update:2017年11月21日 最終更新日:2017年11月22日

野球肘とは?

野球肘とは?

野球肘(やきゅうひじ)とは、野球選手、主に投手に生じる肘の痛みの総称です。
スポーツには様々な固有の反復性損傷を発生する事があり、その代表的なものがテニス肘と野球肘です。
投球時、ボールを投げる動作は単なる肘の曲げ伸ばしだけでなく、前腕にある屈筋(手首を掌側に曲げる筋肉)が引っ張る力、ボールを投げる際に肘にかかる外へのひねる力が、くり返しかかります。

この時、肘の外側部には「圧迫力」が働き、内側部には「軟骨に引っ張りの力」が起こります。
そのため野球肘は、「肘の内側部が痛む」ことも、「肘の外側部が痛む」こともあります。投球時・投球後に痛みがでるのが主な症状です。

野球肘の症状

野球肘の主な症状は、
・投球時、投球後に肘が痛む
・痛みのため全力でボールを投げることが怖い
・痛みはあるがレントゲンを撮っても異常がなかった

上記のようなものが挙げられます。ひどくなると日常生活の中でも痛みを感じる事があります。

特に小学生・中学生・高校生などの発育期に発生する事が多く、またその症状にも特徴があります。

内側型

「上腕骨内側上顆炎」や「内側側副靭帯損傷」などが内側型に当たります。
肘の内側が痛む疾患で、一般的には、前腕にある屈筋(手首を掌側に曲げる筋肉)が引っ張る力、ボールを投げる際に肘にかかる外へのひねる力が、くり返しかかることで、肘が痛むと言われています。
成長期の子供の場合、骨端線という成長軟骨があり、靭帯や筋肉が骨端線の部分を繰り返し引っ張る事で骨端線の部分がずれを起こし痛みが起こるとされています。

外側型

 「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」が主な疾患です。
肘の外側が痛む疾患で、上腕骨小頭断性骨軟骨炎は、投球時に起こる過度の外へのひねる力によって肘関節の骨同士がぶつかり合い、上腕骨の下の方にある軟骨部位が徐々に剥がれてきて起こるとされています。

後方型

後方型は肘関節の後方が痛くなります。
これは、肘関節を伸ばした時に、肘関節を構成する骨同士が衝突し合いって痛む場合があるとされています。
また、腕の力こぶの逆側の筋肉(上腕三頭筋)が過剰に収縮することで痛みを起こすこともあると言われています。

野球肘の原因

野球肘は過剰な投球数など肘の酷使が要因によるものです。
特に、まだ体が柔らかい10代の頃に激しく投球動作をくり返すことで、肘の骨の一部が過度に伸ばされたり、関節内の衝突により痛みを起こすわけですが、そもそも、そのようにして痛みを起こしたのは、そうさせてしまう理由が必ずあるわけです。
 
骨に着目することより、骨に痛みを起こした原因の方が重要で、そこを解消しないと、仮に痛みが消えて野球を再開しても、また痛みが戻ってきてしまうことがあります。

野球肘の原因
(画像引用元:日本整形外科学会「野球肘」

痛みのメカニズム

「肘の骨が痛い」と思ってしまいがちですが、実は骨には痛みを感じる神経がありません。痛みを起こしているのは、骨の周辺の神経や骨にくっ付く硬くなった筋肉によって起きています。肘は、肩や手首や指先の筋肉がたくさんくっ付く場所です。投球動作はそれらたくさんの筋肉が、肘を含めて腕全体を捻じることで可能になります。
 肘関節はそう簡単には痛む場所ではありませんが、スピードを伴う捻じれの動きに関しては、関節が複雑に動くことになるので、周辺の筋肉の柔軟性が必要になります。しかし、硬くなった筋肉が投球動作に関係していると、肘を強く引っ張って大きな負担になります。その繰り返しがやがて肘の炎症やひどくなると骨のはく離を起こすと考えられます。

良い投球フォームを身につける

ボールを投げる時は、どの野球選手も必ず足を上げて踏み出し、そこから得られるエネルギーを体幹から肩、肘、そして指先のボールに伝えるという、全身使う動きから投球動作は生まれます。
その全身の動きの一つでも上手く働かない場所があると、そのしわ寄せの多くは肩や肘にくるのです。
野球肘になる人の特徴には、股関節と肩甲骨の硬さが挙げられます。股関節や肩甲骨などの大きな筋肉が硬くなってしまうこと、その先にある肘に大きな負担をかけることになります。ですので、野球肘は、投球の一連の動きを診ながら、肘に負担をかけている個所をしっかり取り除いていくことも大切なポイントです。
また、野球肘を治すために、フォーム修正に取り組まれている方が多いのですが、全身の柔軟性が取り戻せていない状態で、やみくもに投球フォームを修正することはかえって痛みを増すことになりかねないので、まずは、その人の本来の筋肉の柔らかさに戻すことを優先させましょう。
そして、体全体を整えたことで、その人本来の投球動作を取り戻すことができ、フォーム修正することなく、以前の様にボールを思いっきり投げている人も少なくありません。

どんな人が発症するか

野球肘になると投球をするとき肘が痛いだけではなく、また痛みが起こるんじゃないかと次第に投げるのが怖くなります。
それでも無理をして投球を続けると、痛みをかばうようなピッチング動作になり、本来の正しい動作ができなくなってしまいます。身についてしまった悪い投げ方を修正するのには時間がかかります。
また、肘をかばうあまりに、今度は肩を痛めてしまう場合もあります。そうなると肘だけではなく、肩まで回復させなければいけなくなります。

