update:2012年7月14日 最終更新日:2012年7月14日

わかりやすい中医学入門 【気血津液】⑫

※効果や感じ方は人によって異なります

④固摂(こせつ)作用

体液が漏れないようにする作用を、固摂作用といいます。

固摂作用とは、血液、津液、精液などをつなぎとめる働き、血液が脈管外に漏れないようにする、汗や尿が漏れでるのを防いだりする働きをいいます。

身体の中には、基本的に液体がいっぱいあります。

その中の代表的なものを五液といいます。

涙、汗、涎(えん)、涕(てい)、唾液。

このうち、涎はよだれ、涕は鼻水のことです。

これらを五液といい、それぞれの液が特にどの臓腑の生理作用と密接な関係にあるか、教えられています。

それぞれ、涙は肝の液、汗は心の液、涎は脾の液、涕は肺の液、唾液は腎の液ととらえることができます。

たとえば、目が乾く、涙眼はどの臓腑、経絡を治療すればよいでしょう?

涙は、肝の液なので、肝の臓腑、経絡を調節すればいいのです。

汗は皆かきますが、多汗症の方がいます。

なぜ、ほかの人よりたくさん汗をかくのか、なぜ漏れるのか、普通に汗をかく人と、汗が漏れ出る人と、多汗症の方はどこが違うのでしょうか?

漏れすぎるということは、気の固摂作用と関係しており、汗は心の液です。

普通にしているのにいつもより汗が自然に漏れ出てくるという場合、心の気の作用が低下していないかと考えてみます。

 

たとえば、気が不足すれば、気を補うのが得意なツボ、足三里、脾兪などを用います。

これは、脾の経絡に属するツボで、全身の気を補うことができます。

なぜなら、気の生成は、脾、胃で行われるからです。

気を補うためには、脾胃の臓腑を強くすればよいのです。

心の気が不足して、心気虚となれば、動悸、息切れなどが見られます。

この場合、心の経絡の中で、特に心の気や血を補うことが得意な神門、心兪というツボを選択し、さらに足三里、脾兪を加えて、全体の気を補います。

このように症状がどの臓腑の生理機能の失調によるものかを判断し、その臓腑につながる経絡を選び、その中から必要な経穴を組み合わせて、調整することによって症状を改善することができるのです。

中薬なら、心の臓腑、経絡に帰経して、心気を補うことができる生薬を選べばよいのです。

たとえば、四君子湯に寧心安神剤などを加減します。

汗と血は、汗血同源といわれ、多汗症で汗をかきすぎる人は、心血を消耗して、将来、心疾患を患う可能性があります。

汗をよくかき、活動的で元気に見える人でも、汗と血は同じ源なので、長期にわたり多汗症が続くと、心血を消耗して心臓を養えなくなりますよということを言っているのです。

汗っかきの人を見たら、このことを思い出してください。

未病で治す、すなわち病気になる前に、予想して、病気にならないように治療をするのが東洋医学のモットーです。

 

また、老化現象が始まると、小便を漏らしやすくなります。

小便、すなわち尿は腎と関係しています。

ですから、腎の気が不足して、固摂機能が低下すると、おもらしをしやすくなります。

腎の気を補うことで、このような症状は防ぐことができます。

また、内出血しやすい人がいます。

血管の中から血液が漏れないようにする働きを、脾の統血作用といいます。

漏れやすいということは、気の固摂作用が低下しているということです。すなわち、脾気が低下しているのです。

この証候を脾不統血といいます。

この場合、脾気を補うことで、固摂機能が正常となり、漏れるという症状が改善されるのです。

気の固摂が低下しているために様々な漏れ症状があらわれるのです。

女性の胞漏、なども気の観点から治療することができます。

 胞漏とは生理時以外の出血のことです。

※効果や感じ方は人によって異なります

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