月別アーカイブ: 2012年4月

update:2012年4月30日 最終更新日:2012年4月30日

中医学による頭痛治療⑦  (筋収縮性頭痛について)

※効果や感じ方は人によって異なります

~自分でできる対処法~
緊張した頭のまわりの筋肉や、頚、肩のまわりの筋肉はストレッチや軽い柔軟体操をするなど、できるだけ身体を動かしてほぐすとよいでしょう。ヨガや太極拳などは、精神的なリラックスもはかれるのでさらにお勧めです。
頭痛の根本的な原因の解決には、ストレスの発散と精神的なリラックスをはかることがいちばん大切なので、積極的にくつろぐ時間を作りましょう。
それもできないときは、リラックス呼吸法をお勧めします。リラックス呼吸法は息を長く吐き出すだけなので、いつでもどこでも誰でも行うことができます。鬱滞(うったい)した気(き)の流れを一掃でき、驚くほど気分と身体が変わるのです。

イメージによるリラックスの仕方や、呼吸法については、当ホームページのブログ「リラックス呼吸法による改善」で述べています。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月30日 最終更新日:2017年8月9日

中医学の国際学会

※効果や感じ方は人によって異なります

中医学は、TCM(ティーシーエム)(Traditional(トラディッショナル) Chinese(チャイニーズ) Medicine(メディスン))として、世界の病院、医療の現場で用いられています。二年に一度中国(ちゅうごく)・天津(てんしん)にて中医(ちゅうい)学の国際(こくさい)学会(がっかい)が開かれ、世界中から多くの医師や医療従事者が参加しています。

2001年10月19日~10月23日まで、中国の天津(てんしん)市(し)で第三回中医学(ちゅういがく)学術(がくじゅつ)国際(こくさい)交流(こうりゅう)会議(かいぎ)が、世界40カ国、300名以上の方々の参加のもとに盛大な会となりました。

中国では、国家資格を持つ医師が鍼灸や中薬の処方に当たります。また米国では、鍼灸大学を出た鍼灸医師が治療にあたり鍼灸、および漢方薬の処方がなされております。また米国では大学院を設けて中国より多くの人材を招聘(しょうへい)して、中国の伝統医学である中医学を学び、東洋医学として急速に発展しています。

中医学の診察は、四千年の歴史の中で発展した医学体系である中医基礎理論(ちゅういきそりろん)によって行われることは、本文で述べているとおりですが、実際の治療は主に外治(がいち)である針灸治療と、内治(ないち)である湯(とう)液(えき)治療(ちりょう)によって行います。
湯(とう)液(えき)治療(ちりょう)は、日本でも一般に認識されている漢方薬により行います。
しかし、中国の病院で取り扱っている疾患名、治療件数、鍼灸の治療範囲、生薬の種類はどれも現在の日本とは比べ物にならないほど多く、対象疾患は、ほとんど全科にわたっています。

天津中医学院  中国伝統医学国際学院では、大学院を設け中医師になるための教育が中心に行われています。

天津市内には1600床の中医学の近代的病院があり、少し離れて同じく1600床の西洋医学の病院が建っています。
中医学の1600床の病院では中医学(ちゅういがく)の証(しょう)立(だ)てにより、鍼灸・中薬による治療が行われていました。そこでは、東西両医学が尊重され、全体的、総合的な医学が行われています。

(以上、「中医学による頭痛治療」 郭義・原田浩一著 源草社出版 より抜粋)

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月28日 最終更新日:2017年8月9日

中医学による機能性頭痛の分析(論文) ⑦

※効果や感じ方は人によって異なります

治療方法

少府・行間:
本経の榮穴、五行の火穴、身熱を主治 心経・肝経の実熱を主治する 
清心瀉火 清肝瀉火に優れる
行間は肝経の子穴でもある→実証 難経69難によると実すれば、その子を瀉せ
 (肝鬱、肝火、肝風、肝陽を主治)

