首・肩の筋肉がガチガチに凝り、全身の疲労がピークになっていた。勉強も頑張っていたので、精神的な疲労も大きかった。

鍼灸治療で全身の気・血・水の流れを改善させ、肉体疲労と精神疲労の両方を取り除くことを最も重要な治療方針とした。
首や肩背筋群の筋肉も丁寧にほぐした。最後に顎の筋肉(咀嚼筋)の緊張を改善させる鍼治療を行った。

若い身体は1回毎の治療でメキメキ改善し、3回の治療で口は全開し、肉体疲労や精神疲労も改善したということで、4回の鍼治療で治療を終了した。
食事もまったく困難になっていたので、短期間で治ってくれて、本当に良かったと思い胸をなで下ろした。
勉強やスポーツは大切ですが、やり過ぎには気を付けて、勇気をもって休息も取って、身体を休めてほしい。

[頸椎ヘルニア] 女性

主訴

頸椎ヘルニアから来る左肩甲骨、腕、肘の激しい痛み

現病歴

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左肩甲骨、腕、肘にかけて鋭い痛みが続いて、仕事に支障をきたすようになりました。
整形外科を受診し、MRIの結果、頸椎ヘルニアと診断されました。首の牽引をして、鎮痛剤を処方されましたが、数日たっても仕事に支障を来すほどの痛みが続いていました。

仕事が忙しく、ストレスが溜まって、腹立たしく思う日々でした。
疲労が取れず、痛みで身体が疲れて何もする気が起こらなくなり、好きな本も読まなくなりました。
早く寝て睡眠をとるようにしておりますが、毎日、疲れております。

病院では、このまま温存するより他はないと言われ、ネットで検索して、当院のホームページを見て、2017年10月5日に来院しました。

現象

~現代医学的な方法による病態の把握と、
中医学基礎理論に基づく中医学弁証による全身状態の把握~

  • 頸部より肩、肩甲患部の筋群の筋緊張
    (胸鎖乳突筋、斜角筋群、板状筋、後頭下筋、脊柱起立筋、前鋸筋、上肢帯筋)
  • 肘関節
    (長短橈側手根伸筋、小指総指伸筋、尺側手根伸筋)

  • (腰部筋群に著明な緊張を認める。とくに右の腰方形筋、脊髄起立筋)

    首の徒手検査

  • スパーリングテスト(陰性)→神経根症は認められない。
    ※これは、神経根症を判定するのに最も重要な検査法である。
  • ライトテスト(陽性)→胸郭出口症候群において陽性になることが多い。

首の側屈痛、後屈痛あり。
痛みや痺れ感の誘発・増悪が見られない。

脈診 : 渋脈(血液の流れの悪いことを示す)
舌診 : 淡紅舌やや紅、白膩苔(苔が多い、水分が停滞し、古い水が体内に長く留まっていることを表す)

方解

首・肩および肩甲患部、上肢帯筋に強力な筋緊張を引き起こしています。
腰の筋肉も緊張して疲労しております。

首の運動痛と運動障害はありますが、徒手検査において神経根症は認められませんでした。
したがって、首から上腕・肘にかけての神経痛様の鋭い痛みは胸郭出口症候群によるものと判断いたします。
首の筋肉が緊張しすぎたために、神経圧迫を引き起こし、腕や肘・肩甲骨に痛みを引き起こしたものと判断します。

仕事が忙しく、精神的にも疲労が溜まっています。
腹が立ったり、やる気が起こらなくなるのは、肝気が鬱滞しているためです。
肝気が鬱滞すると、イライラしたり、腹が立ちます。肝気の鬱滞が長引くと、全身の血流が悪くなります。
さらに、水分代謝が低下して、古い水が体内に停滞します。
身体の疲労が回復しにくくなり、精神が抑圧され気力もなくなります。

中医学弁証では、臓腑弁証は肝欝気滞です。
気血津液弁証は、気滞・血瘀・痰湿証です。

治療方針

428752
首・肩・肘・肩甲患部・腰の筋肉を鍼灸治療で緩めて、神経圧迫を改善させます。
さらに鍼治療で全身の血流と水分の停滞の改善を行います。
肝気を巡らせ、肝気の鬱滞を改善させることで、精神の抑圧を減少させます。

