月別アーカイブ: 2013年1月

update:2013年1月27日 最終更新日:2013年1月27日

わかりやすい中医学入門【肝と心】⑫

※効果や感じ方は人によって異なります

さて、心気の推動作用によって、血液循環がおこなわれていますが、それを助けている臓があります。

ひとつは肺です。肺には呼吸を主り、また気を主る、という生理作用があります。肺は自然界の清気を吸入することによって、宗気の生成に関わり、また、はく、すうのリズミカルな呼吸によって、気機を正常にし、新陳代謝を促進しています。

健康であるということは、血行がいいと考えることができますが、肺の呼吸作用は全身の気の調節を通して血行と深く関わっています。気めぐれば血めぐるで、全身の血液循環もよくなるのです。深い呼吸と浅い呼吸では、どちらが心身によいでしょうか。深い呼吸が大切ですが、深い呼吸になるためには、どのようにしたらよいでしょうか。意識的に呼吸を深くすることです。

ひまがあったら、息を長くはきましょう。長くはけばよいのです。長くはく練習を意識的につづけて、無意識になるまで練習します。無意識ということは、意識しなくてもできるということです。身につくということです。身につくということは、深い呼吸がいつもできているということです。1日24時間を通して、気がついたら息を深く長くはくのです。電車の中で、トイレの中で、あらゆる機会を通しておこないましょう。寝る前に息が深くなるまで息をはきだして眠ると、寝ている間も深い呼吸のまま眠れます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月24日 最終更新日:2013年1月24日

わかりやすい中医学入門【肝と心】⑪

※効果や感じ方は人によって異なります

また、心の働きは、血液を送り出すポンプのような働きをしています。推動作用の低下によって、このポンプの働きが低下したら、正常な流れを取り戻そうとして、動悸がおこります。

中医学では、動悸のことを心悸といいます。また、心血が不足すると、心神を滋養できず、動悸や不安感、焦燥や不眠、物忘れをしやすい、夢をよく見るほかに疲れやすい、元気がないなどの気虚の症状をともない、舌質は淡、脈が細いなどの症状を呈します。治療方則は養補(ようほ)心血(しんけつ)です。

味の濃いもの、甘いもの、油っこいものや辛くて熱いもの、酒などのアルコール飲料の飲みすぎや食べすぎは、痰湿を体内に発生させます。これらが心脈や肺気を閉塞すると血流を阻滞し、血瘀を生じ、胸痛が発生します。治療方則は、化痰袪湿(かたんきょしつ)、通陽(つうよう)です。現代医学でいう狭心症ですが、このように食事の不節やストレスにより、心を栄養する冠動脈である血脈が閉塞されておこるのです。

ちなみに冠動脈の一部の血管の直径が75%以上、コレステロールなどによって閉塞され、フーセンやバイバス手術適用の狭心症がとても増加しているようです。完全に閉塞されると心筋梗塞をひきおこすということです。日頃から、食事やストレスをうまくコントロールすることが大切です。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月20日 最終更新日:2013年1月20日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑩

※効果や感じ方は人によって異なります

2.血脈を主る

血脈を主るということは、心気を推動して、脈中に血を運行させるということです。推動は、気の作用のひとつです。気の5つの作用の中で、ものを動かし、押し進める、代謝を促進する、というはたらきでした。

心気の推動作用によって、正常な血液循環がおこなわれるのです。精神的なストレスなどで肝気が鬱滞し、疏泄が不十分になり、心の脈管が一時的に阻滞すると、胸痛をおこします。胸痛の中では最も軽い症状です。胸痛とは、胸の中央から前胸部にかけての痛みです。気滞によるものは、張った痛みや時間的に痛む場所が移動し、情緒の変動によって症状が発展したり増悪します。舌質、舌苔に変化はなく、脈弦・緊などが特徴としてあげられます。

その他老化や虚弱体質、過労や心労、飲食不節による気滞や寒凝、痰阻によっておこります。正常な血液循環は、心気の働きによっておこなわれるのですが、先天的な虚弱体質や、老化、慢性的な疾患、脾虚による気血の産生不足、過労や心労などで正気が不足すると、どうなるでしょうか。

