update:2017年11月15日 最終更新日:2017年11月28日

顎関節症とは?

顎関節症とは?

顎関節症とは、おもに顎関節つまり、口を開くという動作ができなくなる症状をいいます。
通常、指4本分開く口が、酷くなると強い痛みがでて、指1本分程度しか口を開くことができなくなります。
口を開ける動作のくり返すことで、顎関節の付け根の軟骨(関節円板)と下顎のほね(下顎頭)が引っかかる状態になり、激しい痛みを引き起こします。

顎関節症(がくかんせつしょう)の代表的な3つの症状
・口を大きく開くことができない
・あごが鳴る
・あごが痛む

顎関節症3つの症状は、下記の二つの障害に分類されますが、

①ものを噛んだり、口を開閉したり、顎を動かす筋肉に痛みや違和感を感じる「咀嚼筋群の機能障害」。
②痛みや雑音を伴う顎関節の可動制限。
二つの障害が複合的に起こることが多いとされています。

よく間違われる症例

顎関節は耳のちかくにあるため、耳が痛いと勘違いされる方もいらっしゃるようです。耳鼻科に行って、耳には異常がないため、顎関節症なのではないか?といわれる方がおられます。

どんな人が発症するか

一生の間で、日本人の2人に1人は顎関節症を経験すると言われており、厚生労働省のH28歯科疾患実態調査では、20〜50代女性の3、4人に一人、男性では4人に一人が「顎関節の雑音を自覚する」と返答しています。

(引用元:厚生労働省「H28歯科疾患実態調査」

顎関節症の自己チェック

「もしかしたら顎関節症では・・・」と心配な方は、次のチェック1で顎関節症の簡単な自己チェックをしてみましょう。思い当たる症状がないかどうか、あごの状態をチェックしてみてください。
また、自覚症状がなくても、顎関節症がひそんでいる場合もあります。そこで、チェック2により、歯ぎしりや食いしばりなど顎関節症の発症に大きくかかわる生活習慣をチェックしてみましょう。

チェック1 【顎関節症の自己チェック(いくつか該当する人は顎関節症の可能性あり)】

□食べ物を噛んだり、長い間しゃべったりすると、あごがだるく疲れる。
□あごを動かすと痛みがあり、口を開閉すると、とくに痛みを感じる。
□耳の前やこめかみ、頬ほほに痛みを感じる。
□大きなあくびや、りんごの丸かじりができない。
□ときどき、あごが引っ掛かったようになり、動かなくなることがある。
□人さし指、中指、くすり指の3本を縦に揃えて、口に入れることができない。
□口を開閉したとき、耳の前の辺りで音がする。
□最近、あごや頸部、頭などを打ったことがある。
□最近、噛み合わせが変わったと感じる。
□頭痛や肩こりがよくする。

チェック2 【顎関節症に関わる生活習慣 該当する数が多いほどなりやすいです】

□「歯ぎしりをしている」と言われたことがある。
□起床時、日中、気がつくと歯を食いしばっていることがある。
□食事のときは、いつも左右のどちらか決まった側で噛む。
□物事に対して神経質な面がある。
□職場や家庭で、ストレスを感じることが多い。
□夜、寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、途中で目が覚める。

※出典:慶應義塾大学病院 KOMPAS 

顎関節症を対応できる機関は?

顎関節症に対応できる機関は、二つあります。

①歯科・口腔外科
②鍼灸整骨院(顎関節を専門に行なっている院)

顎関節症の平均的な費用相場

歯科・口腔外科 鍼灸整骨院
保険適用の場合(3割負担)・・・約8,000〜80,000円程度
保険適用外の場合(自費) ・・・約5〜500万円程度
※外科的手術は、別途入院費用
引用サイト:歯チャンネル88
2万〜8万円程度(通院回数に比例)
※保険適応外一回の治療に6,000〜8,000円

