挫骨神経痛の施術方針
病院を受診して、椎間板ヘルニアなど病名診断されたケースでも、病名を白紙に戻して、問診から丁寧に行なっていきます。
病名が診断された場合、一般的に疾病の病態やその発生メカニズム・症状が分かっていますが、
根本的な原因を見失う可能性があるため、私は、一旦こうした現代医学の立場から見た病名を白紙に戻して、問診を行います。
先入観があれば、鵜のみにして客観的指針を失う可能性があるからです。
当院では、
現代医学的病態把握により、身体のどの部分に問題があるかを把握し、
中医学的病態把握により、身体の総合的な状態を把握します。
これを同時に行うことで、的確な施術ができるよう心がけています。
この2つの視点からの把握を持って、施術方針と施術方法を決定してゆきます。
診断から施術までの流れ
①症状についての問診
問診で、坐骨神経痛の症状について、いつ、どこで負傷し、どんなふうに痛むのか、どれくらいの期間症状が続いているのか尋ねます。
さらに日常の生活習慣を聞いて、病態と合わせて原因を追及し、同じような症状が出る可能性のある疾病と照らし合わせて、関連が無いか検証してゆきます。
②症状と病態が一致するかを検証
他の疾病の可能性を否定できたら、椎間ヘルニアについて問診し、必要な徒手検査をして症状と病態が一致するか検証します。
自分で検証することで、私自身納得したら、疾病を確定します。医療である限り、検証するのは当然です。限りなく事実に基づいたものでなければならないからです。
☆この時点で病気の軽重が、私の中ではだいたい見当がつきます。
③症状の軽重を診察
身体の動きや姿勢を見て、動作や運動がどれぐらい障害されているのかを診ていきます。
④状態を触診で把握
実際に触診し、筋肉の状態がどうなっているか詳しく診ていきます。
診ていく筋肉は、腰の筋肉、臀筋群、太ももや下腿の筋群です。
首や肩背筋群も調べます。
臨床経験を積めば、筋肉がどの程度硬くなっているか、その筋肉の深さや状態まで予測を立てることができます。
どの筋肉が問題なのか、硬く筋肉が緊張しているだけなのか、どれほど弱っているか、またその筋肉は何という筋肉かなど、特定できるのです。
☆この時点で、私の中では病気の軽重と、予後(施術後の病気の回復状態)が推定できます。
最終的な施術方針や施術方法は、以下の中医学的診断法と合わせて、病態を総合的に把握した後で決定します。
⑤次に中医学の視点で診察
中医学では、ほとんどの疾患において心理的要因が関与し、身体の内側からと外側からの要因が合わさって、疾病の発生に繋がっていると考えています。
ですので、証を立て体質的なものをみて、その人の持つ総合的な自然回復能力がどれくらいあるかみています。
私は医療人生の中で、医療は東西両医学の視点で見る、すなわち総合的な視点(内側から外側から)から見て診断し施術を施さなければならないと考えています。
坐骨神経痛の根本的な原因は、生活習慣から引き起こされる肉体疲労や精神疲労であると考えられます。
そこで、中医学の視点から、身体の内側の問題である心因的な問題や内臓の生理機能の失調など、どこがどうなっているか明らかにしていきます。
その方法は、中医学理論に基づいて、臓腑弁証や気・血・津液弁証を行い、証(身体の総合的な状態)を決定します。
⑥鍼治療
開業して28年、鍼一筋に最良の施術をするために鍼の手技を磨き上げてきました。
どんな頑固な疾患に対しても、鍼治療だけで対応できるようになりました。
中医学を学び、中医学弁証論治にしたがって施術するようになってから、改善できる対象疾患が大幅に増えました。
内臓疾患や心因性のものについても、運動系疾患とほぼ同じように対応できるようになったからです。
来院の目安
~施術期間~
坐骨神経痛はの施術回数は、6回~30回と幅があります。
畑で筋肉の状態を例えると、酷く荒れた畑を耕すのに時間がかかるように、筋肉の状態が悪い人は時間がかかります。
軽症で体質の良い人、平均6回
中症で体質の良い人、平均13回
重症で体質の良い人、平均20回
体質の悪い状態の人は、それ以上かかります。
施術日数はどうやってでるのか?
現代医学的病態把握と中医学的な病態把握を同時に行い、証に基づき、施術方針や施術方法を決定しています。
証を立て体質的なものをみて、その人の持つ総合的な自然回復能力がどれくらいあるか見ていきます。
この時点で、私の中では、施術の軽重、予後(私自身が施術すれば何回ぐらいで治るであろうか)が、概ね見えています。
施術日数は、私の経験の統計値に基づき、この時点ではじめてお伝えしています。
坐骨神経痛に関するリンク集
※効果や感じ方は人によって異なります
当院の特徴
- どんな頑固な疾患に対しても、対応する。
- 神経痛や痺れの施術に対して、豊富な経験をもっている。
- 再発を繰り返さないよう、適切なメンテを行い、良いコンディションを保ち再発させないように努めている。
- 疾病が治るだけでなく、体調やコンディションが良くなる。
- メンテ中は、その間に起こったすべての疾病に対応する。
- これから起こりそうな病気も先に見つけて、疾病の発症を未然に防ぐ施術を施す。
- すべての診察、診断、施術、メンテナンスを、院長自ら行う。
- ストレスや精神面の疲労の解消を行う。
- 必要と判断すれば、身体の内側から(内臓や心理面)、外側から同時に改善する。
- 疾病の発展メカニズムに遡り、日常生活での改善点をアドバイスする。