月別アーカイブ: 2013年11月

update:2013年11月25日 最終更新日:2013年11月25日

わかりやすい中医学入門【腎】27

※効果や感じ方は人によって異なります

腎(じん)の液はツバ
「延(えん)」とは、「よだれ」のことです。
唾液(だえき)のはたらきは何かというと、口腔(こうくう)をうるおして、口腔(こうくう)粘膜(ねんまく)を保護して、栄養と消化を助けます。「つば」と「よだれ」、どこが違うかというと、よだれは唾液の中のサラサラしている粘り気のない液体をいいます。そして、居眠りをしていると、口の横から出てくるのがよだれです。

さて、つばの分泌量が少ない、つばを吐き出そうとしてもなかなか沸いてこない、というのは、どこの問題かというと、つばは腎(じん)の液といわれ、腎(じん)と関係が深いのです。過労やとくに睡眠不足をかさねていると、唾液の分泌が少なくなります。つばを吐こうとしても、あまりでないのです。口を開けてみると、つばが舌に泡沫状(ほうまつじょう)に泡が散ったようについています。これは、分泌量が少ないということです。結構、疲れているときなどによくなります。

「精魂(せいこん)を傾ける」という言葉がありますが、精(せい)と関係の深い臓腑は腎(じん)です。魂と関係の深い臓腑は肝(かん)です。精(せい)魂を傾けるのはよいのですが、がんばりすぎて過労や睡眠不足などの不養生をかさねると、腎(じん)精(せい)や肝(かん)血を消耗するのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月22日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】26

※効果や感じ方は人によって異なります

骨と精(せい)の関係
精(せい)には髄(ずい)を生じる作用があり、髄(ずい)は骨の中にあります。
骨は髄(ずい)によって養われます。

腎(じん)精(せい)が充足していれば、骨(こつ)髄(ずい)を化生(かせい)する源がしっかりしているので、髄(ずい)がよく作られ、骨を充分に滋養(じよう)することができるので丈夫になります。

歯と精(せい)の関係
腎(じん)は骨を生じ髄(ずい)をつかさどっていますが、歯は骨余(こつよ)といわれ、腎(じん)精(せい)によって滋養(じよう)されています。腎(じん)精(せい)が充足していれば、歯はしっかりしていますが、腎(じん)精(せい)が不足すると、歯は弱くなり、最終的には抜けてしまいます。

耳と腎(じん)精(せい)の関係
聴覚の機能は腎(じん)の精気(せいき)と関係が深く、腎(じん)の精気(せいき)が充足していると、耳は良く聞こえます。
腎(じん)精(せい)が不足すると、耳鳴りや難聴を起こしやすいのです。

髪と精(せい)の関係
精(せい)と血は互いに化生(かせい)し養いあう関係にあるので、精(せい)が充足していれば、血も旺盛になります。
髪は血余といわれ、血によって髪は栄養されています。
精(せい)が充足していれば、血による栄養も充分となり、髪はつやがあり、根もしっかり生えています。

精(せい)が不足すると、髪はつやをうしない、白髪となり、抜けやすくなるのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月18日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】25

※効果や感じ方は人によって異なります

脳と精(せい)の関係

髄(ずい)は骨髄(ずい)と脊髄(ずい)とに分けられ、脊髄(ずい)は上部で脳につながっています。
脳は髄(ずい)があつまってできているので髄(ずい)海とも呼ばれます。

精(せい)が充足していれば、髄(ずい)海(かい)も充たされていますので、思考や記憶もよいのですが、精(せい)が不足すると髄(ずい)海(かい)を充たすことができないので、健忘や痴呆が起こります。

高齢者は基本的に腎(じん)虚(きょ)があるので、多臓腑(たぞうふ)疾患(しっかん)になりやすく、先天(せんてん)の本(ほん)である腎(じん)と後天(こうてん)の本(ほん)である脾(ひ)の状態を改善することが大切なのです。