小学生、中学生、高校生の発育期の野球選手に多い症状です。大切な大会が迫ってくると、野球をしたい、レギュラーに入りたいという気持ちが出てきて、焦ってしまいます。
肘に痛みを感じたら、できるだけ早めに、適切な治療方法を行っていくことを考えましょう。
「でも、熱心に野球をしていれば、少しくらい肘が痛くなるものなんじゃないですか? チームメイトに置いていかれたくないから、練習や試合は休みたくないんです。だから、痛みとうまく付き合いながら、練習に参加するしかないんです」と言いたい気持ちはよくわかります。
しかし、指導者や先輩のチームメイトによる「一生懸命、練習をしていたら多少の肘の痛みは仕方がない」「痛みと付き合いながら練習をするのが当たり前だ」「練習を休んだから肘が良くなるものではない」というアドバイスは本当にあなたのためになるでしょうか?
野球肘は適切な対処をすれば、痛みが無くなっていく可能性は十分あります。
もちろん症状の度合いや、その人の治癒力、練習を休めるかどうかによって、回復までのスピードはそれぞれ違いますが、良くすることに専念できれば1か月前後で野球に復帰できる方が多いです。また、練習をしても再発しないようにケアのアドバイスもしていきます。
やみくもに治療方法を試すのはやめて、野球肘の原因を正しく知り、私たちの指導通りに行っている方たちは、どんどん症状が良くなっていっています。最終的には思いきりボールを投げても痛くなくなります。

野球肘を治療できるところ

  • 整形外科
  • 整骨院
  • 鍼灸院

野球肘の治療内容

整形外科

・主に注射と投薬を用います。
・物療、電気治療を行います。

整骨院

・手技、マッサージや整体を施します。
・物療、電気治療を行います。

鍼灸院

・痛みのあるところに対処的に鍼を打ちます。

中医学に基づいて治療を施す鍼灸院・鍼灸整骨院

全身治療を行います。

・痛いところだけでなくフォームを見て全身的な視点から、負担のかかっている筋肉や関節の可動域を分析し、全身的な治療を施します。
肘の負担を取り除くために、腰、股関節、膝関節、肩甲骨、頸椎、肩関節など、異常のあるところの関節の可動域や筋肉の緊張を改善させます。
・五臓六腑の生理機能を整え、全身の血液の巡りを改善させ、自然回復力を高めます。

局所治療を行います。

肘関節を動かすために関わる筋肉を直接、治療します。前腕・上腕の内側・外側・後側の筋群に直接鍼をし改善させます。

整体、矯正を行うところもある。

骨盤の歪み、O脚、頸椎、背骨、顎関節などの矯正を行います。

当院の野球肘治療を詳しく知りたい方はコチラ

野球肘治療に対するデメリット

整形外科

主に対処療法を行います。
スポーツ障害を専門にしているところは少ないので、探すのが困難です。

整骨院

健康保険が適用できますが、鍼灸治療はできません。
また、院によって技術の差が大きいです。

鍼灸整骨院

保険治療を主にしているところは電気治療やマッサージを主にしており、鍼灸治療はサブ的な扱いになります。
鍼灸を自費でやっているところは、対処的な鍼灸治療が多くなります。保険治療が適用できないので、保険治療よりは高額となります。
また、こちらも院によって技術の差が大きくなります。

中医学に基づいて治療を施す鍼灸院・鍼灸整骨院

全身治療を施すため、治療費が高額となります。

野球肘の費用・相場

治療費用の平均的な相場

整形外科の場合

10~20万円程度(4日間ほど入院)

整骨院の場合

180~5,000円程度

鍼灸整骨院の場合

180~5,000円程度

鍼灸院の場合

3,000~8,000円程度

中医学に基づいて治療を施す鍼灸院・鍼灸整骨院の場合

3,000~10,000円程度

院の選び方

整形外科の選び方

スポーツ障害に熱心に取り組んでいる整形外科を探しましょう。

鍼灸院・鍼灸整骨院・中医学に基づく鍼灸整骨院・整骨院の選び方

日本の鍼灸学校も近年、鍼灸治療のレベルを上げるため本格的な中医学を取り入れ教育を施しています。
〇中医学を深く学んでいる院
〇姿勢の重要性を熟知し、整体や矯正ができる院
〇スポーツ障害を専門の一つとして熱心に取りくんでいる院
〇心理学を学び心が身体に対する影響を理解している院
〇セミナーや研究会・論文発表などに積極的に参加している院
〇論文や書籍の執筆が多い院
などが選ぶポイントになります。

当院の野球肘治療を詳しく知りたい方はコチラ

はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一

はらだ鍼灸整骨院
院長 原田浩一

「野球肘とは?」は
原田鍼灸整骨 院長 原田浩一が書きました

鍼灸師・柔整師・カイロブラクター・サイコセラピスト

(財)東洋医学手技療法師協会認定プロ養成講師

  • 平涼医学高等学校(中国)客員教授
  • 大阪中医学研究会主宰
  • 中国刺絡学会最高顧問
  • 日本心理センター認定サイコセラピスト(理事長 立木 寅雄氏)
  • 近畿療術師会連絡協議会認定カイロブラクター
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