update:2012年4月10日 最終更新日:2018年11月1日

不眠症 ②

※効果や感じ方は人によって異なります

女性 61歳

初診:平成16年8月13日
主訴:不眠

随伴症状:
首・肩が板のように張り、気分が悪くなるくらいこって、夕方がきたら疲れが出て何もできなくなる。身体がだるい。

現病歴:
平成16年2月より不眠が続いている。
11時過ぎに床につくが、2時頃目が覚めて、それから朝まで一睡もできない。
病院より睡眠導入剤やいろいろな精神安定剤が処方され、使用したが効果がない。
朝起きると身体が重だるく、眠ったという充実感が全くない。
体力は消耗する一方で、7、8月には、めまいやふらつきが一日に何度も起こるようになった。
また、動悸がしたり、汗が出やすくなったりした。

夕方がきたら首・肩が強くこって、気分が悪くなり何もできない状態が続いている。
先日は、手足が急にふるえたので、何か大変な病気ではないかとびっくりし、脳外科を受診したが異常なしの診断であった。
しかし、泣きたいくらい首・肩のこりがひどくなり、気分が落ち込んで、体調も日増しに悪くなる一方で、どうしようもなくなり来院した。

嗜好:油ものや甘いものを好んでよく食べる。
舌診:紫暗舌、舌尖やや紅
舌苔:黄膩苔
脈診:72回/分
脈状:滑 

既往歴:
過換気症候群(更年期外来にて診断)
動悸、汗、手足が震える

弁証:痰熱上擾、肝気鬱結

方解:
食事(油もの)と間食(甘いもの)のとりすぎにより、胃の受納や脾の運化機能が失調し、食物が胃腸に停滞し、痰湿が産出された。停滞が長引くと痰は熱化しやすい。痰熱となり上擾し、神明を犯し、不眠を引き起こす。肝鬱による疏泄の失調は、痰湿・気滞血瘀を慢性化させている。体が重くだるいのは痰湿によるものであり、頑固な肩こりは気滞血瘀によるものである。

治療方法:清熱化痰、和中安神、清肝解鬱

経穴:
中脘・豊隆・内関・少府・厲兌 清熱化痰、和中安神
風池・合谷・太衝・行間 清肝解鬱

治療経過:
初回の治療で、目覚めが少し改善、5回の治療で、身体のだるさがとれた。
週2回2ヶ月、約15回の治療で、ほぼ不眠が改善した。
めまいもふらつき感もすっかり改善したので、以後本人の希望により体質改善の治療に切り替えた。
6ヶ月後痰湿が取り除かれ、体が軽く元気になった。

※効果や感じ方は人によって異なります

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