恐は腎(じん)の志
腎(じん)の生理と最も関係の深い情志は恐れの感情です。
恐れすぎは腎(じん)をいためます。
古典には、「恐れすぎは気下(きくだ)る」とあります。気が下にくだるというのは、腎(じん)気が消耗して腎(じん)の固摂作用、すなわち漏らさない作用に影響して腎(じん)の固摂(こせつ)が失調することを意味しています。

二便に影響すると、尿失禁や大便失禁を起こします。
納気(のうき)に影響すると、吸気を腎(じん)に納めることができないので、呼吸により吸気を深く吸い込むことができなくなります。意識をして吸い込まないと深く吸い込むことができないので、呼多吸少となります。すなわち浅い呼吸となります。

たとえば、かくれて自分の真意に沿わないことをしているとします。バレないかといつも恐れていると、そのような感情は腎(じん)に最も影響します。長期にわたると腎(じん)に影響して、腎(じん)精(せい)を消耗すれば、腎(じん)精(せい)不足の症状があらわれます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月15日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】24

※効果や感じ方は人によって異なります

腎(じん)虚(きょ)には次のようなタイプがあります。

腎(じん)を補うのですが、具体的に腎(じん)の何が虚(きょ)しているのか見極めることが必要です。
腎(じん)の何が虚しているのか具体的につかめば、補(ほ)腎(じん)プラス、気を補う・精(せい)を補う・陰(いん)を補う・陽(よう)を補うのにすぐれた治療穴を選穴、または、中薬を選択することができるのです。

腎(じん)の病証の発展の仕方をひとつ例にとって見てみましょう。
高齢者の方が腎陰虚(  じんいんきょ)になりました。
腎陰は肝陰・心陰・脾陰・肺陰をバックアップしています。

根源である腎(じん)陰(いん)が不足すると、多臓の病理に発展していきます。
いろんなパターンが考えられますが、例えば肺(はい)陰(いん)をバックアップできなくなると肺(はい)腎(じん)陰(いんきょ)虚(きょ)となります。
若い時から少し肺が弱い、すぐ風邪をひく、咳がでやすいのですが、タバコを吸いつづけて気管支をしょっちゅうわずらっています。
年齢と共に空咳や痰が多くなり、慢性の気管支炎に移行します。
腎(じん)陰(いんきょ)虚となり、腰がだるい、手足がほてる、寝汗をかく、などの症状が出ています。腎(じん)陰(いん)が不足して肺をバックアップできないので、肺のうるおいが益々なくなります。
もともと心臓が弱い人なら、心陰虚(しんいんきょ)に移行するかもしれません。
もともと肝が弱い人なら、肝陰虚(かんいんきょ)に移行するかもしれません。
弱いところに波及しやすいのです。
このような時、根源である腎(じん)陰(いん)を補うことが大切です。
根本的な原因に対しての治療と、対処的な治療を同時に施します。
根本的な治療をしておかないと、いくら対処療法を行っても、すぐ症状が再発するからです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月14日 最終更新日:2015年4月23日

【50歳 会社員】首のヘルニアと五十肩がひどかったんですが、ほとんど完治しました(五十肩・首ヘルニア)

※効果や感じ方は人によって異なります

saw_thumb.jpg

Oさま 50歳 会社員 から、感想文をいただきました。

yu_neck

今年の10月頃から、私の仕事のご縁で治療を受けています。2年程前から首のヘルニアと50肩がひどく、他の治療院にも通院しましたが、改善されず、あきらめていました。 初めての鍼治療という事で、少し不安もありましたが、5、6回の治療を重ねると、ほとんど完治しました。

