月別アーカイブ: 2013年3月

update:2013年3月29日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【脾5】

※効果や感じ方は人によって異なります

さて、脾のはたらきにもどります、脾の運化が悪くなると、運化の失調ですから、消化吸収の生涯があらわれてきます。運化機能の低下によって出現しやすい病状は、食後の腹脹、あるいは下痢といった症状です。

食後になぜおなかが張るかといいますと、もともと運化機能が弱くなっているので、食べても食べたものを一度にさばけないのです。
食物が胃に入ると胃が膨れます。運化できないと、この状態がしばらく続くのです。これが「おなかが張った感じ」なのです。
運化機能が低下しているので、消化に若干時間がかかりますが、しばらくすると腹脹は回復するのが特徴です。ですから、「食後の腹脹」といいます。

運化が悪いと、消化が悪くなり、下痢になりやすくなります。
もう一つの原因は、水湿の運化が悪いので、便の水分が多くなります。ですから、下痢になりやすくなるのです。下痢まで行かなくても、泥状便や軟便となったり、便が軽くてプカプカ浮いてきたりします。

さらに運化が悪くなると、消化吸収が低下します。消化吸収することによって、水穀の精微を作りました。水穀の精微は、気・血・津液t・清の材料です。消化吸収に生涯が起こったということは、水穀の精微が少なくなりますかあr、気血の生成も少なくなります。気が不足することを気虚といいました。血が不足することを血虚といいました。脾の運化機能が低下し、消化吸収が悪くなりますと、気血の生成が少なくなって気虚や血虚をひきおこします。気血は、精神活動、すなわち生命活動をおこなう上で材料となる。もっとも基本的な物質です。ですから、一方では、消費し続けますので、需要に対して供給が間に合わなくなりますと、当然、気血の不足となります。気は血を生じるとあり、気が不足すると血の不足につながります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月26日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【脾4】

※効果や感じ方は人によって異なります

さて、血の生成は主として脾が主ります。そして、心が関与しています。

津液の生成は、脾に運ばれた水穀中の水液の整備が脾によって気化されてできたものです。気の生成は主に脾のはたらきによって得た気、すなわち自然界の精気や先天の精も生成に関わっています。

このように、気・血・津液、水穀の精微などの「後天の精」の生成は、主に脾が主ります。

清の量と寿命の関係を。ろうそくのたとえで見てみましょう。
両親から受け継いだ先天の精の量が、ろうそくの太さです。図1のように、太さの違う、A,B,C,3本のろうそくがあります。事故や天災には遭わなかったものとします。

Bはとても太いですね。両親から受け継いだ先天の精の量が一番多いのです。が、ろうそくの炎は途中で消えてしまいました。ろうそくの炎を燃やし続けるための条件、すなわち腎精を充足する条件が、途中で欠如しました。よほど不摂生をしたのでしょうか?

Cは一番細いですね。両親から受け継いだ先天の精の量がもっとも少ないのです。が、ろうそくの炎は最後まで燃え続け。寿命をまっとういたしました。先天の精は少なかったけれど、後天の脾のはたらきが良かったため、生涯にわたり後天の精が補充されました。

その結果、腎精のもっている天寿をまっとうしたのです。このように、幼年期においても老年期においても、大切なことは、後天の精がたえずバックアップしているかどうか、脾のはたらきが重要になります。脾のはたらきを活発にすれば、気・血・津液・水穀の精微である後天の精が生成されるからです。このため、「脾は後天の本」といわれるのです。

図挿入(わかりやすい中医学入門第7巻)

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月22日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【脾3】

※効果や感じ方は人によって異なります

精には「先天の精」と「後天の清」があります。先天の精は、両親の精子と卵子が合体して生じ、受胎すると胎児の腎に蓄えられます。両親の精子と卵子のもつ遺伝子の情報としての機能がつまっており、人体の諸器官、組織を構成し、これらを成長させていくもととなります。先天の精のはたらきで、成長・発育・生殖・老化が営まれます。「お元気ですか?」という言葉が有りますが、その元気のもととなるのが両親から受け継いだ先天の精です。

しかし、出生後は先天の精は、もうそれ以上、精を滋養する物質を両親から受け取ることができません。離乳以後は、先天の精は後天の清によってたゆまなく補充され、滋養されることによてはじめてだんだん充実していくのです。この清は、腎に蓄えられているので、腎精といいます。

思春期になり、天葵という生殖機能を維持する物質が出来ると、生殖機能が備わります。腎精は、青壮年期にもっとも充実しますが、先天の精のもつ寿命との関係で、中年以降に次第に衰え始め、腎精の衰えとともに老化していきます。白髪になる、物忘れする、髪が抜ける、耳が聞こえなくなる、腰が曲がる。足腰がだるい、ボケる、などのいわゆる老化現象も。もっともこの腎精と関係しています。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月19日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【脾】2

※効果や感じ方は人によって異なります

とくに、気・血の2つを重要だとしてピックアップして、脾は「気血生化の源」、「後天の本」という言い方をします。五臓六腑の中でも、特に脾は運化という作用がありますから、運化を通して気・血・津液・水穀の精微を化生し、これら後天の精によって先天の清である腎精を絶えず補充して、生涯にわたり、生命活動を支えていくのです。これが、『脾は後天の本』というわれるゆえんです。