以上で全身の血流と水分代謝が促進されます。
全身の自然回復力を高めることで、局所の緊張を早く改善し神経圧迫を抑制します。

治療経過

第3回、4回目の治療

鍼施術で痛みが7割改善。

第9回目の治療

痛みが完全に消失する

第10回目の治療

自覚していなかった右腰深部の痛みや顎の筋肉の凝りが改善。
身体全体の調子がよくなる。

私見

痛みが早く治ったのは、MRIで頸椎症と診断されていましたが、徒手検査では、神経根症は認められませんでした。
したがって、頸椎症(※)はあっても、今回の症状は頸椎症からのものではなく、筋肉が凝り固まったことから神経圧迫を引き起こした(胸郭出口症候群)ものであったからです。
※…骨の変形や椎間板の繊維化により、椎間板が薄くなった状態

さらに中医学弁証により肝気の鬱滞と瘀血証、湿証であることが分かったので、肝気を巡らし、全身の血流の改善と水分代謝を促進させました。
肝気を巡らすことで精神の抑圧を同時に改善させたからです。

~中医学による鍼灸治療~

中医学による鍼灸治療は、身体の病態の根本的な改善と真の健康を作ることを常に根本理念にしています。
気を巡らし、ストレスや抑圧を改善させることも、肉体疲労を取り除くことと同じように大切に考えています。

患者様へのアドバイス

234164
これからは、身体や精神の疲労があまり溜まらないうちに治療をして、いつも元気で健康な状態を保っていきましょう。

[テニス肘] 50歳 女性 K.Kさん

主訴

テニス肘

随伴症状

  • 首、肩のこり
  • 腰痛

現病歴

kansetsutsuu_hiji
テニスを6月から始めました。テニス歴は15年ですが、3年ほどやっていませんでした。また再び始めて2ヶ月になります。週2回90分プレーを行っていますが、8月の中頃より、右肘が痛み出しました。

ストローク、特にボレーをしたときに、右肘の内側部に激痛が走ります。右肘の外側部には、痛みを感じておりません。

整形外科を受診し、腱が傷んでいると言われました。痛み止めをくれましたが、全く効果がなく、プレーができない状態になったので、根本的に治さないと行けないと思いました。

ネットで当院を見て、詳しく分かりやすく説明されていたので、当院に来院しました。

現象

  • 肘を伸ばしたら、前腕の内側部が痛む
  • ドアを開け閉めすると、前腕の内側部が痛む
  • ボレーの動作をすると、前腕の内側部が痛む
  • 長掌筋、橈側手根屈筋、円回内筋、浅指屈筋を押圧すると、激しく痛む
  • 上腕二頭筋の下部を押圧すると、激しく痛む
  • 長短橈側手根伸筋腱を押圧すると、圧痛
  • 総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、それぞれの筋溝に圧痛

傷病分析

  • 主に内側の痛みを訴えるが、肘を伸ばすと痛みが出るので、上腕も関与している。
  • 上腕二頭筋には肘を伸ばす及び手首を回内する働きがあり、ドアを開け閉めすると、痛むのはそのためである。
  • 外側の筋群も押圧すると圧痛があり、見逃してはならない。
  • 一番傷めているのは、内側部の筋群と上腕二頭筋下部である。

治療方針

428752
上腕二頭筋と前腕内側の筋群を丁寧に鍼でほぐしていく。浅層から中層、深層まで緊張や炎症を取り除いていく。

さらに併行して外側部の緊張や炎症も取り除いていく。

治療経過

第4回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活では全く痛みなし。ただし重い鍋等を持ったときに、痛みが少し出る。曲げて引き寄せるときに右肘内側の一箇所が痛む。
その他ご希望があれば、自由にお書き下さい
全身のメンテナンスもお願いします。

第5回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活での痛みは完全になくなりました。強い負荷をかけたとき、特に肘を曲げた状態で指に力を入れると痛みが出ます。

痛みをスコアで表すと治療前は10で、治療後の現在は2です。

第7回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みはほぼ消失。ただし、強い負荷をかけたとき(曲げた肘内側を強く押す)に少しにぶい痛み
痛みをスコアで表すと、10→1