心気に影響して心気が不足して、推動作用が低下すると、血行が悪化して血流量が不足します。心の部位で血行が悪くなり血になると、胸痛をひきおこします。血瘀による痛みの特徴は固定性の痛み、頑固な刺すような痛み、夜間に増悪する、脈、渋、舌質、紫暗、瘀点、瘀斑などをともないます。

治療方則は、活血(かっけつ)化瘀(かお)、通心絡(つうしんらく)です。気虚によるものは、息切れ、疲れやすい、汗が出やすい、脈が虚弱、舌質淡などの気虚の症状をともない、疲れたり運動すると症状が増悪するという特徴をもっています。治療方側は補益(ほえき)心気(しんき)です。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月17日 最終更新日:2013年1月17日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑨

※効果や感じ方は人によって異なります

さて、ひとまず肝をおえて、これから心の生理についてお話します。そのあと、脾、肺、腎の生理をみていきます。体質や病態をより正確に深く把握できるようになるための方程式です。基礎理論をしっかり頭に入れておきましょう。

心の生理作用
1.神志(しんし)を主る
心の生理作用のひとつに、神志を主る、というのがあります。神とはなんでしょうか。我々が普段生活をしていくうえで、さまざまな思考回路がはたらいているわけですが、その最も上位にある精神や意識、思惟活動を神といいます。

上位にあるというのは、神は、魂(こん)・魄(はく)・意(い)・思(し)などの他の五臓神をコントロールしているということです。無意識的な本能や欲望、感情をコントロールしています。精神とは、理性的な心のはたらきをいいます。意識とは、物事や事象を認識して、思考する心のはたらきをいいます。思惟とは、心を集中させ、深く考えたり、思いをめぐらせることをいいます。

神とは、このような精神活動そのものを指し、神は五臓のうちの心に蔵されています。ゆえに、心は神を蔵し、神志を主る、すなわち精神活動を主るということです。ですから、しっかりとした精神状態、意識状態、思考回路がはたらいているということは、心の機能ともっとも密接な関係にあります。心に異常が生じると、不眠や多夢、健忘、物忘れをしやすくなります。不眠という症状は、心と関係し、神志の異常によるものです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月17日 最終更新日:2013年1月17日

押す・揉む・ほぐすコース⑧

※効果や感じ方は人によって異なります

受講生の声(女性51歳・家事手伝い)

腰の凝りが見つけられなくて悩みました。
前回はかろうじて捕えることが出来たのに今回は「近いようだが違う」に留まってしまいました。
場所をずらしたり押さえる角度を変えてみたりと何度も試みましたがうまくいきませんでした。
院長がするとどの場所でも触れるまでもなく患部が呼んでいるのではないかと思えるぐらい瞬時に押さえています。
せめて圧の方向だけでも確かめたくて院長の押さえた指の上から少し押さえさててもらうと本当にわずかな力で結構こたえるようで驚きました。合っていればそんなに力が必要でないことは分かっていましたが今までで一番弱い力で十分でした。
「え?こんな力でいいの?」と疑ってしまうくらい弱い力でチョンとつく程度で聞くのが面白くてとても快感でした。
早く自分の指で見つけて最小限の力で凝りをほぐせる喜びを得られるようになりたいと思います。

施術を受けながら、指や手の形はどうなってどういう動きをしているのだろうかと想像できない時、背後に目がないのが悔やまれました。肌で感じながら見ることが出来たらいいのに残念です。手だけなのにいろいろな刺激が伝わってきて不思議です。
決して単調ではなくリズミカルでポイントは外さず痒いところに手が届く感じが心地よくて治療に来られる方の多くはマッサージを楽しみにしていると思います。
私も早く診る力を身に着けてそんなマッサージが出来るようになりたいです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月13日 最終更新日:2013年1月13日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑧

※効果や感じ方は人によって異なります

我々は、外からの精神的な刺激に対して、7つの感情変化がおこるようになっています。

怒(ど)・悲(ひ)・憂(ゆう)・驚(きょう)・恐(きょう)・喜(き)・思(し)です。ほどほどに怒ったり、ほどほどに喜んだり、思い悩んだり、あるいは悲しんだり、驚いたりは良いのです。