ですから、つねにこの後天の本である脾の運化が正常に機能しているかということを、幼児から高齢者に至るまで絶えずみていくことが大切なのです。

血は精神活動をおこなうための、大切な物質的基礎であることは、これまでにもお話しいたしました。血は。精神活動を支えています。

血が十分であると、精神活動は円滑におこなわれ、不足すると不眠や物忘れが多くなる。夢を多く診る。不安などの精神活動の失調がおこりました。

気は推動・温煦・固摂・気化など、さまざまな作用をもって生命活動を支えています。気・血が心で不足した病態を前回お話しいたしました。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月15日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門 【脾】1

※効果や感じ方は人によって異なります

脾の生理

脾の生理のポイントは4つあります。
運化・昇清・統血・生血です。脾と関連するキーワードは肌肉・唇・口・延・思です。

そして、さらに大切な脾の生理を統括して表現した熟語のキーワードは、「脾は後天の本」、「脾は気血生化の源」、「脾は生痰の源」です。
それでは脾の働きをみていきましょう。

私たちが食べたり飲んだりする飲食物のことを水穀といいます。
飲料と食物をあわせて、普通分けずに飲食物といいますね。同じように、水分と穀物をあわせて水穀と表現しています。
体内に取り入れた水穀から、脾の運化のはたらきをうけて、その中から栄養価値のある物質が生成されます。これを水穀の精微といいます。

水穀の精微は、気・血・津液・清のもととなります。
脾によって水穀の精微、すなわち栄養をもった物質が吸収され、この水穀の精微が原材料となって、気・血・津液がつくられます。気・血・津液・清は、人体の生命活動をおこなうために必要なもっとも大切な基礎的な物質です。

ですから、そのどれもが足りなくなってはいけないのです。
足りなくなってしまうと。生命活動においてなんらかの生涯となり病気をひきおこします。脾の運化がしっかりはたらいていると。気・血・津液・清の生化が保証できます。脾の運化がしっかりしていると、健康でいられるということです。
「運化」の「運」には、「はこぶ」という意味があります。「輸送する」ということです。「化」というのは、「変化させる」という意味です。飲食物を変化させて吸収し。変化させた物を運ぶという意味です。この運化によって。水穀の精微が生成され、この水穀の精微が気・血・津液・清のもととなるのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月12日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】24

※効果や感じ方は人によって異なります

心陰虚

心悸・不眠・多夢・五心煩熱・潮熱・盗汗・顴紅

舌:紅

脉:細・弱

心陰虚のため、心を養うことができず、心神不寧(心身が安らかではないこと)となる。
五心煩熱、午後の潮熱、盗汗、脉:細・弱、顴紅は陰虚の症状です。
治法は、育陰寧心です。

心火亢盛

胸部の煩熱、不眠、面赤、口渇、小便黄、大便固、舌尖:紅
脉:数・有力

心胸部が熱く煩わしい
心火が盛んなため

不眠
火熱が神志に影響、
面赤、口渇、小便黄、大便固、舌尖:紅、脉:数・有力
裏実熱の証候
舌尖:紅

心は舌に開竅しているので、心火が亢盛すると火が経絡にそって上炎して、舌尖紅となる。

心血瘀阻
心悸・息がつまる・胸部に刺痛が起こる・痛みが肩背部に放散する・舌質:暗紫あるいは瘀斑・瘀点
脉:細・渋、あるいは結代
心悸・息がつまる・胸部の刺痛・痛みが肩背部に放散・脉:結代
血が心脈に瘀滞するため
舌質:紫あるいは瘀点・瘀斑、脉:渋
気滞血瘀の証

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月8日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】23

※効果や感じ方は人によって異なります

心血虚

主な症状
心悸・不眠・多夢・健忘・顔色淡白・萎黄・口唇:淡・舌質:淡
脉:細・弱

1心悸
心血が不足して心自体を養うことができない。

2不眠多夢
心血不足のため、神を養えず、神志活動が乱れる。

3健忘眩暈
血虚により、脳髄を養えなくなるために起こります。

4顔色が淡白、萎黄、口唇・舌の色:淡

5脉:細・弱

治法は養血安神となります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月5日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】22

※効果や感じ方は人によって異なります

臓腑弁証

心の生理と病理

心気虚
特徴
活動後に症状が増悪する。気虚の症状+心の症状

ⅰ心気虚
心悸
心気が不足すると、気の推動作用が低下するため、血脈の運行を維持しようとして過剰な負担がかかるため。
息切れ
胸中の宗気の推動作用が低下して、呼吸に影響したものです。
活動後に心悸などの症状が増悪
活動すると、気を消耗して心気がますます不足するため。
自汗
気が不足すると、固摂作用が低下します。汗は心の液です。

顔色が淡白、舌質:淡、舌苔:白
心気不足により、血の推動が低下して、血液が顔面部に到達しないためです。

脉:虚・無力
心気の不足のため、血の推動力が低下したため。

心気虚は心の機能低下を特徴とします。

ⅱ心陽虚

心陽虚は、心気虚をベースにさらに虚寒症状があらわれたものです。

心陽暴脱
心陽虚をベースに虚脱亡陽の症状があらわれたものです。
激しい心痛がとつぜん起こる狭心症などです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年3月1日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】21

※効果や感じ方は人によって異なります

志とは、志の意味で、思いを持続させる心で五臓の腎におさまっています。

腎の機能が低下すると、思いを持続させる心も弱くなります。

強い恐れの感情は腎を傷つけるされ、五志の関係では、恐れが腎の生理と最も関係することを示しています。すなわち五臓には五神気という意識すなわち理性的な心と、五志という無意識である五種類の感情すなわち情緒活動が配当されています。このことは、意識や感情が五臓の生理機能と密接に関係することを示したものであるのです。

五臓が病めば意識や感情が失調し、また意識や感情が失調すると、五臓の病変につながるのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

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