
当院では「どこにいっても改善しない方、一番最後にお越し下さい」とみなさまに申し上げています。
ここでは、はらだ鍼灸整骨院にお越しいただくとどういう施術を行なうかをご説明したいと思います。
ご来院前に読んで頂くことで、少しでも施術への不安を取り除いて頂けましたら幸いです。
当院には様々な重い症状の方が来院されます。
大事な診断「舌脈診」

来院されるとまず「舌脈診」を行います。
これは東洋医学ではとても大事な診断です。
舌脈診をすると五臓六腑、内臓諸器官の生理機能のどこが失調しているのか、気血水の流れの何が停滞しているのか、不足しているのかを手早く診断することができます。
痛みやしびれは外部に出た症状ですが、舌脈診を行うことで、内側の障害を判断する事ができ、どのように施術を施すか、予後(施術した後の経過)がどうなるかを判断していくことができます。
その後、生活の状態などを詳しく問診をさせていただき、中医学弁証に基づいて、総合的な診断結果である「証」を立て、施術を決定していきます。
多くの方に共通する症状
外側に現れている症状である「痛みやしびれ」は、発症している部分や程度は違いますが、
来院されるほとんどの方に共通する症状があります。
- いらいら
- 落ち込み
- 不安
- 憂鬱
- 腹が立つ
- 集中できない
- 慢性的な体調不良
- 疲れがとれない
- 身体がだるい・重い
- 疲労倦怠感がとれない
- 胃腸障害
- 不眠
- 眼精疲労
- 身体の歪み
- 隠れた腰痛や首肩の凝り
- 上腕から肘にかけての凝り
- 仕事や人間関係から来る「精神過労」
- 現在の病気に対する不安と心配、恐怖
- 将来、老後、病気に対する不安と心配
- 猫背、O脚

これらの症状は、ストレスや過労(精神的なもの肉体的なものを含めて)、食生活のアンバランス、睡眠不足などの生活習慣の影響を受けています。
血液の流れが悪くなっていき(血液の質が低下し)、体内水分の停滞、つまり同じ水が溜まり続ける「ため池」のような状態を引き起こします。
体内水分は、体の構成成分の約60%(50~70%)を占めています。
川の水のように体の中で流れて、初めて生命を司る大切な水分と言えるのです。
血液の流れや水分が停滞すると、精神的にもストレスがよりかかりやすくなり、身体が重だるくなり、回復力も低下します。。
血液の流れなどの身体の中に流れているものを中医学では気血水の流れといいます。
気血水の流れが悪くなると、イライラや落ち込み、憂鬱などの症状が起こり、身体全体に栄養を運ぶ力が弱くなったり、代謝能力(体に必要な物をつくる力と老廃物を外に出す力)がおちたりするので、心身の異常を回復する力がおちていきます。
このような状態で、痛い部分だけを施術しても、全身の新陳代謝の状態が悪いので、その時少しだけ回復するだけで、やはり全体の影響を受けて、また症状をぶり返すという事になりがちです。
部分は全体の影響を受けるのです。
全身の機能の失調や体の歪み、バランスの歪みが一番弱い所、又は無理をしている所に出ているだけなのです。
腰を使う人だったら腰、手を使う人だったら手、目を使う人だったら目などです。
「物理的な要因」と「内側の要因」への2つのアプローチ
当院では、物理的な要因と内側の要因に対して、2つのアプローチで施術を施します。
「内側の要因」とは、体質となる内臓諸器官の働き、ストレスを引き起こす感情、精神活動です。
「外側の要因」とは、神経圧迫や血流障害を引き起こす姿勢の歪みです。
①内側の要因へのアプローチ

