月別アーカイブ: 2012年12月

update:2012年12月30日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】④

※効果や感じ方は人によって異なります

思いわずらいが脾に影響して脾の運化作用が失調すると、飲食物を消化吸収して、栄養物を脳や全身に十分送りとどけることができなくなります。

脾は気血生化(きけつせいか)の源です。気血生化が十分にできなくなると、頭がぼーっとして全身がだるく、元気がなくなってきます。疲れやすく、息切れしてすぐ横になりたい、などの症状をともないます。
記憶が減退したり、思考力が低下したりします。悪循環が続くと、ノイローゼ気味になるかもしれません。

こう考えると、一臓だけの問題ではなく、多臓器疾患へと発展します。現在はストレス社会であり、高齢化がますます進んでいます。一臓ではなく、多臓器疾患がほとんどです。上述のように、肝一臓の病が他臓にもこのように影響していく可能性をもっています。シンプルではないのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月27日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】③

※効果や感じ方は人によって異なります

肝陽(かんよう)上亢(じょうこう)の証には、平肝潜陽(へいかんせんよう)をおこない、肝腎の陰の損傷に応じて肝腎(かんじん)を滋補します。それらがさらに波及して腎に影響をおよぼすと、肝腎陰(かんじんいん)虚(きょ)をひきおこします。

腎は陰液の根本です。精血同源(せいけつどうげん)で、腎精が肝血に化生して消耗されるからです。陰液の損傷が腎におよぶと、たとえば眩暈を例にとると、腰が冷える、下半身に力が入らないなど腎の症状をともないます。肝の疏泄が失調して胃に影響すると、胃気が下降できなくなり、胃痛や胃がむかむかする、ゲップやため息、便秘、イライラする、憂鬱、怒りっぽいなどの症状をおこします。

精神的要因で食欲に変動があったり、ストレスがかかったりすると症状が増悪します。これらは肝気(かんき)犯胃(はんい)の証で、治療方則は疏肝(そかん)理気(りき)、和胃降逆(わいこうぎゃく)をおこないます。脾に影響して昇清作用が低下すると、下痢をしたり、食欲不振になったり、頭がふらついたりします。肝脾不和(かんぴふわ)の証となり、治療方則は疏肝理気、益気(えっき)健脾(けんぴ)をおこないます。さらに、イライラや不眠が長くつづいて仕事に影響すると、仕事が思うようにできなくなります。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月27日 最終更新日:2018年10月18日
update:2012年12月23日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】②

※効果や感じ方は人によって異なります

しかし、飲食の不摂生などで痰湿が停滞し、痰湿が肺に影響してくると、痰湿を取り除くことが必要で、これにもう少し時間がかかります。

肝火が神に影響して、心火を誘って上炎すると、心肝(しんかん)火旺(かおう)となります。症状としては、心と肝の症状をあわせもち、イライラして怒りっぽく、焦燥感やあせり、不眠や頭痛、口内炎やめまい、目の充血やのぼせ、顔が赤い、ほてる、胸があつくるしい、などをひきおこします。

肝火による頭痛は、頭頂部が熱をもって張るように痛みます。舌質は紅、苔が黄色、脈が早い、など、実熱の症状をともないます。

治療方則は、清心瀉火(せいしんしゃか)、清肝(せいかん)解鬱(かいうつ)です。長い間、強い熱が肝にあると、肝の陰液を損傷して、肝血虚や肝陰虚をひきおこします。陰の不足は、相対的には陽が過剰となるので、肝陽が上亢(じょうこう)しやすくなります。肝陽が上亢しやすいということは、頭に血がのぼりやすく、情緒が不安定になりがちです。また、眩暈(げんうん)や耳鳴り、顔面のほてりなどをともないます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月20日 最終更新日:2018年10月18日

