[テニス肘] 50歳 女性 K.Kさん

主訴

テニス肘

随伴症状

  • 首、肩のこり
  • 腰痛

現病歴

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テニスを6月から始めました。テニス歴は15年ですが、3年ほどやっていませんでした。また再び始めて2ヶ月になります。週2回90分プレーを行っていますが、8月の中頃より、右肘が痛み出しました。

ストローク、特にボレーをしたときに、右肘の内側部に激痛が走ります。右肘の外側部には、痛みを感じておりません。

整形外科を受診し、腱が傷んでいると言われました。痛み止めをくれましたが、全く効果がなく、プレーができない状態になったので、根本的に治さないと行けないと思いました。

ネットで当院を見て、詳しく分かりやすく説明されていたので、当院に来院しました。

現象

  • 肘を伸ばしたら、前腕の内側部が痛む
  • ドアを開け閉めすると、前腕の内側部が痛む
  • ボレーの動作をすると、前腕の内側部が痛む
  • 長掌筋、橈側手根屈筋、円回内筋、浅指屈筋を押圧すると、激しく痛む
  • 上腕二頭筋の下部を押圧すると、激しく痛む
  • 長短橈側手根伸筋腱を押圧すると、圧痛
  • 総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、それぞれの筋溝に圧痛

傷病分析

  • 主に内側の痛みを訴えるが、肘を伸ばすと痛みが出るので、上腕も関与している。
  • 上腕二頭筋には肘を伸ばす及び手首を回内する働きがあり、ドアを開け閉めすると、痛むのはそのためである。
  • 外側の筋群も押圧すると圧痛があり、見逃してはならない。
  • 一番傷めているのは、内側部の筋群と上腕二頭筋下部である。

治療方針

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上腕二頭筋と前腕内側の筋群を丁寧に鍼でほぐしていく。浅層から中層、深層まで緊張や炎症を取り除いていく。

さらに併行して外側部の緊張や炎症も取り除いていく。

治療経過

第4回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活では全く痛みなし。ただし重い鍋等を持ったときに、痛みが少し出る。曲げて引き寄せるときに右肘内側の一箇所が痛む。
その他ご希望があれば、自由にお書き下さい
全身のメンテナンスもお願いします。

第5回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活での痛みは完全になくなりました。強い負荷をかけたとき、特に肘を曲げた状態で指に力を入れると痛みが出ます。

痛みをスコアで表すと治療前は10で、治療後の現在は2です。

第7回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みはほぼ消失。ただし、強い負荷をかけたとき(曲げた肘内側を強く押す)に少しにぶい痛み
痛みをスコアで表すと、10→1

第8回目の治療

明日、テニスの練習をしたいのですが、よいですか?
練習中痛みが出たら、練習をストップするのを条件に許可。今日の治療で痛みは1→0になる可能性はあるが、もう一回待ったらいいですよ。やってみましょう、と言えるかなというのが現状。

私見

~50歳からスポーツを行う方を、応援します~

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50歳でスポーツを行うことは大変です。一つは筋肉痛をおこしたり、怪我をしやすいということがあります。
また疲れが明日に持ち越すこともあります。マイナス面もありますが、プラスも大きいのです。

~スポーツを行うことのプラス面~

  • ストレス発散や心肺機能の向上、反射神経、筋肉の老化防止、瞬発力やスピードを養うことができます。
  • 老化を防止できるだけでなく、若返ることができます。セロトニンなどの有益な脳内ホルモンが促進され、ストレスが発散されます。

メンテは必要ですが、まだまだ筋力もアップし、選手も目指すことができます。

~運動前のアップと運動後のクールダウンが大切~

運動前のアップと運動後のクールダウンをしっかりやって、疲れを明日に残さないようにしましょう。

当院で開発したヨガリハビリ呼吸体操は、あらゆるスポーツのケアに最適なものです。

金曜日の夜、9時~10時半まで毎週やっているので、興味のある方は、どうか気軽にお越しください。
やってみて覚えてください。必ず役に立ちます。

[顎関節症] 80歳 女性 K.Sさん

症例

  
顎関節症

主訴

顎関節の疼痛(口を2分以上、大きく開けられない。物を噛むと痛む。)