太衝:
・平肝潜陽(清熱熄風)舒肝解鬱の要穴
・本経の原穴であり、五行の兪土穴である。
・合谷と合わせて四関穴、調理気血(理気に優れる)
・肝鬱による各神志病を治療することができる。
・肝と脾胃の関係は密接である。
・効能:疏肝理気、平肝熄風

風池:熄風潜陽
・風池は手足少陽・陽維の交会穴
・陽維脈は諸陽を連絡させ、足太陽・少陽とは密接な関係
・陽維脈の病は寒熱にあり、風池は風邪が中に入る処なので、瀉法を行うと疏風清熱の効果あり
・本穴は胆経に属し、肝と表裏関係にある。
・肝は風木の臓で、非常に化火、清風しやすく清竅に上擾するという特性あり
・内風は陽経である胆経の上部に位置する風池に瀉法することで熄風潜陽
・風池の最大の特徴は内風も外風も治せる風の要穴であるということ

太衝・合谷・太谿・風池:平肝潜陽、熄風、滋陰
太衝・風池:鎮肝熄風
太谿:腎経の原穴、元気を補う 腎気と腎陰を補う  腎は全身の陰陽の根源→肝陰を補う
合谷・太衝・内関:寛胸理気
中・足三里・内関:募合配穴で和胃降逆      内関:理気和胃 寧心安神

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月27日 最終更新日:2016年6月21日

中医学による頭痛治療⑥  (筋収縮性頭痛について)

※効果や感じ方は人によって異なります

経絡(けいらく)のなかを流れている気(き)を<経(けい)気(き)>といいます。そしてその気(き)が血液を推動しています。
さらに、ある機能にとって必要な物質を運んだり、ある物質とそれにとって必要な代謝を行う機能が行き交っているのです。
鍼灸の治療とはツボを通して五臓六腑に通じる<十二(じゅうに)経脈(けいみゃく)>の経(けい)気(き)を調整して、五臓六腑の生理機能の失調を改善することです。

以上のことから、中医学がただのツボ療法ではなく、体系的な理論に基づいた医学であることがお分かりいただけると思います。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月27日 最終更新日:2017年8月9日

中医学による不眠の分析と治療⑧

※効果や感じ方は人によって異なります

<症例② 前回からの続き>

方 解
・食事(油もの)と間食(甘いもの)のとりすぎにより、胃の受納や脾の運化機能が失調し、食物が胃腸に停滞し、痰湿が産出された。
・停滞が長引くと痰は熱化しやすい。
・痰熱となり上擾し、神明を犯し、不眠を引き起こす。
・肝鬱による疏泄の失調は、痰湿を産生させ、気滞血瘀を引き起こす。
・絶えず体が重くだるく、疲れやすいのは痰湿・痰熱のためである。頑固な肩こりは気滞血瘀・痰湿によるものである。

治療方法:清熱化痰、和中安神、清肝解鬱

経穴:
中脘・豊隆・内関・少府・厲兌 
清熱化痰、和中安神
風池・合谷・太衝・行間 清肝解鬱

治療経過
・初回の治療で、目覚めが少し改善、5回の治療で、身体のだるさがとれた。
・わずか2週間でまだこりは残っていたが体がしっかりとしてきたので当院に任せようと思った。
・週2回2ヶ月、約15回の治療で、ほぼ不眠が改善した。
・めまいもふらつき感もすっかり改善したので、以後本人の希望により体質改善の治療に切り替えた。
・6ヶ月後痰湿がほぼ取り除かれ、体が軽く、元気になった。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月25日 最終更新日:2017年8月9日

中医学による機能性頭痛の分析(論文) ⑥-2

※効果や感じ方は人によって異なります

症例

男性38歳
初診:2002年4月9日
主訴:頭痛
随伴症状:不眠、めまい、イライラ、目の奥の痛み、吐き気

<現病歴>
・1ヶ月程前から頭頂部から側頭部にかけてズキズキとした激しい 頭痛
・イライラ、不眠、目の奥の痛み、眩暈、吐き気
・2時間ごとに目が覚める
・激しいめまいで一度倒れ、その後、1日数回ふらつき感がある
・上記症状改善後、胃痛、前頭部頭痛、吐き気、会社に行こうと すると、上記症状が反射的に起こるため最来院
・深夜まで仕事が続き、日曜出勤もあり多忙。