第8回目の治療

明日、テニスの練習をしたいのですが、よいですか?
練習中痛みが出たら、練習をストップするのを条件に許可。今日の治療で痛みは1→0になる可能性はあるが、もう一回待ったらいいですよ。やってみましょう、と言えるかなというのが現状。

私見

~50歳からスポーツを行う方を、応援します~

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50歳でスポーツを行うことは大変です。一つは筋肉痛をおこしたり、怪我をしやすいということがあります。
また疲れが明日に持ち越すこともあります。マイナス面もありますが、プラスも大きいのです。

~スポーツを行うことのプラス面~

  • ストレス発散や心肺機能の向上、反射神経、筋肉の老化防止、瞬発力やスピードを養うことができます。
  • 老化を防止できるだけでなく、若返ることができます。セロトニンなどの有益な脳内ホルモンが促進され、ストレスが発散されます。

メンテは必要ですが、まだまだ筋力もアップし、選手も目指すことができます。

~運動前のアップと運動後のクールダウンが大切~

運動前のアップと運動後のクールダウンをしっかりやって、疲れを明日に残さないようにしましょう。

当院で開発したヨガリハビリ呼吸体操は、あらゆるスポーツのケアに最適なものです。

金曜日の夜、9時~10時半まで毎週やっているので、興味のある方は、どうか気軽にお越しください。
やってみて覚えてください。必ず役に立ちます。

[顎関節症] 80歳 女性 K.Sさん

症例

  
顎関節症

主訴

顎関節の疼痛(口を2分以上、大きく開けられない。物を噛むと痛む。)

随伴症状

  • 右膝関節の痛み
  • 腰痛
  • 首・肩の凝り

現病歴

gakuillust5月よりアクビをしたら、顎関節が痛くなり、口を開けると左顎関節が痛みます。
指2本くらいしか開けられず、ものを噛むと強く痛みます。
首・肩の凝りが酷く、首があまり動きません。とくに右肩・首が凝ります。
口を開けると、ものが噛めないので、とても困っています。

膝が痛い

2011年に右膝の手術(骨切り術)をしましたが、あまり曲がらず、曲げると痛みが起こります。

腰が痛く20分以上寝ると起きられなくなる

youtsu_woman仰向けに20分以上、寝ると、起きれなくなり起きると腰痛がしばらく続きます。ベットでは寝返りを打つことができません。
腰・膝が痛いので、家の中でほとんど動かずじっとしています。
首・肩の凝りが酷く、首をあまり動かすことができません。
とくに右側が凝り、右の肩と腱引きがとても痛いです。

家の中でもほとんど動かないので、動作はスローモーション

家の中でもほとんど動かないので、動作はスローモーションのようにゆっくりしか動けません。

P.S

来院前に息子さんより電話をいただきました

phone_man1_smile息子さんからお母様がベットの上で、20分以上寝られないこと、寝て起きるとしばらく動けないが、治療は可能かという電話でお問い合わせがあった。とても痛くて歯医者にも口腔外科にも行ったが治らないということであった。とても痛くて困っているということなので、当院で治療がうまく行けば、通常は5、6回、難しい疾患も10回ほどで大概治る。ただしお母様の治療は1回でどこまでの治療ができるかにかかっている。
治療を受けられなければ回数がかかる、と言うことを伝えた。
取りあえず、治療さえできれば何とかなるので、来て状態を診せて頂くことにした。

現象

  • 口が指2本分以上開けられない
  • 腰が痛く、寝返りが打てない
    • 仰向きで20分以上、寝られない。20分以上寝て起きると、30分ほど動けないくらい腰が痛い。
    • 膝、腰が痛いために、ほとんど動かない。動きは遅く、スローモーションのようになる。
  • 右肩・首・腱引きが強く起こり、首を動かせない。