随伴症状

  • 右膝関節の痛み
  • 腰痛
  • 首・肩の凝り

現病歴

gakuillust5月よりアクビをしたら、顎関節が痛くなり、口を開けると左顎関節が痛みます。
指2本くらいしか開けられず、ものを噛むと強く痛みます。
首・肩の凝りが酷く、首があまり動きません。とくに右肩・首が凝ります。
口を開けると、ものが噛めないので、とても困っています。

膝が痛い

2011年に右膝の手術(骨切り術)をしましたが、あまり曲がらず、曲げると痛みが起こります。

腰が痛く20分以上寝ると起きられなくなる

youtsu_woman仰向けに20分以上、寝ると、起きれなくなり起きると腰痛がしばらく続きます。ベットでは寝返りを打つことができません。
腰・膝が痛いので、家の中でほとんど動かずじっとしています。
首・肩の凝りが酷く、首をあまり動かすことができません。
とくに右側が凝り、右の肩と腱引きがとても痛いです。

家の中でもほとんど動かないので、動作はスローモーション

家の中でもほとんど動かないので、動作はスローモーションのようにゆっくりしか動けません。

P.S

来院前に息子さんより電話をいただきました

phone_man1_smile息子さんからお母様がベットの上で、20分以上寝られないこと、寝て起きるとしばらく動けないが、治療は可能かという電話でお問い合わせがあった。とても痛くて歯医者にも口腔外科にも行ったが治らないということであった。とても痛くて困っているということなので、当院で治療がうまく行けば、通常は5、6回、難しい疾患も10回ほどで大概治る。ただしお母様の治療は1回でどこまでの治療ができるかにかかっている。
治療を受けられなければ回数がかかる、と言うことを伝えた。
取りあえず、治療さえできれば何とかなるので、来て状態を診せて頂くことにした。

現象

  • 口が指2本分以上開けられない
  • 腰が痛く、寝返りが打てない
    • 仰向きで20分以上、寝られない。20分以上寝て起きると、30分ほど動けないくらい腰が痛い。
    • 膝、腰が痛いために、ほとんど動かない。動きは遅く、スローモーションのようになる。
  • 右肩・首・腱引きが強く起こり、首を動かせない。

病態分析と治療方針

顎関節症は鍼灸治療で改善を図る

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m顎関節の痛みは、咀嚼筋の強い緊張のためである。
咀嚼筋の緊張は、首肩の強烈な凝りから来ている。
なので、首・肩・肩甲間部・上腕・上肢帯筋の凝りを丁寧にほぐして行く。その後、頸椎を矯正し、咀嚼筋を一つ一つ丁寧にほぐして行く。
腰と膝が痛いために、家の中でもほとんど動いていない。
動くと痛い、痛いからじっとしている。
気持ちは分かるが、自然界で例えると畑を耕して野菜を植えられるようにしても、何もせずに放置しておけば畑は土が硬くなったり、粘土上になって作物が育たない土地に変わってしまう。
人間も同じで、痛いからと言って庇いすぎると、そう悪くないのに動けなくなってしまう。

膝も一緒に治療

膝は動かないので、膝の筋肉が弱って下腿部がむくみ、水が溜まっている。
膝関節を支える筋群(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋、前脛骨筋)を鍼でしっかりほぐして、筋肉を強くして、家の中から歩けるようにして行く。

腰も一緒に治療

illust4238腰も同様に庇いすぎなので、筋力が低下し弾力性を失っている。
そのために痛みが悪化している。
腰の筋群を鍼でほぐし、動けるようにする。
日常生活でももう少し動くようにアドバイスし、治療の進行とともに動けるようになれば、足はまだ歩けること、腰痛も改善することを伝え、自信をもたせる。

治療経過

4回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
口を開けてもさほど痛くなくなった。
体調の変化はありますか?
歩くのが速くなった気がする。

現象

口が指3本開けられるようになりました。
首・肩の筋肉の緊張が大きく減少しています。
歩くスピードは2倍以上になっています。

5回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
仰向きで少し寝られるようになり寝返りするのが大分楽になった。
体調の変化はありますか?
特に思い当たらないが、身体が軽くなった気がする。

6回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
顎の痛みはなくなりました。
首、肩の凝りもとても良くなりました。