院によって金額が異なりますので、詳しい金額は直接院へお問い合わせください。

顎関節症の平均的な治療期間

歯科・口腔外科 鍼灸整骨院
3ヶ月〜6ヶ月
参考サイト:歯の教科書
数日から2ヶ月(平均5〜10回)

※上記は平均的な期間ですので、症状の程度により期間は変動します。

顎関節症治療に対するデメリット

歯科・口腔外科

・ストレスや全身疲労などの関連している症状に対しては治療しない。
・治療期間が長くなる傾向がある。

鍼灸整骨院

・自費治療となるため、一度の費用が高額(一回6,000~8,000円程度)になる。
・院によって治療の技術力に差があるため、院をしっかりと選定する必要がある。
・鍼治療のため、鍼を打つ必要がある。

当院の顎関節症治療を詳しく知りたい方はコチラ

顎関節症の症状

1.顎が痛む

顎関節及び周辺の頬やこめかみの痛み、耳の痛み、口の開け閉め、食べ物を噛むときなど顎を動かしたときに痛むのが特徴です。

顎関節症になると口が大きく開けられなくなります。
多くの場合、口を開けようとすると、痛みのある側に顎が引っ張られるため、口が曲がります。

2.口が大きく開けられない

正常な人は縦に指4本入りますが、指が2本程度、もしくはそれ以下しか入らなくなります。
痛みによってあけられなくなった場合と、関節の軸の動きが物理的に抑えられて、あけにくくなる場合があります。
大きく開けるとガクンガクンと2段階にずれる場合もあります。

3.顎を動かすと音がする

顎の開け閉めで、耳の前辺りでカクンカクンという音がします。
他に、じゃりじゃり、ミシミシ、ざらざらとこすれるような音がすることもあります。

4.かみ合わせに違和感がある

顎の関節や筋肉に問題があると、顎の動きに変化が生じてかみ合わせが変わることがあります。

顎関節症の原因

顎関節症の原因には色々あり、精神的ストレスや疲労を蓄積させる生活習慣、かみ合わせの異常などが上げられます。直接的には歯ぎしりや食いしばりによる影響がもっとも大きいと考えられます。

1.精神的ストレス

精神的ストレスは、顎の下にある前頸筋群の緊張をもたらします。前頸筋群は、顎の下から肩甲骨、乳様突起にも付着しています。精神的なストレスに対比してこれらの筋群は緊張を引き起こしやすいのです。顎の筋群は、肩の筋肉や頸椎にもつながっています。ですから口を開けたり閉めたりする運動は、肩や首がこるだけでも影響を受けやすいです。

2.疲労を蓄積させた生活習慣

口の開口や閉口に加わる筋肉、咀嚼筋は、疲労が溜まりやすく、緊張しやすくなります。
緊張すると、閉口筋は強いので、首の前についている開口筋に負担がかかり、首の前側の筋肉も緊張します。
緊張状態が続くことで、首全体が凝り固まります。首の前にある開口筋の緊張は、頸椎の一部が回旋するという歪みやねじれを引き起こし、それにより、顎の開きを阻害していきます。
また顎関節の閉口筋が硬まって周囲に炎症を起こし、さらに開口しようとすると痛みを生じるようになります。
痛みによる緊張が続くことで、口が開かない状態が慢性化していきます。

3.噛み合わせの異常

私たちには物を噛むとき、それぞれの癖があります。

口を大きく開けて噛みきるときは、開口だけですむのですが、ものを咀嚼するとき、かみ砕くときは、下あごが、前後左右にゆれることが必要です。
しかし、かみ癖があると複雑な動きが加わり顎関節にアンバランスな力が加わり、顎関節に歪みが生じます。

例えば、どちらか一方で噛む癖があると、一方の筋肉が強くなり、下顎骨は強い方に引かれていくので、顎関節に歪みが生じやすくなります。

4.歯ぎしりや食いしばりによるもの

歯ぎしりや食いしばりの習慣があると、咀嚼筋に疲労が蓄積されると同時に、顎関節にも過剰な負担がかかります。

歯ぎしりの癖がある方は、咀嚼するときのように噛みしめる力と横に滑らす強力な力が継続的に加わります。
そうすることで、咀嚼筋の緊張が増大していきます。咀嚼筋が固まっていき、口を閉じた状態が慢性化し、口を指1本分ほどしか開けれなくなっていきます。