証候分析

これらの痛みは実火によるもの。
また、まれに感じるふらつき感は虚火を伴なうことが多い。
一方、肝気が胃に横逆して、肝気犯胃による胃痛を引き起こす。
緊張したりストレスがかかると症状が増悪する。

脈診:細数
舌診:紅絳舌、舌尖紅、老小
舌苔:薄白膩苔やや黄、舌下静脈怒張
     ↓
【弁証】心肝火旺
【治療方法】清肝瀉心

紅絳舌:熱  舌尖紅=心火 
薄白膩苔やや黄:熱によって湿が煮詰まる
舌下静脈怒張:気滞
激しい頭痛、イライラ、目の奥の痛み、激しい痛みは肝火によるものです。
2時間ごとに目が覚めるのは心火によるものです。メラメラと燃える心火のために神志がかき乱されて、1ヶ月も不眠が続いています。
老小:肝火や心火のため津液消耗
   固くしまっているのは実証を示し、小さい舌は熱のためにわずかに陰血が消耗したと考えます。
   陰血の消耗としてはめまい、ふらつき感、脈細です。
   肝陰が消耗し、相対的に陽が過剰になると肝陽が上亢しやすくなります。

脈:細数 脈は細ですが、指を押し上げる力は十分あり、これも実証を示しています。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月24日 最終更新日:2016年6月21日

中医学による頭痛治療⑤  (筋収縮性頭痛について)

※効果や感じ方は人によって異なります

中医学の実際の治療は主に外(がい)治(ち)である鍼灸治療と、内治(ないち)である湯(とう)液(えき)治療(ちりょう)によって行われます。

湯液治療は、主に中薬(ちゅうやく)によって行われます。
中薬(ちゅうやく)とは中国伝統医学で使われている薬で、大部分は天然の生薬です。植物の根、葉、果実など植物性の薬物が大多数であることから「本草(ほんそう)」とも呼ばれています。「本(ほん)」は植物の根のことで、「草(そう)」は植物の茎や葉のことです。中薬には三千年以上の歴史があり、現存する最も古い薬物専門書は「神(しん)農本(のうほん)草(そう)経(きょう)」と呼ばれるものです。

これは漢代以前の薬学の知識と経験を集大成したもので、記載されている薬物は大多数が有効なものであり、今日においてもその多くが用いられています。
中薬(ちゅうやく)には特定の<経絡(けいらく)>に効果を及ぼす作用があります。
これは薬物の生体のある特定の部分に対する選択性によるものです。

この薬物のもつ作用を帰経といいます。中医学の治療は鍼灸と中薬(ちゅうやく)を用い、経絡(けいらく)という循環ルートを通して、五臓六腑の生理機能を調節するのです。
ツボを駅とすれば、経絡(けいらく)はツボと五臓六腑をつなぐ鉄道の線路のようなものです。
経絡(けいらく)によって身体の上と下を連絡して、また体内と体外を連絡して、人体という一つの組織を作り上げています。すなわち、経絡(けいらく)は人体における通信と連絡のシステムなのです。
列車が天候や災害および事故やストライキ、電気や信号系統の乱れや人為的要因で、止まったり遅れたり早まったり暴走したりしたらその沿線に住む人々の生活に影響を与えるでしょう。
同じように人体の<経脈(けいみゃく)>に異常が生じると、人体の組織や器官、筋肉や関節、また精神にも大きく影響するのです。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月24日 最終更新日:2012年4月24日

