update:2012年2月16日 最終更新日:2016年1月26日

外出恐怖

※効果や感じ方は人によって異なります

性別:女性
年齢:67歳
生年月日:昭和15年9月19日
初診:平成20年6月26日
主訴:外出恐怖

現病歴:
平成20年1月、娘と坂道を下りようとした時、急に足の力が抜けて足が前へ出なくなった。
急な下り坂だったので、びっくりしてしゃがみ込んだ。
しばらくして娘に支えられて5分ほどかけてやっと坂を下り、上り坂を上がって階段を下りた。
その後また同じようになるのではないかと外出するのが非常に怖くなり、一人で外に出られなくなった。

兵庫県の大きな病院の脳外科で脳を、整形外科で首や腰を、内科的検査も受け、全身調べたが異常なく最後、神経内科に送られたが、特に異常は無いと言われた。
病院で異常はないと言われたが、また同じようになるのではないかという思いが離れず外出恐怖が続いた。
さらに自分が喋っている言葉が、発音が上手くいっていないような感じで、思い通りに発せられないようになった。

別の整形外科を受診し、突然歩けなくなったこと、言葉が普通に話せないような感覚を話すと検査する前に直ちにそれは脊髄小脳変性症と言われた。
そして、いつか歩けなくなると言われた。
受診後、大きなショックを受け、これから先いつ歩けなくなるかわからないという思いが離れず、その後は一人で外出できなくなった。

5,6年前からの頭痛持ちで後頭部がいつも重く、週に2,3日はこめかみがズキズキと痛んだ。
当院へは、当院のホームページを見て頭痛を治したいと夫に連れられて来院した。
平成19年3月~4月にかけて1ヶ月ほど東京の孫娘の受験生の世話を1人で行った。
最初は意気込んで行って嬉しかったので、とことん尽くしたが途中から孫が受験に失敗したらどうしようという不安が段々強くなって肩こりや頭痛、食欲不振に悩まされ、自宅に帰ってきたときは神経が衰弱し、何をするにも嫌になっていた。
以来寝つきが悪く、朝は早く目が覚めてしまう。
足がむくんで、歩行すると張って痛み、歩くことがとても苦痛である。
水分は欲しくないが、無理に摂っている。汗はあまりかかない。健康な人をうらやましく思う。

脈診:60/分 滑 やや弦
舌診:淡紅舌 薄白苔 やや苔少 裂紋 舌下の怒張有り
気血津液弁証:水湿 気滞 血瘀
臓腑弁証:肝気鬱血 心火亢盛 腎陽虚 心腎不交
治則:疏肝理気 交通心腎

方解:
孫娘の世話に行ったときの心痛で神経が衰弱しきっていた。
急な坂道を下りようとした時、恐怖で突然足がすくんで力が抜けてしゃがみ込んだ。
足にむくみがあり、そのために下半身に不安定な感じがあったことは推測される。
気質的・身体的な疾患からそうなったのでは無く、心理的なものが影響して一過性に足の力が抜けたと想像するほうが容易である。
それが証拠に、その後すぐ上り坂を上って階段を下っている。

病院の検査で異常が無かったことでは、他に別の病気が潜んでいるのではという疑いは晴れなかった。
別の病院で病名を言われたことで、心の中で決定的に歩けなくなると思い込み、以後1人では一歩も外出できなくなってしまった。二人の娘・孫・夫との関係は非常に良好である。

心理分析:
性格は真面目で優しく極めてオーソドックスな考え方を持ち、平和主義である。
良き主婦であり良き母として一生懸命尽くし、平和な家庭を築きあげてきた。
二人の娘は嫁いで子供もおり、娘・孫との関係も親密である。
現在は夫と二人暮らしで仲良く暮らしている。
しかし本来、心配性で神経質である。
何々しなければいけないという義務感が強く、人がどう思うか、人の気持ちが気になる方である。
また、心身をいとわずとことん尽くすタイプである。
以上のことから、フラストレーションを常に自分に抱え込むタイプ」である。
孫娘の世話で神経衰弱気味になっているところで、恐怖を感じたのでまた同じようになったらどうしようという考えが朝から晩まで脳内の思考の大部分を占めた。
その結果、心悸症を伴う不安神経症に陥った。

治療方針:
中医学弁証による針灸治療と共に、心理治療を併行する。
根本的な治療としては交流分析により判断してPCを下げACを上げる。
最初の段階ではリラックスできること、眠れることを行い系統的脱感散により小さな不安から解消していき、歩けなくなるのでは
ないかという不安とそのことからくる外出恐怖を取り除くこととする。

治療経過:
夫に連れられて毎日来ていたが、夫に悪いので自分1人で来たいという気持ちが大変強かった。
6回目の治療に入るときに、夫が来られないので1人で来られたらという希望があり、自律訓練法の中で、1人で来ることが出来るようにイメージトレーニングを行った。
多少冒険であったので、6回目1人で訪れたときは、良かったという気持ちより、ほっとした気持ちの方が大きかった。

その後も日常生活の中で漠然とした不安が様々あったが、系統的脱感作法により一つ一つ解消していった。
当クライアントは2ヶ月約25回の治療を行なった。
日常生活での不安が解消し、最後に外出に対する不安を確実に消失するように試みた。
そして、「もう外出に対する不安はありませんか。日常生活で何か不安は残っていませんか。」「はい、もう大丈夫です。」と確実に外出に対する自信を取り戻したところで治療を終了した。

※効果や感じ方は人によって異なります

症例集
症例集

当院の治療方針を知ってください。当院の治療方針を知ってください。

他で治らないような症状や疾病が当院で何故治るのか?
本気で症状を改善したい方へ
痛みやしびれが改善できる当院の治療の流れ
大阪豊中市のはらだ鍼灸整骨院 大阪府豊中市服部南町1丁目3番33号 服部天神駅徒歩3分
電話予約の流れ
06-6864-3381| 大阪豊中市服部の鍼灸整骨院
初めての方は、まずお気軽にお電話ください。ご来院前にお電話でのご相談も行っています。
大阪府豊中市服部南町1丁目3番33号
阪急宝塚線 服部天神駅徒歩3分