月別アーカイブ: 2012年8月

update:2012年8月29日 最終更新日:2017年8月9日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】⑧

※効果や感じ方は人によって異なります

生理上の陰陽の消長が平衡であることは、つまり身体の生理生成過程が正常であることになります。

陰陽の双方が決まった生理の範囲内で増減すなわち消長しても、それらのずれが自分の力でバランスを回復できる生理調節範囲である限りは健康状態を保てるのです。

そう考えると症状は身体の崩れたバランスを治そうとする自然の働きであり、生活の中の無理や心の持ち方を是正しなさいという教えであり、生活を見つめ直す良い機会とすればよいでしょう。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月26日 最終更新日:2012年8月26日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】⑦

※効果や感じ方は人によって異なります

正と邪 実証と虚証の概念とその治療方法

健康って何?

そもそも健康とはどういう状態をさしていうのでしょうか?
身体の調子が良くないときには、普段の状態、いわゆる健康状態に、戻りたいと思うでしょう。それは病気には苦痛や不快さを伴っているために嫌なものであるとか、悪いものであるとか敵としてやっつけなければいけないものという認識があるからでしょう。
しかし、健康状態からのずれは、いわゆる健康な人間にも日常的に生じています。
なぜなら、私たちの身体を取り巻く環境は、たえず変化しており、それに対処しなければならないのです。

そして、それにうまく対応できてこそ、健康であるといえるのです。
しかし、私たちの身体はたえずバランスの取れた状態にあるのではなく、多少のずれを伴いながら生きていますが、それらのずれをも含めて健康といっています。
症状は一定の範囲のずれ及びそれ以上のずれが発生した時に出てくるので、健康な状態に戻すために自然が行っている健康回復機能の結果とも考える事ができます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月22日 最終更新日:2012年8月22日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】⑥

※効果や感じ方は人によって異なります

「陰は内にありて、陽の守りなり。陽は外にありて、陰の使いなり。」

という教えが中医典にありますが、これは、陰は内側にあって陽の物質的基盤となり絶えずエネルギーを供給し、外側に表れた機能である陽は、内側の物質である陰の状態を表しているという意味です。

このように陰と陽の立場から、私たちの身体の疾病の改善を考えてみますと、外側に機能として表れる陽、すなわち症状を観察して、症状の根本的原因である、内側の物質である陰、すなわち臓腑の生理機能の失調を見出し、それぞれの臓腑の生理機能の失調を改善することが、最も大切なことであると教えているのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月19日 最終更新日:2012年8月19日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】⑤

※効果や感じ方は人によって異なります

同じことが、精神にもいえます。
同じ精神的刺激を受けたとしても、それぞれ、キャパシティの広い人、狭い人、受け取り方には幅があります。
外側から受けた感情への過剰な刺激を、ある程度受け流そうと思ったら受け流せます。

でも、受け流せない人、ついついためてしまう人、これも個人差があります。
しかし、強すぎる刺激や長期にわたる不快な刺激を受け流すことができないと、関連する臓腑に絶えず刺激を与えるわけですから、病気の原因になってしまいます。
特に激しいストレスは、情緒活動に携わる肝や、情緒活動を統括し情志を主る心の生理機能に、影響を及ぼしやすいのです。

逆に体内の陰である肝の生理機能や、心の生理機能の異常はさまざまな身体的症状として発現し、また精神活動に影響を及ぼすのです。
たとえば、肝の生理機能の一つである疏泄作用が失調すると、ストレスや精神面では、いらいらしたり怒りっぽくなったり落ち込んだりします。

消化面に影響すると、お腹の張りや突っ張るような痛み(張痛)、口が苦い、吐き気などが起こります。

気機、つまり気のめぐりに影響すると、下腹部の張痛、胸やわき腹の筋肉、そして乳房の張り、大息をつくなどが現れ、いずれもストレスや緊張により症状が増悪します。

※これらの五臓、すなわち心・肝・脾・肺・腎の機能であるそれぞれの生理については、「臓腑の生理作用」のところで、詳しく説明します。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月15日 最終更新日:2012年8月15日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】④

※効果や感じ方は人によって異なります

それでは、私達の身体の働きについて、外側の陽である機能と内側の陰である物質という視点から、私たちの日常生活の中でどのように影響しあっているのか、もう少し具体的に考えてみましょう。

同じウイルス、細菌を受けたとしても風邪をひく人とひかない人がいます。個人差があるのです。
何が関係しているのでしょうか?
これは、身体の適応能力の違いによるものです。
たとえば、寒いところに長くいるとします。
血管は自然と収縮し、熱の放散を最小限にくいとめようとします。
また、身体は震えたり、鳥肌を立てたりして、寒さに適応しようとします。
このように、身体は季節や環境にあわせようと絶えず変化しているのですが、適応力が弱い人は、合わせられないので病気になってしまいます。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月12日 最終更新日:2012年8月12日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】③