中医学による不眠の分析と治療⑦

※効果や感じ方は人によって異なります

症例② 痰熱による不眠

女性61歳
初診:平成16年8月13日
主訴:不眠
随伴症状:首・肩が板のように張り、気分がとても悪い。夕方がきたら疲れて何もできない。身体がだるい。

現病歴
・平成16年2月より不眠が続いている。
・11時過ぎに床につくが、2時頃目が覚めて、それから朝まで一睡もできない。
・朝起きると身体が重だるく、眠ったという充実感が全くない。
・夕方がきたら首・肩が強くこって、気分が悪くなり何もできない。また、動悸がしたり、汗が出やすくなった。(来院時は改善)

・病院より睡眠導入剤やいろいろな精神安定剤が処方され、使用したが効果がない。
・体力は消耗する一方で、7、8月には、めまいやふらつきが一日に何度も起こるようになった。
・先日、手足が急にふるえたので、何か大変な病気ではないかとびっくりし、脳外科を受診したが異常なしの診断であった。しかし、泣きたいくらい首・肩のこりがひどくなり、気分が落ち込んで、体調も日増しに悪くなる一方で、どうしようもなくなり来院した。

嗜好:油ものや甘いものを好んでよく食べる。
舌診:紫暗舌、舌尖やや紅
舌苔:黄膩苔
脈診:滑 72回/分
既往歴:過換気症候群(更年期外来にて診断) 動悸、汗、手足が震える
弁証:痰熱上擾、肝気鬱結

<次へ続く>

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月23日 最終更新日:2012年4月23日

第4回 鍼灸世界大会発表論文(アレルギー)⑮

※効果や感じ方は人によって異なります

本症例に対する刺絡治療

本年も体質改善のため月1~2回、定期的に刺絡を行う予定であったが、症状の増悪期の数回のみにとどまった。
結果を比較すると、定期的に行う方が風・湿・熱・燥・瘀血などの邪による症状及び体質改善において高い効果が得られた。

刺絡治療は風・湿・熱・燥・瘀血などの邪の改善に特効があり、根本的な体質改善も可能である。

結語
アレルギー性鼻炎は2、3種類の証候を同時にもち、虚実、寒熱が挟雑していることが多い。

湿と燥にみられるように、寒と熱という一見相反するように見える病象がしばしば組み合わさっており、標本を見分けて病態に応じた治療を施すことが大切である。

アレルギー性鼻炎の根本的な原因は体質であり、アレルゲンは単に誘因に過ぎない。体質改善により根本的な改善を図ることができる。

※効果や感じ方は人によって異なります

update:2012年4月23日 最終更新日:2012年4月23日

第4回 鍼灸世界大会発表論文(アレルギー)⑭

※効果や感じ方は人によって異なります

治療の経過
鼻閉、鼻水、くしゃみ完全消失
目の周りのかゆみのみ、少し残存
 
治療後の症状
・蚊にかまれると、10~15センチくらいの内出血ができ、2週間くらいかゆく、跡の消失には1ヶ月かかっていた。
・現在は蚊にかまれても、3センチほどの内出血で済み、かゆみはすぐ消え、跡の消失は一週間になった。
・ほとんど毎日ステロイド剤を塗っていたが、現在は薬不使用。

・これまでは半そで、スカートから出ている手足の部分にもじんましんが出ていたが、出なくなった。
・身体が疲れにくくなり、目の痛み解消
・寝つき、寝起きが改善
・起床時、顔に枕の寝跡がつかなくなった。
・足のむくみの解消

経過
目の痒みも6月以外は起こらず、蚊にかまれても腫れなくなった。
アレルギー性鼻炎による症状はほぼ改善しつつある。ただし、口腔アレルギーの症状がそのまま残存する。

依然として湿の形成が多く、脾の機能改善が不可欠である。病位は肝・心・腎・脾で、いずれの臓腑の失調にも精神的な影響が大きい。

今後はこの口腔アレルギーの根本的な体質改善に努める。

<次へ続く>

※効果や感じ方は人によって異なります

初めての方は、まずお気軽にお電話ください。ご来院前にお電話でのご相談も行っています。
大阪府豊中市服部南町1丁目3番33号
阪急宝塚線 服部天神駅徒歩3分