押す・揉む・ほぐすコース⑨

※効果や感じ方は人によって異なります

受講生の声(女性51歳・家事手伝い)
受ける側の感触が知りたくて、手を伸ばして自分の背中を押さえてみました。
点圧は案外弱くてもこたえたので加減が難しいと思いました。
程よい圧で続けること、ポイントを捕えてほぐすこと、スムーズに出来るようになりたいと思います。
首の押さえ方をどうしたらいいのか考えてみようと自分で自分の首を押さえてみましたが、人の首の設定なのでうまくできませんでした。
腰も押さえてみました。右側にあるのが分かる。自分の凝りは分かるので人の凝りが見つけられないのが残念でなりません。

今回の院長の背中は変わった感触でした。
凝りが浮き上がっているような感じで「ん?何だ、これ」と思い不思議な感触でした。

今まで何気なく押さえていたところが手三里のツボだと教えてもらい感激しました。
「ああ、これがあの有名な手三里だったのか」と。
そしてツボは点で表されるけれど一つ一つ独立していなくて経絡というエネルギーが流れる道によってそれぞれ関係し合い、影響し合っているのは奥深くて非常に興味深いです。これから少しずつ覚えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月19日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【肝と心】①

※効果や感じ方は人によって異なります

怒りや過度の思慮、悩みやストレスによる精神的な緊張がつづくと肝気が鬱滞します。ですから、肝鬱の根本は気滞です。

肝鬱が長くつづくとどうなるかというと、熱化しやすくなりますね。熱化すると、肝火という状態に変化します。火には炎上性がありますから、肝の上にある心に影響すると、神志の失調をひきおこしやすくなります。肝は情志の調節、すなわち感情をコントロールしています。

心は神志(しんし)を主り、意識的な精神活動を行います。感情もコントロールしています。肝や心の病は、そういった意味で特に精神面への影響をおよぼし、不眠をおこしやすいのです。

さらに上部の肺に影響すると、咳が出やすくなります。肝火の影響をうけて肺が乾燥して、空咳や少量の痰をともなう熱痰などをおこしやすいのです。風邪などひいていないのに、仕事中や就寝時によく咳をして、咳止めの薬をいくら飲んでも治らないので困って来院する人がいます。

このような咳は、ストレスによって増強するという特徴をもち、肝鬱や肝火を治さないと、いくら咳止めの薬を飲んでも治らないのです。逆に、肝鬱や肝火を治すと、簡単に、かつ、確実に改善されます。治療方則は清肝(せいかん)瀉肺(しゃはい)です。症状が改善されるまで、ストレスが原因といっても、納得しがたいものです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月15日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【血と津液】⑭

※効果や感じ方は人によって異なります

しかし水分をとりいれても、排出する力が充分でないとしたらどうでしょうか?
わずかな水しか入れ替わらないプールのように溜まった状態になります。
それはため池のようなものです。

このため池の状態を想像してみて下さい。ため池は、自然に流れる川の水と比べると、寒い日には冷やされ、暑い日には熱せられて暑さや寒さという自然現象に影響されやすいのです。1日の中でも朝と夜の温度差、又季節の移り変わりによっても影響されるでしょう。

もし私達の身体の中も、このため池の状態と同じようになっていたらどうでしょうか。私たちの身体の中を流れているものは主に水と血液です。しかし血液は数リットルにすぎません。私たちの身体の構成成分の60%前後が水分でできているとしたら、水の流れや水質の状態、すなわち体内水分の状態が大切です。流れが悪く古い水が停滞していたらどうでしょうか。新陳代謝も低下するでしょう。

私達の身体は、自然界の風・寒・燥・湿・熱などの自然環境に過剰に反応し、冷えやすく熱くなりやすく、また乾燥したり湿気が過剰になったりというように、自然現象の影響を受けやすくなるのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月12日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【血と津液】⑬

※効果や感じ方は人によって異なります

身体は何でできているのでしょうか?
実は、身体の構成成分のなかで最も大きいのは水分です。
身体の構成成分の60~70%が水ということをご存知でしょうか。
身体のこれほど大きな部分を占めているのが水ということは、水の状態が健康に大きな影響を及ぼすものであるとは思いませんか?