あきらめていたGOLFも出来そうです。先生とスタッフの方々に感謝しております。

O様は首の痛みをうったえて当院へお越しいただきました。今は快方に向かっています。首の痛み・首のヘルニアの治療でしたら、まずは当院までご相談ください。

当院の治療内容

痛みの原因の分析

頸部より左肩にかけて強い筋肉の硬結があります。肩背部の両肩胛間部にゴリゴリとしたコリを認めます。コリは深く骨までついている感じです。上腕は150度以上あげることが出来ません。三角筋の筋萎縮、特に前側繊維が激しく顕著に萎縮しています。上肢帯筋が緊張萎縮し、付着部の筋が腱のように硬くなっています。さらに、首、左肩が非常に強く凝っています。そのため、肩背部の神経痛様の痛み及び上肢の挙上障害を起こしています。

治療方針

首肩及び肩胛間部、三角筋、上肢帯筋を徹底的にほぐしていきます。三角筋の前側繊維については、萎縮・癒着しているので、細い柔らかい鍼を使って丁寧にほぐしていきます。上肢帯筋も同様に一本一本萎縮部に刺針し、緊張を緩めていきます。適切な心地よい鍼灸刺激を与えると筋肉がゆるみ、そこに血液が集まってきて、筋肉を自己修復させます。
何度も丁寧に刺針し、繰り返すと、修復起点が認識され、絶えず回復しようという自己自然回復運動が目覚めます。導通鍼により、脳内モルヒネがでて、針刺麻酔効果が起こります。三角筋及び上肢帯筋に鍼を刺針し、挙上運動を繰り返すと、痛みが薄らいで苦痛なく挙げることができます。それを繰り返して、関節の可動域を最速で苦痛なしで正常範囲に戻して行きます。
首から肩そして肩胛間部は徹底的にほぐし、痛みを除去していきます。

治療

忙しい仕事をこなす一方、日頃から健康に留意し自己管理できる方で、上記疾病や症状以外は、健康でその他の特別な異常は認められませんでした。
ですから疾病の箇所に対処するだけで、骨盤の歪みや内臓の生理作用の失調などに対処する必要はありませんでした。
その結果、治療する度に自己自然回復運動が増大し、疾病はみるみるうちに順調に回復しました。 治療は6回でほぼ完治しました。
もうゴルフもできるようになりました。
東洋医学の神髄は“未病で治す”です。
今後は健康管理に切り替えて、月に1回ないし2回の来院をお勧めしました。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月11日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】23

※効果や感じ方は人によって異なります

④陰(いん)と陽(よう)のバランスがとれていました。何らかの原因で正常より陰(いん)だけが多くなりました。

年齢をかさねるにしたがって、腎(じん)の精気(せいき)はおとろえてきます。
そこで、更年期になると、陰陽(いんよう)のバランスをくずしやすいのです。
陰陽(いんよう)の根源は腎(じん)にあります。
これまでだんだん充盛していた腎(じん)精(せい)が、中年以降は徐々に退化し始めます。その結果、腎(じん)精(せい)が徐々に減少しはじめるのです。先天(せんてん)の精(せい)の寿命との関係からいえば、自然現象なのですが、腎(じん)陰(いん)・腎(じん)陽(よう)の根源は腎(じん)精(せい)なので、腎(じん)陰(いん)の不足や腎(じん)陽(よう)の不足を招きやすくなります。

高齢になると、腎(じん)精(せい)の衰退にともなって大きく分けると陰(いん)虚(きょ)タイプにすすむ人、陽(よう)虚(きょ)タイプにすすむ人がでてきます。
ともに共通しているのは、腎(じん)虚(きょ)です。
補(ほ)腎(じん)をすればいいのですが、腎(じん)の何が虚(きょ)しているかによって、冷えを訴える人、熱を訴える人、寒熱の変化がない人がいます。
寒熱の変化がないケースは陰(いん)と陽(よう)が同じくらい減っている場合です。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月8日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】22