病態分析と治療方針

顎関節症は鍼灸治療で改善を図る

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m顎関節の痛みは、咀嚼筋の強い緊張のためである。
咀嚼筋の緊張は、首肩の強烈な凝りから来ている。
なので、首・肩・肩甲間部・上腕・上肢帯筋の凝りを丁寧にほぐして行く。その後、頸椎を矯正し、咀嚼筋を一つ一つ丁寧にほぐして行く。
腰と膝が痛いために、家の中でもほとんど動いていない。
動くと痛い、痛いからじっとしている。
気持ちは分かるが、自然界で例えると畑を耕して野菜を植えられるようにしても、何もせずに放置しておけば畑は土が硬くなったり、粘土上になって作物が育たない土地に変わってしまう。
人間も同じで、痛いからと言って庇いすぎると、そう悪くないのに動けなくなってしまう。

膝も一緒に治療

膝は動かないので、膝の筋肉が弱って下腿部がむくみ、水が溜まっている。
膝関節を支える筋群(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋、前脛骨筋)を鍼でしっかりほぐして、筋肉を強くして、家の中から歩けるようにして行く。

腰も一緒に治療

illust4238腰も同様に庇いすぎなので、筋力が低下し弾力性を失っている。
そのために痛みが悪化している。
腰の筋群を鍼でほぐし、動けるようにする。
日常生活でももう少し動くようにアドバイスし、治療の進行とともに動けるようになれば、足はまだ歩けること、腰痛も改善することを伝え、自信をもたせる。

治療経過

4回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
口を開けてもさほど痛くなくなった。
体調の変化はありますか?
歩くのが速くなった気がする。

現象

口が指3本開けられるようになりました。
首・肩の筋肉の緊張が大きく減少しています。
歩くスピードは2倍以上になっています。

5回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
仰向きで少し寝られるようになり寝返りするのが大分楽になった。
体調の変化はありますか?
特に思い当たらないが、身体が軽くなった気がする。

6回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
顎の痛みはなくなりました。
首、肩の凝りもとても良くなりました。

8回目の治療経過

1、顎の痛みがなくなり、体が軽くなった。歩くのも速くなった。

9回目の治療

顎の痛みがなくなり、体が軽くなって、歩くのもはやくなったので、治療を終了する。

第10回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
痛みはなくなりました。
体調の変化はありますか?
身体が軽くなりました。
今後どうされたいですか?
おまかせします。

痛みが消失し、身体も軽くなったので、顎関節症の治療を本日で終了した。

以後、2週間毎にしばらく肩、腰、膝の体調管理とコンディションを向上させていく治療を行うことにする。なぜなら、身体も軽くなり、速く歩けるようになったが、腰、膝、肩の状態はもう少し改善できそうである。より良いコンディションでいてほしいからだ。

私見

ベッドに寝られなかったのが、顎関節の治療を通して寝られるようになりました

neru_woman腰が痛く、ベッドに仰向けに寝られないということで、治療ができるかどうか心配したが、腰も以前より良くなり、仰向けで20分寝ても痛くなくなった。そして、家でも仰向けで寝られるようになった。膝も痛みは残存するが、倍以上速く歩けるようになった。

安静より動くことの方が大切です

bensyou当院に来るまでは、安静にして何もしないことが、一番良いことだと思っていました。当院に来て、動くことが何より大切という気持ちになられた。どんなに良く肥えた、耕された畑でも、何も植えずに何もしないでいると、荒れ地になってしまう。それと同じで、人間の身体は動けるうちは動かし、例え寝ていても動かせる部分は動かす方が良い。生命がその方が喜ぶのである。

[腰の痛み] 女性 H.Yさん

現病歴

youtsu_woman
普通の速度で歩くと、左殿筋がぎゅっと痛くなるので、腰を少し前にかがめて、ゆっくり歩くことができない。時々ぎくっとなって、それ以上歩けなくなるときがある。

夜寝返りをすると、左臀部が痛くなる。

お尻が痛み、階段の上り下りがしんどい。その痛みは、鼠径部や左の坐骨にも神経痛様の痛みが走る。

整形外科では、すべり症と言われて、整形外科は三件行ったが、一件目は軽いヘルニア、後の二件はすべり症であるといわれた。

薬を服用しても一切効かず、カイロやAK療法にも通った。いずれも効果がなく、病院まわりをして7,8年になる。どこにいっても治らなかった。

これまで全て、骨が悪いと言われ、骨の治療ばかりを行ったが、私は筋肉が関係しているように思います。

今度こそ、根本的に治りたいと思い、当院のホームページに出逢いました。当院のホームページには、筋肉についても詳しい説明がされ、ここしか治らない、最後の砦だと思って、来院した。