歯ぎしりだけでは、顎関節症の直接的原因にはなりませんが、長く歯ぎしりの癖がある方は、体調やストレスの状態により、顎関節症になる確立が高いと言えます。

顎関節の動きと筋肉について

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顎関節症を理解するのに必要な、顎関節の周りの筋肉について、理解していきましょう。

咀嚼筋(そしゃくきん)

咀嚼筋(そしゃくきん)は、下顎骨の運動(主に咀嚼運動)に関わる筋の総称です。
咀嚼筋は、一般に、咬筋、側頭筋、外側翼突筋、内側翼突筋の4種類が挙げられます。

咀嚼機能を主として分類する場合、開口運動に関わる筋として舌骨筋のうち、顎二腹筋、オトガイ舌骨筋、顎舌骨筋が存在するため、この3種類の筋を含めて咀嚼筋と呼ぶこともあります。

開口筋

開口筋:顎舌骨筋、オトガイ舌骨筋、顎二腹筋、外側翼突筋(下頭)

口を開ける筋肉で、顎の下にある前頸筋という筋群です。
口を開けるときにはそれほど大きな力は必要としないので、閉口筋と比べ、小さく薄い筋肉で構成されているので、強い筋力を発揮できません。口を閉じるときに働く閉口筋(咀嚼筋)が緩んでいないと口を開けることができません。

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閉口筋

閉口筋:咬筋、側頭筋、外側翼突筋(上頭)、内側翼突筋

側頭筋は、下顎を引き上げる最も強大な筋です
強力なけんを持ったこの筋は、下顎骨に達しています。内側翼突筋は、下顎骨をあげ、また下顎骨の前方に移動するのを助けます。
その他、この筋は下顎骨を外側に回旋する際にも強力に働きます。
外側翼突筋は、下顎骨の全ての運動を助けるように働く筋です。
咬筋は側頭筋と同様に口を閉じる強力な筋で、下顎骨を上げ(上げて歯をかみ合わせ)ます。

顎関節症説明顎関節症説明写真

自宅でできる改善方法

〇適度な運動や休息、バランスの取れた生活が大切です

精神的ストレスや疲労を蓄積させた生活習慣は、顎の健康な運動に大きな支障をきたします。
口の開口や咀嚼に携わる筋群の全ては、ストレスの影響を受けやすいのです。
例えば疲労を蓄積すると、側頭筋は緊張し、固くなります。また、さらに疲れると、側頭筋は緩み、ほうれい線も深くなります。

肩こりや首の緊張は、口のスムーズな開閉を妨げます。側頭筋や咬筋、首の筋群、肩背筋群の緊張を取り除くことで、顎の開閉はしやすくなります。

首や肩のこりを解消したり、精神的ストレスをやわらげることが必要ですので、踏み台昇降やフラダンスなどのリズムのある運動や、好きな歌を口ずさみながら楽しく歩くような、10~15分のリズム運動をすることがストレスに有効です。これは幸福ホルモンとも言われている脳内伝達物質であるセロトニンの分泌を促進させて、ストレスホルモンであるアドレナリンやコーチゾンを抑えることができ、リラックス状態へ導きます。
汗がにじみ出す10分ほどの運動でセロトニンは十分分泌されますので、40分などの長い運動は必要なく、短い時間を利用することができます。

左右両方の歯でまんべんなく噛む

できるだけ左右両方の歯でまんべんなく噛むことを意識しましょう。
左右まんべんなく噛むことで、左右の筋肉のバランスが取れて、顎関節の歪みの是正が期待できます。

顎関節を滑らかに開ける体操

緊張し左右で固まった咀嚼筋の緊張のバランスを取り、関節をスムーズに動かす運動です。
緊張した咀嚼筋を緩め、左右で緊張差がある筋肉の緊張を是正し、バランスを取り、開口をスムースにさせる効果があります。