※効果や感じ方は人によって異なります

②陰(いん)と陽(よう)のバランスがとれていました。
なんらかの原因で陽(よう)が正常な状態より増えてしまいました。

陰(いん)は正常ですが、陽(よう)が正常な状態より多くなりました。
陽(よう)が正常な状態より有余した状態ですので熱を発生します。
熱の性質ですが、陽(よう)が有余したための熱ですから、実熱(じつねつ)です。
実熱(じつねつ)の特徴は、虚熱に比べて強い熱で、熱が有余しているので一日中身体が熱くなります。ただし、体温とは関係ありません。
顔が赤い、汗がよくでる、喉がかわく、汗や尿が黄色い、便が硬い、などです。
実熱(じつねつ)と虚熱はこのように、発生する原因が異なりますので、治療方法もまったく異なります。

③冷えにも虚のものと、実のものがあります。陰(いん)と陽(よう)のバランスがとれていました。何らかの原因で正常な状態より陽(よう)だけが減りました。

陽(よう)が減ったことで相対的に陰(いん)が多くなりました。
寒性の陰(いん)の要素が多くなりましたので冷えを生じます。
しかし、寒の性質は、陽(よう)が減ったための冷えですから、虚寒(きょかん)となります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月5日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】21

※効果や感じ方は人によって異なります

それでは陰陽(いんよう)のどちらかが量的に多くなったり少なくなったりする病理的変化を考えてみましょう。

①ひとつ目は陰陽(いんよう)のバランスがとれていましたが、何らかの原因で陰(いん)が減ってしまいました。そうすると寒熱の変化ではどういった変化があらわれるでしょうか。

陰(いん)が減りました。陰(いん)が減ったことで相対的に陽(よう)が多くなりました。
熱性の陽(よう)が多くなりましたので暑くなります。
しかし、熱の性質ですが、一方が正常より虚(きょ)したために、熱が出たのですから、虚熱(きょねつ)といいます。
どういった病(びょう)理(り)機(き)序(じょ)で虚(きょ)熱(ねつ)が生じるかというと、陰(いん)虚(きょ)によって生じるのが虚(きょ)熱(ねつ)です。
虚(きょ)熱(ねつ)には原因として陰(いん)液(えき)の不足があります。

虚熱の特徴は、陰虚(いんきょ)がベースとなり生じる虚証性(きょしょうせい)の熱で、五心煩熱(ごしんはんねつ)が特徴です。
陰虚(いんきょ)による熱ですから、熱の性質は弱く、いわゆるほてりです。
夜になると手足がほてる、胸がほてる、これを五心煩熱(ごしんはんねつ)といいます。
そして、顔でいえば頬だけが赤くなり、寝ると汗をかく、午後の決まった時間に熱がでる、などの症状を呈します。
舌診では舌の地肌が赤い、苔(こけ)が少ない、脈診では細数、陰(いん)である血が不足しているため、血管は細く、熱のため脈が速くなります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年11月1日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門【腎】20

※効果や感じ方は人によって異なります

陰(いん)と陽(よう)のバランスの崩れ方には4通りがあります。
ひとつは正常な状態から何らかの原因で陰(いん)だけが減った状態。

ふたつ目は正常な状態から陰(いん)だけが増えた状態。

みっつ目は正常な状態から陽(よう)だけが減った状態。

よっつ目は正常な状態から陽(よう)だけが増えた状態。

全身の陰陽(いんよう)のバランスが取れていると、部分的な多少の冷えや暑さはあっても身体の寒熱のバランスが取れており、自己の回復能力で正常に戻すことができる、いわゆる健康の範囲です。
ですから、大きな意味で寒熱(かんねつ)のくずれやかたよりがなく、冷えすぎる状態がつづくとか、暑すぎる状態がつづくとか、のぼせる状態がつづくことがないのです。熱性の性質は陽(よう)の属性をもっています。
寒性の性質は陰(いん)の属性をもっています。
したがって、陰陽(いんよう)のバランスがとれているということは、寒熱のバランスがとれているということです。

※効果や感じ方は人によって異なります

初めての方は、まずお気軽にお電話ください。ご来院前にお電話でのご相談も行っています。
大阪府豊中市服部南町1丁目3番33号
阪急宝塚線 服部天神駅徒歩3分