現象

  • 腰部筋緊張あり
  • 臀筋群 筋緊張著明
  • 大臀筋・中殿筋・梨状筋・外旋筋群
  • 徒手検査
  • SLR・Kボンネット・股内旋外旋テストなど、全ての徒手検査では異常はなかった
    腰椎の4番に階段状変形をわずかに認める

病態分析

428752
徒手検査では異常はない

以上より、骨には大した異常がないことがわかる。ヘルニアも軽度である。また、分離すべり症も軽度である。

腰部の筋緊張著明・臀筋群の筋緊張著明であり、歩行が困難なのは、筋肉の緊張が最大限に高じたものである。筋肉は押圧すると炎症反応や押圧痛があるが、筋肉が硬いというよりぬまっている。

自然界の例で例えると、よく耕した畑を1、2年放っておくと硬くなったり、沼地になったりする。現在の状態は筋肉の問題であり、筋肉の状態を快復させれば、歩行は快復する。7年も8年も苦しむような病態でないことは、筋肉と骨の両方の角度から診ると、明らかである。

したがって、10回でぬまった筋肉を鍼で戻し、後の10回で弾力のある筋肉に鍼で変えていく。灸も利用する。

10回以降は、リハビリを併行し、弱った筋肉の強化に努める。

[顎関節症] 24歳 男性 K.Nさん

主訴

顎関節の疼痛

随伴症状

〇首・肩のこり、腰痛

現病歴

gakuillust
重い物を持つ仕事をしています。肉体的にきつい仕事で、首や肩がよくこります。2週間前から顎が痛くなり、口を大きく開けると痛みます。
またものを噛むときに痛みます。咀嚼するのがとてもしんどいです。歯が痛いのかと思って、歯医者に行きました。
歯医者では歯は悪くないので、口腔外科に行きなさいと言われました。
大きな病院の口腔外科に行きました。そこで顎関節症と診断されました。マウスピースを作って、1ヶ月様子をみようと言われました。
1ヶ月後にまた来て下さいと言われましたが、あまりにも痛いので、これは耐えられないと思って、ネットで検索し、
当院が顎関節症に対して多くの症例を持っていることを知り、来院致しました。

現象

  • 口を開けると指3本で痛みが出て、それ以上開けられない
  • 首・肩、肩背筋群の筋肉の筋緊張著明
  • 腰部の筋緊張著明

方解

~凝りが原因で疲労がたまります~

仕事で、毎日力の入る仕事をしている。首・肩・背中・腰などに大きな負荷がかかって筋肉がこってくると、疲労が溜まりやすくなる。

~疲労が原因で顎にも力が入るのです~

疲労して力仕事をすると、気合いが入り、首や肩、顎にも余計な力がかかる。特に口を噛みしめないと力が入らない。

~顎関節症を引き起こします~

そんなことをくり返しながら、身体に疲労が溜まり、首・肩がこり、更に咀嚼筋の強度な筋緊張をもたらしたものである。

治療方針

~まず全身の筋肉をほぐします~

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腰・首・肩の筋肉を徹底的にほぐして、身体の疲労を取り除いていく。

~顎関節の咀嚼筋を丁寧にほぐします~

顎関節は丁寧に、咬筋、内側・外側翼突筋、側頭筋をほぐしていく。口を開けた体勢でも鍼をうって、筋肉を緩め、早く、完全に(4本以上)開口できるようにする。

~痛みの改善までの治療回数を、4回を目標とする~

顎関節の緊張を取り除き、ものが噛めるようにすることと首・肩・腰の筋肉をやわらげ、同時に身体の疲労も取り除く。治療回数は4回を目標とする。

治療経過

第1回目治療

痛みの強さに変化はありますか?
口が1回の治療で普通に開くようになり、痛みが半分以上軽減しました。

第2回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが三分の一になりました。

第3回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
四分の一になりました。

第4回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが完全に消失しました。もうなんでも食べられます。肉もOKです。