※効果や感じ方は人によって異なります

人間についてみてみると、仕事をするための動作をしたり、スポーツをしたり、目的地に移動するというような肉体的な活動をする機能は、体内の物質である陰を消耗します。
また、肉体的な活動だけではなく、勉強や仕事のための思考をめぐらせたり、頭を使って考えたり、また、怒ったり、喜んだり、悲しんだりという情緒の発現、このような精神活動も陽であり、やはり体内の物質である陰を消耗します。
更に長期にわたるストレスや、強すぎる感情の発動はより多くの陰を消耗するのです。

このように、思考をめぐらせたり、身体を動かして移動するという機能は、機能である陽が増えた分、体内の物質である陰を減らすことになります。

陰と陽は性質と作用が相反するのですが、相互に依存しあって存在し、どちらか一方では存在し得ないといえます。陰の存在のために陽が、陽の存在のために陰が不可欠であるということができます。これを陰陽(いんよう)互根(ごこん)といいます。

さて、私達人間は、内臓の働きが良くて、心が充実しているときは、快食・快眠・快便、楽に呼吸ができ、脈が整っていて、気分がよいのです。内側の状態は外側の機能として反映されます。

逆に、食事の仕方や睡眠の過不足、過剰な精神活動やストレス、心の持ち方などの機能は、内部に影響するのです。
このように、生命の働きにおいても、内側の状態が外側の機能に反映され、外側の機能が内側に影響を与えるのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月8日 最終更新日:2012年8月8日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】②

※効果や感じ方は人によって異なります

生体も全体としてとらえると、ひとつの機能を持つ組織であり、人体も物質と機能より成り立っていると言えるのです。
その物質は、内部にあって機能を支える基盤となり、機能のために絶えずエネルギーを蓄えて提供するのです。
またその機能は外部に表れ、新しい物質を生み出してゆくのです。

中医学では、この機能のことを陽、これを支える物質のことを陰といいます。

陽=機能
陰=物質

たとえば石油ストーブは、石油を燃やし熱を放出して部屋を温めます。この場合、石油は物質であり熱を放出して部屋を温めるという機能を得ています。石油という物質が減った分暖房という機能を得ているのです。このように石油という物質である陰が減った分、部屋を温めるという機能である陽を作り出しています。これらは陰消陽長です。

またエアコンを作ったとしましょう。これは人間が思考という機能を使ってエアコンという物質を作ったことになります。これは物質を作る過程において人間の思考という機能が使われたからです。つまり、人間の思考という機能である陽が減った分エアコンという物質である陽が増えたことになります。これらは陽消陰長です。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月5日 最終更新日:2012年8月5日

わかりやすい中医学入門 【陰と陽】①

※効果や感じ方は人によって異なります

人体の陰(いん)と陽(よう)の働きについて

これから、中医学基礎理論により人体の働きについてみていきます。
まず、人体の陰と陽について少し説明します。
人や物を集めて全体としてのひとつの働きをする仕組みを組織といいます。
例えば会社という組織は、利益を得るための事業を行うことを目的として作られた人とものの集まりです。
だから、成長発展もすれば衰退もします。

このように考えると会社はひとつの組織であるとともに、変化をする生命体であるといえます。
生命体である組織は、組織を構成するシステムとその中の人間というものと、それらの物質が作り出す働きである機能によって成り立っています。
逆にいえば、その機能はこれらの構成する物質によって初めて機能することができるのです。

つまり、ひとつのまとまりである組織は、必ずその構成する物質と機能から成り立っているのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年8月1日 最終更新日:2012年8月1日

わかりやすい中医学入門 【気血津液】⑰

※効果や感じ方は人によって異なります

ここらでちょっと一息ついて、気と心の関係について考えてみましょう。

気と心
気と心の関係で、最も大切なのは、同じ事象や現象でも、受け止め方によって異なるということです。
心の幅によって、同じことでもストレスになる人とそうでない人がいます。
また、気は困難な状態を乗り越えるほど、エネルギーを増していきます。

建設的な思考で情熱をもって取り組んでいる時、困難な状況でも、気は更にたくさんの気のパワーを生み出してくれます。気と血の関係は、「気は血の帥」です。気は血を推動し、血と気の関係では「血は気の母」です。気は血を巡らし、全身を栄養し、血は絶えず気を生みだすからです。だから身体が疲れにくく、気も不足しないのです。嫌々行っていると、気の流れは滞ったり消耗して、気虚や気滞となり、気の推動作用は低下し、血液で全身を栄養することが出来なくなります。血は気を十分に生じなくなるのです。だから疲れやすく、やる気もなくなるのです。

つまり、「~したい」「~させていただいている」の心でやると、気は不足したり滞ることがなく、常に必要な気のパワーを生み出してくれるのです。気は血を推動し、血は気を生み出すからです。忙しくても元気でいられるのです。「気は血の帥、血は気の母」だからです。

逆に「~ねばならない」「~させられている」という気持ちは、気を消耗させ疲れさせます。気虚や気滞に発展する可能性があります。
このように気と心を考えてみますと、情熱や建設的な思考、そして、心の持ち方や物事の受け取り方が最も大切であるといえます。

※効果や感じ方は人によって異なります

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