8回目の治療経過

1、顎の痛みがなくなり、体が軽くなった。歩くのも速くなった。

9回目の治療

顎の痛みがなくなり、体が軽くなって、歩くのもはやくなったので、治療を終了する。

第10回目の治療経過

痛みの強さに変化はありますか?
痛みはなくなりました。
体調の変化はありますか?
身体が軽くなりました。
今後どうされたいですか?
おまかせします。

痛みが消失し、身体も軽くなったので、顎関節症の治療を本日で終了した。

以後、2週間毎にしばらく肩、腰、膝の体調管理とコンディションを向上させていく治療を行うことにする。なぜなら、身体も軽くなり、速く歩けるようになったが、腰、膝、肩の状態はもう少し改善できそうである。より良いコンディションでいてほしいからだ。

私見

ベッドに寝られなかったのが、顎関節の治療を通して寝られるようになりました

neru_woman腰が痛く、ベッドに仰向けに寝られないということで、治療ができるかどうか心配したが、腰も以前より良くなり、仰向けで20分寝ても痛くなくなった。そして、家でも仰向けで寝られるようになった。膝も痛みは残存するが、倍以上速く歩けるようになった。

安静より動くことの方が大切です

bensyou当院に来るまでは、安静にして何もしないことが、一番良いことだと思っていました。当院に来て、動くことが何より大切という気持ちになられた。どんなに良く肥えた、耕された畑でも、何も植えずに何もしないでいると、荒れ地になってしまう。それと同じで、人間の身体は動けるうちは動かし、例え寝ていても動かせる部分は動かす方が良い。生命がその方が喜ぶのである。

[腰の痛み] 女性 H.Yさん

現病歴

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普通の速度で歩くと、左殿筋がぎゅっと痛くなるので、腰を少し前にかがめて、ゆっくり歩くことができない。時々ぎくっとなって、それ以上歩けなくなるときがある。

夜寝返りをすると、左臀部が痛くなる。

お尻が痛み、階段の上り下りがしんどい。その痛みは、鼠径部や左の坐骨にも神経痛様の痛みが走る。

整形外科では、すべり症と言われて、整形外科は三件行ったが、一件目は軽いヘルニア、後の二件はすべり症であるといわれた。

薬を服用しても一切効かず、カイロやAK療法にも通った。いずれも効果がなく、病院まわりをして7,8年になる。どこにいっても治らなかった。

これまで全て、骨が悪いと言われ、骨の治療ばかりを行ったが、私は筋肉が関係しているように思います。

今度こそ、根本的に治りたいと思い、当院のホームページに出逢いました。当院のホームページには、筋肉についても詳しい説明がされ、ここしか治らない、最後の砦だと思って、来院した。

現象

  • 腰部筋緊張あり
  • 臀筋群 筋緊張著明
  • 大臀筋・中殿筋・梨状筋・外旋筋群
  • 徒手検査
  • SLR・Kボンネット・股内旋外旋テストなど、全ての徒手検査では異常はなかった
    腰椎の4番に階段状変形をわずかに認める

病態分析

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徒手検査では異常はない

以上より、骨には大した異常がないことがわかる。ヘルニアも軽度である。また、分離すべり症も軽度である。

腰部の筋緊張著明・臀筋群の筋緊張著明であり、歩行が困難なのは、筋肉の緊張が最大限に高じたものである。筋肉は押圧すると炎症反応や押圧痛があるが、筋肉が硬いというよりぬまっている。

自然界の例で例えると、よく耕した畑を1、2年放っておくと硬くなったり、沼地になったりする。現在の状態は筋肉の問題であり、筋肉の状態を快復させれば、歩行は快復する。7年も8年も苦しむような病態でないことは、筋肉と骨の両方の角度から診ると、明らかである。

したがって、10回でぬまった筋肉を鍼で戻し、後の10回で弾力のある筋肉に鍼で変えていく。灸も利用する。

10回以降は、リハビリを併行し、弱った筋肉の強化に努める。

[顎関節症] 24歳 男性 K.Nさん

主訴

顎関節の疼痛

随伴症状

〇首・肩のこり、腰痛

現病歴

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重い物を持つ仕事をしています。肉体的にきつい仕事で、首や肩がよくこります。2週間前から顎が痛くなり、口を大きく開けると痛みます。
またものを噛むときに痛みます。咀嚼するのがとてもしんどいです。歯が痛いのかと思って、歯医者に行きました。
歯医者では歯は悪くないので、口腔外科に行きなさいと言われました。
大きな病院の口腔外科に行きました。そこで顎関節症と診断されました。マウスピースを作って、1ヶ月様子をみようと言われました。
1ヶ月後にまた来て下さいと言われましたが、あまりにも痛いので、これは耐えられないと思って、ネットで検索し、
当院が顎関節症に対して多くの症例を持っていることを知り、来院致しました。

