「マウス肘」が起こる原因
パソコンを長時間使用する方が増えてマウス肘で来院する方が頻繁におられます。
軽微な力でも持続的に何時間も続けていると、前腕の筋肉の炎症や委縮、肘の炎症(上腕骨外側上顆炎)を引き起こします。
マウスは手首を左右にうごかすことが多いと思います。
手首を左右に動かすと言う動作は、腕の筋肉に大変負担をかけます。
この腕の筋肉は普段の生活であまり使わない動作ですので、元来発達していないのです。
最近バドミントンも人気が出て、肘を痛める方も多いのですが、マウス肘と痛める筋肉と症状がよく似ています。バトミントンも細かく左右に手首を動かす動作があるからです。
マウス肘の治療法
前腕の特定の筋肉をしっかりと浅層から深層までほぐしていく必要があります。
なかなか頑固な疾患で、普段つかいながらの治療となるため、筋肉に対して繊細な鍼治療が必要です。
外側上顆炎まで起こしてしまうと、治療が20回程度かかることもあります。
前腕の筋群の痛みが生じた時点なら、10回程度で改善します。
腰痛や肩こりは、一回で改善する事も稀ではありません。
しかし、マウスは仕事で使い続ける方が多いと思います。
腱鞘炎を起こした状態で、手首を使い続けながら治さなければならないのです。
痛みを感じた時点で、かなり厳しい状態が近づいています。
腕に痛みを感じたら、はやめの治療をお勧めします。