第5回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みは4回目の治療でなくなりました。今日は仕事に疲れたので、首、肩の治療をお願いします。

[腰痛] 45歳 男性 K.Kさん

主訴

腰痛

随伴症状

〇首・肩の凝り

現病歴

kansetsutsuu_koshi3、4年前、車に乗って降りると腰が痛みます。
ゴルフのラウンドは、間間にマッサージを入れないと連続してプレイができません。右腰と右臀部が痛く、右大腿部が痺れます。
整形外科や整体・マッサージにもずっと通院しておりますが、だんだん痛みが強くなり、痛みが快復しなくなりました。
ラウンドが2連続できるように治療しようと思っていた所、
友人より紹介を受け来院しました。

現象

右腰部、脊柱起立筋、緊張著明。
第2・第3腰椎外方2寸から4寸のところに硬結あり。
第5腰椎と仙骨の深層部の筋群の緊張著明。
腰結節靭帯のそれぞれの筋群の著明な筋緊張。
臀筋群、とくに梨状筋の筋緊張著明。

病態分析と治療方針

428752脊柱起立筋および第2・第3脊柱起立筋外方および腰仙関節の深部筋群、臀筋群とくに梨状筋の緊張著明。
大きな緊張が4箇所におよぶ。しかも、緊張は深部の最底部に及んでいる。
著明な筋肉の緊張が深層までおよび、腰部神経の興奮と神経圧迫を引き起こしている。車に乗り降りで腰が痛いのは、そのためである。ラウンドを続けて行うことができないのは、筋肉が深層まで凝っているため、疲労が快復しないためである。
若干、0脚気味であるが、骨盤の歪みは酷くない。筋肉さえほぐせば、症状は快復する。ただし、深層筋群の奥底まで筋肉が硬くなり慢性化し腱化しているので緩めて神経の興奮や圧迫を取り除くことは容易ではない。身体も柔らかく、非常に頑健な筋肉なので無理を重ねてきた。強力に引き締まり、固まった筋肉をほぐして行くことで症状は快復する。車に乗って降りても痛くなく、ゴルフも2ランド続けて行うことができた。

治療経過

10回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが大分軽減しました。
治りそうな予感がします。
体調の変化はありますか?
身体が軽く、楽になりました。
首、肩もずいぶん楽になり、こんなに軽いのを初めて経験しました。

14回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが半分
体調の変化はすありますか?
身体が軽い
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
前屈すると腰が痛い。車の運転が痛い。

第15回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活では、痛みは消失しました。前屈時の痛みがわずかに残存。

私見

腰の病気

腰の病気には、昨今多い脊柱間狭窄症、椎間板ヘルニア、分離症、分離すべり症、圧迫骨折、変形性脊椎症などがある。しかし、骨に異常はなくても、頑固に痛みが続くケースもよくある。

骨に異常がないのは幸運であるといえるが、とことん筋肉を傷めてしまうケースもある。身体が強いといえば、いえないこともないかもしれないが、骨の病気に移行する可能性もある。

畑も放置すれば、荒れ地と化す

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m自然界の例で例えるとすると、よく手入れし、耕した畑も、2,3年放置すれば、畑ではなくなる。5,6年放置すれば、荒れ地と化す。大地にも畑もあれば、田もあり、沼地もある。大地を深く掘ると、硬くぬまっているケースを多くみかける。

わたしたちの筋肉も大地の変化のように、状態すなわちコンディションが変化していく。

わたしたちの身体も、畑を育てるように手入れが必要である。健康な身体を、健康なままで、ずっと維持してほしい。

X線で、骨に異常がなければ良いというのではない

bensyouレントゲン、すなわち単純X線写真では、筋肉は一切写っていない。私は、筋肉は施術の熟練者が手で触った感覚が一番正しいと思っている。

手指感覚で筋肉の状態が分かるようになるためには、10年以上要する。しかし、熟練した手はX線が骨の状態を正確に写し出すように、筋肉の状態をX線のように把握できるようになる。