身体の中に適切な水分量が確保され、組織、器官、細胞の1つ1つにいたるまで、水分がいきわたり、循環代謝されていることが大切です。
私達が毎日取り入れる飲食物から新しい水分が、絶えず体内でつくられています。
水は身体を潤し、栄養し、あらゆる生命活動を支える基本的な物質となります.
そして、呼吸や、汗、尿や便によって、古い水分は排出されているのです。

このように、身体の中の水分は、川の水のように絶えず流れて排出され、新しいものが古いものと入れかわることが大切なのです。
現在の私達の生活をみわたすと、まわりには自動販売機があふれ、コーヒーや紅茶、様々な種類のジュースやお茶、ミネラルウォーターなどが数多く売られています。
水分を取り入れることには、何の心配もありません。
必要なだけとりいれることができます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月8日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【血と津液】⑫

※効果や感じ方は人によって異なります

中医学から言えば、津液(しんえき)の生成は次のようになります。

津液(しんえき)は、脾胃(ひい)、肺(はい)、腎(じん)・膀胱(ぼうこう)と関係が深いのです。
脾胃は、飲食物から生理的水分を分離、抽出して、昇清(しょうせい)作用によって肺へ送ります。昇清作用とは、脾が水穀の精微を吸収し、水穀の精微や津液を肺に上輸(じょうゆ)することです。

肺(はい)は、脾(ひ)により送られてきた津液(しんえき)を、全身に散布(さんぷ)すると共に、一部分は汗として体外に排出させます。これを肺の宜(せん)発(ぱつ)作(さ)用(よう)といいます。
また、肺は全身を栄養・滋(じ)潤(じゅん)した後の水分を膀(ぼう)胱(こう)に送ります。
これを粛(しゅく)降(こう)作(さ)用(よう)といいます。

小腸(しょうちょう)は、脾(ひ)から送られてきた水分を、さらに分別して、有益なものを脾(ひ)へ不要なものを大腸(だいちょう)へ送ります。

大(だい)腸(ちょう)は、小(しょう)腸(ちょう)から運ばれてきた水液(すいえき)を吸収します。
腎(じん)は、脾や肺から送られてきた水液のうち、有益なものは全身に送り、再利用できない水分を膀胱に貯めて、尿として排出します。

このように、腎は全身の水分の循環を管理しています。
津液の代謝は脾・肺・腎の生理機能と深く関係しています。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年12月5日 最終更新日:2018年10月18日

わかりやすい中医学入門【血と津液】⑪

※効果や感じ方は人によって異なります

津液

津液(しんえき)とは、体内における各種の正常な生理的水分の総称です。
臓腑(ぞうふ)、組織、器官に内在する液体及び、正常な生理的分泌物をさします。
たとえば、胃液(いえき)・腸液(ちょうえき)・鼻汁(びじゅう)・涙(なみだ)・唾液(だえき)・髄液(ずいえき)などです。
津液には潤す作用があります。
津液は諸器官、関節、表皮などをくまなく潤しています。
血液は赤色、津液は透明ですが同じ液体です。
脈中を流れている血液のもとは、営気(えいき)と津液です。
津液もそういった意味では、血液の元となります。
このような津液の作用を、滋潤(じじゅん)、濡養(じゅよう)といいます。

また津液は臓腑の生理との関連により、五液(ごえき)としてとらえることができます。

1、汗(あせ)は心(しん)の液(えき)です。汗は血液の成分であり、血液を主るのが心であるためです。

2、 鼻汁は、中医学では涕(てい)といい、肺(はい)の液です。これは、肺(はい)が鼻に開(かい)窮(きょう)するためです。  

3、涙(なみだ)は肝(かん)の液です。これは、肝(かん)が眼に開(かい)窮(きょう)するためです。

4、よだれは、中医学では涎(えん)といい、脾(ひ)の液です。これは、脾(ひ)が口に開(かい)窮(きょう)するためです。

5、 唾(つば)は腎(じん)の液です。これは、腎(じん)の経脈が舌根を挟み舌の下を通るためです。

※効果や感じ方は人によって異なります

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