【注意】頑張りすぎると逆に炎症を起こすことがありますので、気持ちよくストレッチをする気持ちで、力を抜いて行ってください。
目安は1日に2セットです。

寝る前に深い呼吸をしながら眠る

気がついたら奥歯をかみしめていることに気づくことがよくあります。
どうして寝るときまで歯を食いしばっていなければならないのかと思うのですが、日中の緊張が続いて取れていないのです。

その時は深呼吸をして、ゆっくりもうゆっくり安心して休めばいいんだよ、と暗示を繰り返します。そして奥歯をそっと上下に離し、唇を緩めます。
1日に感謝し、今日できなかったことを反省し、明日への思いを新たにぐっすりと眠ります。

歯ぎしりは脳の緊張が原因です。その日にあった感情的ストレスを睡眠中に発散させる行為であるとも言われています。ですから、寝る前に深い呼吸をしながら眠ることをお勧めします。深い呼吸は、脳の緊張をやわらげ、自律神経を整えます。

顎関節症の治療内容

①歯科・口腔外科での治療

世界的にも認められている歯科治療の原則

世界的にも認められている治療方法の原則があります。それは治療方法を選択する場合に、その治療による効果がなかったときに、患者さんにその治療による被害を残さない治療(可逆的な治療)を選択すべきであるという考え方です。
とあります。

検査をし治療方法を選択します。一般的には歯科治療の原則に則り、保存治療が行われることがほとんどです。

>保存治療・・・通常の治療がこの治療法になります。
関節の炎症を抑えるために、規則的な鎮痛剤を服用します。そして、スプリントといわれるプラスチックの板を歯列全体にかぶせる保存的な治療が一般的です。

>外科治療・・・円板が癒着して関節の中で動かなくなった場合,歯科口腔外科のある病院では、入院下に円板を切り離す手術もありますが,関節付近に小さな穴を開けるだけで済む内視鏡手術が主流です。

このほか、皮膚を介した電気刺激や自分の手で筋肉をマッサージしたり、温湿布で血行をよくするなどの理学療法も効果的です。

②鍼灸整骨院での治療

治療の選択方法

望診 目で見て、皮膚の色や呼吸のしかた、動作をみて診断する
問診 直接本人の感覚・症状が出たいきさつを言葉で効いて、診断する。
聞診 声の状態や呼吸の状態、匂いから診断する
触診 患部の寒熱(温度)、主要な経絡を手で触れて、何処が異常かを確かめる。
舌脈診 上記4つの診断で得た診断が正しいかどうかを確認する。
上記5つの診断方法を得て、治療方針を確定します。

治療方法

精神の疲労と身体の疲労を取り除いていきます。

①全身の緊張を取り除く
全身の有効な経穴(つぼ)へ鍼をほどこし、五臓六腑の生理機能の失調を改善させ、全身のリンパや血流のながれを良くしていきます。リンパの流れを高めることで老廃物を代謝する機能を高め、新陳代謝をよくすることで免疫力を高めていきます。

②首肩の凝り・緊張をとりのぞく
顎の周りを取り巻く首肩の緊張を取り除きます。

③顎関節(咀嚼筋)の緊張を取り除く
顎関節(咀嚼筋)に直接鍼をほどこし緊張を取り除く。

④頸椎と顎関節のゆがみを矯正
手技とアクチベーターという器機を用いて、頸椎と顎関節の歪みを矯正していきます。
通常これらの手技は痛みを伴わないものです。

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院の選び方

顎関節症を専門に扱っている医院で、症例が豊富な院を選びましょう。

鍼灸整骨院の場合は、院により技術力の差が大きいため、鍼灸医学の元となる中医学を学んでいる鍼灸師が在籍している院、かつ、症例多い院が望ましいです。

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