以上の様にレントゲンでは何ら異常がないのに、何年も続く頑固な症状でお悩みの方は、私たちに是非相談してほしい。

腰が慢性的に痛く、前傾姿勢がとれない、反れない 55歳 女性 I.Eさん

症例

腰が慢性的に痛く、前傾姿勢がとれない、反れない
帰宅後は台所で座り込むぐらい倦怠感が強く、朝の寝起きも同じでまったく疲れがとれない状態が続いている

主訴

  • 腰の疼痛。
  • 倦怠。倦怠感。

随伴症状

  • 首・肩の凝り

現病歴

572385ケアマネと介護の仕事をしています。
春過ぎより、腰があまりにも痛くなってきました。
これ以上強くなると仕事もできなくなると思い、整形にも整体にも行きました。

整形外科の診断と治療

整形ではレントゲンを撮り、第5腰痛の横突起が仙骨を触っている、仙腸関節が摩耗し痛んでいるため痛みがでているのではないか、と言われました。骨は年相応だと言われました。
ブロック注射を受けましたが、変化はありませんでした。

整体・鍼・マッサージにも通いました

整体にも鍼・マッサージにも週1回、2、3ヶ月通いましたが、痛みはどんどん進行しています

現在の症状

107310現在、腰が反れない、捻れない状態で、右の股関節を外に開くと鼠径部に神経痛様の強い痛みが走ります。
仕事中に腰がてんぱってきて、帰りには自転車をこげない状態です。右腰を中心に骨盤の右側が痛く、右臀部が常に突っ張っています。右下肢への神経痛が続いています。
身体が疲れやすく、帰宅後はグッタリして横になっています。
倦怠感が強く、朝起きて快調な日は一日もなく、疲れが溜まって行く一方です。
腰痛や鼠径部の痛み、下肢への神経痛がだんだん酷くなり、疲労困憊した状態が続いています。

私の願い

腰の痛みを何としても改善すること、体質を根本的に良くして仕事が続けられるようになりたいと思い、あちこち探して疾病の根本改善を行なっている当院のホームページにたどり着きました

現象

腰について

428752
〇後屈にて疼痛、左右回旋にて疼痛
〇右股関節を外旋すると鼠径部に神経痛様の疼痛が走る。
〇右骨盤および右臀部に突っ張りがあり、右下肢への神経痛が起こる。
〇首・肩の筋緊張、著明

舌診:淡紅舌、白膩苔  舌下静脈怒張、歯痕あり
脈診:細濡脈、毎分60

舌脈診より以下のようなことが判断できる

tongue out
苔が白膩苔であり、体内に水分が停滞して代謝が悪い。
舌下静脈が怒張し、全身の血流が悪い

腰の筋肉の触診・舌脈診から以下のことが分かる

筋肉の弾力が乏しく、硬い(筋肉の浅層部は硬くなり、中層部から深層部にかけて沼のようになり伸縮が悪くなっている)

病態分析と治療方針

身体の分析

全身の血流や水分代謝が悪く、疲労がとれず、倦怠感や慢性疲労に繋がっている
また血流の悪さや水分代謝の悪化が全身の筋肉の質を低下させている
硬くて弾力性のない筋肉であり、かつ筋肉が沼のように粘って伸縮力のない筋肉になっている。

腰の筋肉の分析

腰の筋肉が硬く粘土状になり、神経圧迫を引き起こし、臀部の引きつりや鼠径部、下肢への神経痛を引き起こしている
全身の血流と水分代謝を良くし、疲労の回復を促す。腰部と骨盤臀部の筋群を浅層から深層までほぐし、神経圧迫を取りのぞく。
そうすれば、腰のつっぱりも取れ、鼠径部の神経痛も下肢への神経痛も改善する。

治療方針

全身疲労の改善と腰の痛みや神経痛の改善の同時進行をはかる
ものすごく重症で治りにくそうな身体に見えるが、病態は機能的なもので、気質的なものではなく、そう重くはない。しかし慢性疾患である。

