update:2017年4月11日 最終更新日:2019年2月17日

自律神経失調症

はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一

筆者
はらだ鍼灸整骨院 院長 原田浩一

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最近自律神経のバランスを崩して、体調不良や精神不安を起こして来院する方が増えています。自律神経失調症は、肉体的、精神的過労が重なって、起こることが多いです。
肉体的過労は、労働時間が長すぎたり、睡眠や休養の不足が大きく関係します。精神的過労は仕事や、対人関係の中で、未消化の感情、いわゆるストレスが重なることなどが関係します。

自律神経の働き

自律神経の働きは、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、消化活動を行ったり、意識していなくても生まれた時から働いてくれている神経で、大切な生命維持の働きの根底を司っています
順調にいっているのが当たり前のようになっていますが、意識しなくても、命令しなくても常に、働いてくれているわけです。

自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、互いに拮抗した働きを行っており、どちらも必要ですが、そのバランスが必要で、バランスを取って生命を維持、安定をさせてくれています

交感神経と副交感神経をシーソーでたとえた場合、拮抗する為には、同じ重さ、同じエネルギーが必要となるのです。一方が亢進しすぎた時に他方を抑える力が必要となります。例えば交感神経は、集中したり、頑張ったり、危険を感じたり、興奮した時に働いています。
副交感神経は、リラックスしている、落ちついている、眠っている時、くつろいでいる時に働いています。

自律神経の失調は、一日中仕事をしたから、勉強したから、肉体労働をしたから、といって引き起こされるものではありません。
いくら緊張しても、集中しても、やりたいという気持ちでよろこんでやれば、自律神経のバランスは保たれます。対人関係の中で、常にストレスを感じたり、疎外感や孤独感を感じると、そのとき交感神経が常に働いています。それでも、スポーツや娯楽などで気分転換をはかれば、自律神経のバランスは保たれます。

自律神経失調症は自分で作る病気といます。プラスとマイナスの心のバランスを失って引き起こる病気です
自分で作る病気と言えますので、事象や現象、おかれた立場で、引き起こされると言うよりは、その人の考え方や感じ方がとても影響します。
同じ事象や現象でも、プラス思考かマイナス思考かで、受け取り方が全く変わるからです。
身体に与える影響も全く異なるものになります。自律神経の失調は、交感神経ばかりを使って副交感神経を使わないことで引き起こされます。一方のエネルギーが減って、バランスをとれなくなるからです。

一旦自律神経が失調すると、心のバランスを取ることが難しくなります。集中できないとか、何時も不安であるとか、イライラする、やる気が起こらない、など憂鬱な気分がつづくなど、心がとても不安定になります。自信が持てなくなり、自己嫌悪に陥ったりします。肉体的には、肩凝りや動悸、ふらつくなどのめまい感、頭痛や頭重感、胃痛や便秘、食欲がない、不眠、疲労感や倦怠感が取れないなどの不調が続きます。
一度自律神経を失調すると、なかなか自分で回復させることが難しくなります。なぜならば、絶えず肉体的精神的不調になやまされ、回復の糸口が摑めなくなるからです。長期間に及ぶと神経症や心身症に及ぶこともあります。神経症になると、漠然とした不安が常につきまとい、気分が塞ぎがちで、治そうと努力すればするほど、悪循環をくりかえし、長期化します。心身症からくる不眠も心理的なものですので、薬を飲んでも改善されず、長期化してしまいます。自律神経失調症を治すには、交感神経と副交感神経のバランスを取り戻す以外に方法はないといえます。
現在はストレス社会であり、交感神経を過剰に使いすぎて、副交感神経が使われなくなって、引き起こされるケースが多いといえます。この状態を回復させる為には、副交感神経の働きを高めることがもっとも大切です。リラックス・くつろぐ・安らぐ神経である副交感神経を多く使うことです。多く使うと言うことは、安らいでいる時間を増やすと言うことです。