自己免疫力を高めて健康に生きる ~健康で生きていくために~病気を改善するために~
病気を改善するために、健康に生きるために、必要な事は何でしょうか?
人間は考える動物といわれ、絶えず思考しています。心の中で思ったこと、すなわち感情が身体の状態に反映されます。
感情が安定して、生き生きして喜んで生きる状態が長く続けば、それは最も病気を改善するための大きな力となります。
そのためには、いったん病気を受け入れることが大事です。例えば慢性膵炎などのなかなか治らない病気も、プラスの感情を持ち続けることで、改善していきます。逆に治らないと悲観するほど、いくら薬をのんでも治らないものです。
銀行員時代、慢性膵炎との10年にわたる闘い
私の話をします。
25歳ぐらいのときでした。銀行員として働いていたとき、私は慢性膵炎になりました。
一日中絶望感が伴う鈍痛がみぞおちにおきており、口の中が苦く、いつも下痢をして一日4回以上トイレに行くのが普通でした。
医者の指示どおり、断酒して油ものを一切取らないようにしました。
栄養バランスをとるように、ほぼ毎日鍋料理を食べました。
それでも症状は3年、5年と続き、慢性膵炎さえなかったらどれだけいいだろうといつも考えていました。まさにマイナス思考です。不安や、葛藤、悲観、絶望の感情に覆いつくされていました。
5年目あたりのとき、これではいけないと思い、色々な病院にいったり、本を読んだり、いろんなことを試しました。その中で、ヨガを始めることにしました。ヨガを試した時に、ヨガをやっている90分だけは気持ちが落ち着いたからです。そこから本当のヨガを学べるところを探し、沖ヨガにであい、そこからすべてが変わりました。
沖導師にいわれたことが、「症状は健康回復運動である。教えである。」ということです。
症状は、固定した不自然な状態から、自由に動いて流れる自然な状態にもどそうとする白紙化現象の現れであり、健康な状態に戻そうとしている時に現れるのです。逆に症状が有る限り、身体は自らの力で治そうとしているのです。
ですので、症状は悪いものでは無く、自然回復力の現れで、身体からの教えなのです。
「症状を恐れるな、逆に症状を教えとして身体が自然に治そうとしている働きをさらに高めるような生活をしなさい。」
それから私は生活に取り入れて実践しました。
毎朝6時に起きて7時半まで、近所の人を集めて日曜日以外、早朝ヨガを毎日行いました。
呼吸力の変化が、人生の転機に
変わっていったのは、呼吸と病気に対する気持ちの持ち方です。
筋肉がやわらかくなり、一日生きる疲れ、仕事の疲れに何とか耐えれるようになりました。
呼吸が深くなりました。呼吸が変わると、気持ちが変わり、以前の様に悲観的ではなくなりました。病気を持ったままで、この身体と一生付き合っていこうと思うようになりました。
気持が前向きになり、この病気を持った状態でできることを、楽しんでいこうと思うようになりました。
毎日自分がもっとも喜べる生き方を自分自身にさせようと思いました。
当時は銀行員として生きて、重役になることが目標でした。
ヨガを通して、世の中には私以外にもこんなにたくさんの病気の方がいるということに気が付きました。
自分の身体だけでなく、人の身体を治すことを仕事にしたいと考える様になりました。
そんな時、鍼灸の先生と出会いました。その先生は銀行員を27歳で辞めて鍼灸師になり四国一になったと、当時の支店長に話を聞き、すぐにその先生に会いに行きました。鍼灸がやりがいがある仕事だと聞いて、感動しました。
この先生の様に鍼灸を仕事にして、ヨガをライフワークにしよう。鍼灸師になって開業することが私の夢と目標になりました。
それから40年経ちました。開業まで5年、平成3年に開業して35年が経ち、私は夢を達成し、毎日大好きな仕事を営んでいます。
「考え方」と「体質」を改善する鍼灸師として
現在の夢は、私の体験を通して培ってきた「考え方」と「体質」を改善する鍼灸師として一人でも多くの難しい疾患でなやんでおられる方に貢献することです。
人間は、自己保存の法則をもっているので、重い病気になるとなかなかプラスの思考が持てなくなります。
ある慢性膵炎の患者様は、医師の判断は軽度の慢性膵炎であるのに、治らない、付き合っていかないといけないと悩み続けていました。
先日その患者様が「生活の中で楽しい気持ちで前向きな気持ちになったら、この慢性膵炎は治っていくような気がしてきました。」と話されました。その言葉を聞いてとても嬉しくなりました。
私は毎日患者様と向き合い、まず患者様の心の不安、心配、悩みを聞いて、患者様の気持ちが前向きに変わるように手を尽くします。
呼吸力=生命力です。
生命力が高まれば、体力も高まります。生活力も向上します。気持ちも安定します。悲観的な気持ちが減少していくのです。
並行して少しずつ足腰の筋肉を強化するリハビリを行い、その後自律訓練法を行います。
自律訓練法の良い所は、やり方を4-5回繰り返し教わると、自分でできるようになるところです。自分で自分の気持ちを安定させることができます。
このようにして気持ちをマイナスからプラスに変えていくお手伝いをします。
どんな慢性疾患でも気持ちと身体の環境を整えていけば、自然回復力が高まっていくのです。
「考え方」と「体質」を健康にする
健康になるためには、睡眠、食事、運動、呼吸、姿勢が大切です。
これらのことについてこれからこのページで少しづつお話ししていきます。
チェックポイント
・食事
・睡眠
・運動
・呼吸
・姿勢
・感情(気持ち)