慢性疾患は2,3年放置した荒れた畑を
元の良い畑に戻すようなもの

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m自然界の畑で例えて言うとどんなに良い畑も手入れをせずに2,3年放置しておくと、表層の土は痩せ硬くなり、中層は粘土が増し、底はとても硬い粘土上になる。これを元の畑に直すには、表層から耕して肥料をやり、水をやり、中層・深層までほぐさないと良い畑にはならない。人参や大根などの土深く入るものは育たない。私たちの身体も同じである。

治療目標

illust4238硬い筋肉をほぐし柔らかくし粘土状の筋肉を弾力のある線維によみがえらせる。

最初の10回を目標に、腰の筋肉を表層から深層までほぐす。
硬い筋肉をほぐし柔らかくし粘土状の筋肉を弾力のある線維によみがえらせる。鍼をすると、鍼を置いた下の筋肉は必ず緩む。だから、できるだけたくさんの鍼を筋肉の硬さや軟らかさ、粘土に合わせて1本1本、鍼の長さや太さ、弾力や軟らかさを変えて合わせながら丁寧に治療を施してゆく。鍼を抜いた後はリンパ球が集まってきて、筋肉や周囲の神経を修復させる。生まれつき人間なら誰しも持っている自然回復能力を利用して大いに鼓舞して自然修復をはかる。浅層から中層・深層まで丁寧にほぐす。

これらは手作業でなければ成し遂げられない職人芸である

MG_1091
手作業でなければ成し遂げられない職人芸である。
一人一時間はかかる。一日、何人にもできる作業ではない。
でも私はこの仕事を選んだ。私しかできない仕事として誠意をこめて取りくむ。

介護の厳しい仕事にも耐えうる骨格矯正を行う

illust423610回から20回は、筋力強化をはかり、介護の厳しい仕事にも耐えうる骨格矯正を行う。疲労倦怠感や慢性疲労については難しいように思うが、治療を進めればすぐから改善を実感して頂けると思う。すべての症状の改善後は、以後、定期的にメンテナンスを行い、自然回復能力を高め、数十年来の持病の根本改善をはかる
良いコンデションで仕事が続けられるようにする。

病態の改善の困難な疾患について早期に改善できるのは東洋医学の醍醐味

bensyou器質的な疾患ではなく、機能的な疾患で病態の改善の困難な疾患について早期に改善できるのは東洋医学の醍醐味である。私がやっている中医学弁証論治による治療は世界が認めた東洋医学である。
韓国ドラマなどでも、鍼や漢方薬などが王様や王室の治療に使われている光景がよく見られ、少し身近に感じる方もいるかも知れない。
しかし、鍼灸の発祥地、中国では4000年の歴史のなかで治療体系が確立されており、日本よりも遙かに高度に進んだ医学であり、もっと東洋医学を世に出さないともったいない。アメリカ合衆国では、中国に次いで鍼灸・漢方治療が進んでいることもほとんど知られていない。1970年、ニクソン大統領が中国を訪問したとき、針麻酔による脳切開手術をみて感動し。その後、アメリカ合衆国で鍼灸大学を作り鍼灸医師を作り、50年、ものすごい進歩である。

治療経過

3回目の治療後の身体の状態をお伺いしました。

体調の変化はありますか?
「全身が軽くなりました。以前は帰宅後に台所で倒れ込むほど倦怠感が強く(朝の寝起きも同じ)、まったく疲れがとれない状態でありました。
今回で3回目ですが、身体を動かそうと言う気持ちになります。」
痛みの強さに変化はありますか?
「治療前の痛みに比べて10から7位になったと感じます。腰(特に右)から下半身はまだ痛みが奥の方から響いてきます。」
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
「まず溜まった疲労物質を少しずつ取り除き、体質改善をしたいです。その中で腰痛が治っていけば幸いです。できれば数十年来の下半身を中心にした身体のバランスを治したい。」
その他ご希望があれば、自由にお書き下さい。
「昨晩の呼吸法に伴うヨガの動きのご指導有り難うございました。
今後も少しずつ取り込んでいきたいと想いますので、機会があれば宜しくお願い致します。」

第9回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
腰から足にかけての痛みが半分以下になり、とっても楽です。普通に仕事ができるようになりました。
身体のしんどさも軽くなりました。
体調の変化はありますか?
良好です。とても元気になりました。
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
痛みの軽減、胃腸を含む体質改善