しかし、同じ刺激でもストレスに感じるか感じないかは個人差があります。この、ストレスを受けとめたり流すことができる大きさには幅があります。この幅が大きければ大きいほど良いのです。幅が小さいと、外からの刺激に対してストレスとなったり、七情である情動がすぐにコントロールの範囲を超えて心身を攻撃するからです。

身体や心に異常をきたすことは、これまでにも述べてきました。精神的なストレスがかかると、これをコントロールしているのは肝です。普通、精神的なストレスが加わったりすると、いらいらしたり、怒りやすくなったり、落ち込んだり、気持ちが抑鬱されたりします。この精神的なストレスが心や身体に影響すると、上記に述べたようなさまざまな病態、すなわち証候に発展します。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月12日 最終更新日:2014年3月28日
update:2013年1月10日 最終更新日:2013年1月10日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑦

※効果や感じ方は人によって異なります

病気になりやすい人となりにくい人とは、どこがどう違うのでしょうか。

例えば、2人の人が、寒い風の中で長く立っていたとしましょう。

2人とも身体が冷やされ、震え上がり、不快な状態でした。1人は風邪をひきましたが、もう1人は風邪をひきませんでした。震えて、不快な感覚をおよぼしたということで、風寒は邪気であり、病邪となります。この2人はどこが違うのでしょうか。それは体質と抵抗力です。

気・血・津液・精・神が充実している状態、すなわち正気が充実している時は、病気にはかかりません。なんらかの原因で正気が不足した時に、病邪が侵入するのです。すなわち邪気と正気が戦うのです。邪と正が戦うと、邪正相争して急性病が生じます。

邪気が停滞し、正気が不足した状態がつづいて慢性病となります。つまり、病気の根本原因は、正気が充実しているかどうかであり、外からの邪気は、病気を発生させる単に誘因でしかないのです。たとえば、おなじ事物や現象、状況などに対しても、ある人にはそれがストレスになり、別の人にはストレスにならないことがあります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月6日 最終更新日:2013年1月6日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑥

※効果や感じ方は人によって異なります

弁証は、寒証か熱証か、虚証か実証か、虚実(きょじつ)挟雑証(きょうざつしょう)で虚証が中心となって実証があるのか、実証が中心となって虚証があるのかを弁別します。

さらに、気血津液(きけつしんえき)弁証(べんしょう)で虚証であれば、気・血・津液の何が不足しているのか、実証であれば、気・血・痰湿の何が余分にあるのか、虚証の何が、実証の何が、それぞれどの程度不足したり過剰となったりしているのかを見極めます。

最初のうちは、弁証をするのに1時間も2時間もかかったりしますが、問診や舌脈診の技術が向上してくると、10分か15分くらいで現代医学的な病態把握と弁証が同時におこなえるようになってきます。一番大切なのは、中医基礎理論にしたがって弁証できるような材料となる情報を問診から聞き出せるかどうかということです。

そして、舌脈診によって証の確認ができること、そして証の変化を観察していくことが大切です。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2013年1月3日 最終更新日:2013年1月3日

分かりやすい中医学入門【肝と心】⑤

※効果や感じ方は人によって異なります

さて、弁証では、寒熱を見極めることが大切です。
たとえば、単純な胃痛を例に取ってみましょう。

おなじ胃の痛みでも、胃に熱があれば、のどが渇く、冷たいものを欲しがります。舌脈診は体質や気が付いていないその他の証候の影響をうけるので一概には言えませんが、熱証であれば、舌質が紅、舌苔が黄色、脈が早いなどの実熱の症状をともなうことを頭に入れておくと良いでしょう。

逆に、胃寒による胃痛の場合は、冷たいものを食べると痛む、熱いものが好きなどです。上述同様、寒証であれば、舌質が淡、舌苔が白、脈が沈遅、などをともなうことを頭に入れておくのです。ひとつの症状、またはさまざまな症状から、どの臓の疾患か、また、どの臓とどの臓の疾患なのか、臓と臓がどのように発展していったのか、さらに一番中心となっているのはどの臓なのかを見極めていきます。

患者さんや生徒さんは、ただ症状を羅列するだけですから、それらを分析する必要があります。これまでに習った気血津液の知識や、今勉強している臓腑の作用など、中医基礎理論の知識を応用して弁証をしていきます。

※効果や感じ方は人によって異なります

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