全身に鍼治療を施し内側の施術を行います。
局所に適切な手技で鍼をうつと、その部分に効果をあらわします。例えば筋肉が堅く、萎縮しているところを緩めることが出来ます。痛みや凝りに強い効果を発揮します。
いくつかのつぼを組み合わせて使うことを配穴(はいけつ)と言います。配穴は、薬でいう処方にあたります。配穴によって、つぼの効能が合わさると、様々な疾病に対して効力を発揮します。鍼灸治療により、およそ400種類ある漢方薬の効果とほぼ同様の効果をあらわす配穴を施す事が出来ます。鍼の本場、中国では漢方薬と同様の効果を鍼灸で施します。
全身に適切な配穴を施す事で、身体全体の気血水の流れや感情、精神活動、内臓諸器官を司る経絡を良くし、身体全体の機能を回復させ、自然回復力を最大限に引き出すことが出来るのです。
内臓諸器官が元気になると、気血水の流れがよくなり、新陳代謝が高くなっていきます。だから回復力が増すのです。
さらに鍼灸は憂鬱や不安、イライラ、腹が立つなどのストレス症状に対して、強力な回復効果を発揮します。鍼をすると、気分が楽になり、ストレスが改善されるのです。心が安定するので、自然に治ろうとする力「免疫力」「回復力」が高まります。
鍼灸治療では適切な配穴と手技が大切です。
手技によって、施術効果が異なるからです。
だから、最高手技を求めて毎回一鍼一鍼に心を込めて、指先に全神経を集中して、行ないます。
一人一人、あらゆる症状に対して真剣に向き合うことで、手技も向上してゆくので、大変ありがたいことです。
私が施術する上で一番に心掛けていることは、気血水の流れを停滞させる、感情や精神活動、ストレスに対する施術と全身のコンディションを損ねる内臓諸器官の働き(体質)を高めることなのです。
全身のコンディションが良くなれば、自然回復力が高まって、どんな症状も良くなっていくものなのです。
②外側の要因へのアプローチ

姿勢の歪みである、足首(内反外反)・O脚・骨盤・頸椎・顎関節・頭蓋骨、全身の姿勢を矯正し、正しい姿勢をつくることで、血流障害や神経圧迫などの物理的な要因を取りのぞき、鍼治療の効果を促進させます。
例えば、
猫背矯正を行なうと呼吸が深くなり、首や肩の凝りが根本的に改善されて、胃腸の働きも高まります。
猫背矯正と同時に背骨の土台である骨盤を調整します。
これは矯正した猫背を正しい姿勢に持続させる効果が期待できます。
そして、O脚を矯正するのは、骨盤と股関節は一体だからです。
骨盤が前傾すると股関節は内旋し、内股になり、腰部は前弯過多となり、出尻になります。
膝は内股型O脚となります。そして足首は地面に繋がる部分ですので、内反していると靴の外側ばかりが減って、やはりO脚や股関節の障害、腰痛につながります。
このように、骨の歪みが腰痛などの痛みにつながっていますので、身体全体の歪みを矯正することで、物理的な血流障害や神経圧迫をとりのぞき、そして、全身の鍼治療をほどこすことで、気血水の流れを良くし、新陳代謝を高め内側からの改善を促していきます。

そして「免疫力」「回復力」が高まると、部分的に出てきている強い痛みやしびれも自然の回復力で改善されます。
自然治癒力が高まった状態に身体をもっていくように働きかけながら、痛みやしびれがでてきている部分に鍼を施します。
鍼を刺し、抜くことで、その部分にリンパ球と血液が集中して集まります。これは刺した部分を改善しようとする身体の働きです。
鍼を施す事で、局部的に回復力を高めることが出来、その部分の改善に繋がるのです。身体の全身の機能を良くしているので、局所に施した施術効果が持続でき、最高の自然回復力が発揮されます。だから、どんな症状もその人の持つ自然回復力が最大限に引き出されるので、難しい症状も回復していくのです。当院では一鍼に思いを込めて、一人一人の健康の回復を願い、幸せになっていただくことを願って施術を施しています。
どこにいっても改善しない方、一番最後にお越し下さい

最良の手技にこだわって25年、鍼一筋、一本の鍼の効果にこだわり施術技術を高めてきました。
当院は世界が共通して認める東洋医学、すなわち中医学(Traditional Chinese medicine)による本格的な中医学弁証をもとに施術を施す、全国でも数少ない治療院の一つです。
分かりづらかったこと、不安な点などありましたら、お電話頂いたとき、問診時にお気軽にお尋ね下さい。
どんな疾病も原因を明らかにして、 様々な疾病を根本改善します。
心も身体も健康にして人々を幸せにする事が私のミッションです。
当院は最後の砦、どこに行っても改善しなかった方、一番最後にお越し下さい。