肩こり

筆者
はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一
"はり・灸と健康は仲がいい"

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肩こりとは?(原因と分析)

経験がある方は90%以上に昇ります

肩がこる方は、とても多くいらっしゃいます。「肩こりの経験はありますか?」と尋ねると、90%以上の方が「経験している」とおっしゃいます。さらに、「経験がない」というかた方でも、触診すると肩がこっていることが多くあります。
このような方を含めると、98%の人が実際には肩こりを経験していることになります。
実は本当に肩がこってなく、経験がない方は100人に1人か2人ぐらいのものなのです。

肩がこりすぎると、筋肉が木の根っこのように硬くなります。そして根が土の中に深く入っていくように肩こりも筋肉の奥深くまでこり込んでいきます。

肩こりはなぜ起こるのか?

肩こりは色々な症状を引き起こします

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肩こりが続くと、
「肩が鉛のように重い」
「首がセメントのように硬い」
「肩甲間部が焼けるように痛い」
などの症状が現れます。そして息が重苦しくなり、気分が悪くなったりします。

また、肩がこると目がしょぼしょぼしたり、目の奥が痛みます。
首が動かなくなるだけでなく、頭の回転も悪くなります。
胃腸が悪くなったり、食欲がなくなったりします。
さらに、足がつる、眠りが浅くなる、集中力がなくなったり等いろいろなことが起こってきます。
それは「肩、頭、首、背中、腰、足」が全て繋がっているからです。
また肩は内臓の諸器官とも繋がっています。

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肩こりの原因

肩こりの原因となる筋肉



日常生活の身体の動かし方や姿勢、精神的なストレス等も皆、肩に影響します。
また内臓や組織が悪くても、肩に影響します。
身体全体の不調は、身体のどこかの部分に現れます。その中でも特に肩に症状が現れやすいのです。
つまり肩こりは、身体のどこかの不調を訴えてくれている大切なシグナルなのです。

例えば、日常の身体の動かし方や姿勢が悪いと、身体に歪みが生じ、筋肉は引っぱられたり緩んだりしてバランスを失い、その異常は肩に現れます。
精神的なストレスも、身体の中の気血の流れが悪くなり、肩こりを引き起こします。

単純に老化や運動不足でも肩こりが起こります。なぜなら背中の筋肉が硬くなり、伸びたまま固まって胸の筋肉が縮むからです。そして前屈みとなる姿勢が固定化される(いわゆる猫背の状態)と、慢性的な肩こりに発展します。
運動不足で筋力が低下すると、身体の指示能力が低下します。筋力の過不足やアンバランスは肩に影響を及ぼします。

肩こりは内臓疾患の重要なシグナルの場合もあります。