現象

  • 口を開けると指3本で痛みが出て、それ以上開けられない
  • 首・肩、肩背筋群の筋肉の筋緊張著明
  • 腰部の筋緊張著明

方解

~凝りが原因で疲労がたまります~

仕事で、毎日力の入る仕事をしている。首・肩・背中・腰などに大きな負荷がかかって筋肉がこってくると、疲労が溜まりやすくなる。

~疲労が原因で顎にも力が入るのです~

疲労して力仕事をすると、気合いが入り、首や肩、顎にも余計な力がかかる。特に口を噛みしめないと力が入らない。

~顎関節症を引き起こします~

そんなことをくり返しながら、身体に疲労が溜まり、首・肩がこり、更に咀嚼筋の強度な筋緊張をもたらしたものである。

治療方針

~まず全身の筋肉をほぐします~

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腰・首・肩の筋肉を徹底的にほぐして、身体の疲労を取り除いていく。

~顎関節の咀嚼筋を丁寧にほぐします~

顎関節は丁寧に、咬筋、内側・外側翼突筋、側頭筋をほぐしていく。口を開けた体勢でも鍼をうって、筋肉を緩め、早く、完全に(4本以上)開口できるようにする。

~痛みの改善までの治療回数を、4回を目標とする~

顎関節の緊張を取り除き、ものが噛めるようにすることと首・肩・腰の筋肉をやわらげ、同時に身体の疲労も取り除く。治療回数は4回を目標とする。

治療経過

第1回目治療

痛みの強さに変化はありますか?
口が1回の治療で普通に開くようになり、痛みが半分以上軽減しました。

第2回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが三分の一になりました。

第3回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
四分の一になりました。

第4回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが完全に消失しました。もうなんでも食べられます。肉もOKです。

第5回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みは4回目の治療でなくなりました。今日は仕事に疲れたので、首、肩の治療をお願いします。

[腰痛] 45歳 男性 K.Kさん

主訴

腰痛

随伴症状

〇首・肩の凝り

現病歴

kansetsutsuu_koshi3、4年前、車に乗って降りると腰が痛みます。
ゴルフのラウンドは、間間にマッサージを入れないと連続してプレイができません。右腰と右臀部が痛く、右大腿部が痺れます。
整形外科や整体・マッサージにもずっと通院しておりますが、だんだん痛みが強くなり、痛みが快復しなくなりました。
ラウンドが2連続できるように治療しようと思っていた所、
友人より紹介を受け来院しました。

現象

右腰部、脊柱起立筋、緊張著明。
第2・第3腰椎外方2寸から4寸のところに硬結あり。
第5腰椎と仙骨の深層部の筋群の緊張著明。
腰結節靭帯のそれぞれの筋群の著明な筋緊張。
臀筋群、とくに梨状筋の筋緊張著明。

病態分析と治療方針

428752脊柱起立筋および第2・第3脊柱起立筋外方および腰仙関節の深部筋群、臀筋群とくに梨状筋の緊張著明。
大きな緊張が4箇所におよぶ。しかも、緊張は深部の最底部に及んでいる。
著明な筋肉の緊張が深層までおよび、腰部神経の興奮と神経圧迫を引き起こしている。車に乗り降りで腰が痛いのは、そのためである。ラウンドを続けて行うことができないのは、筋肉が深層まで凝っているため、疲労が快復しないためである。
若干、0脚気味であるが、骨盤の歪みは酷くない。筋肉さえほぐせば、症状は快復する。ただし、深層筋群の奥底まで筋肉が硬くなり慢性化し腱化しているので緩めて神経の興奮や圧迫を取り除くことは容易ではない。身体も柔らかく、非常に頑健な筋肉なので無理を重ねてきた。強力に引き締まり、固まった筋肉をほぐして行くことで症状は快復する。車に乗って降りても痛くなく、ゴルフも2ランド続けて行うことができた。

治療経過

10回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが大分軽減しました。
治りそうな予感がします。
体調の変化はありますか?
身体が軽く、楽になりました。
首、肩もずいぶん楽になり、こんなに軽いのを初めて経験しました。

14回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
痛みが半分
体調の変化はすありますか?
身体が軽い
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
前屈すると腰が痛い。車の運転が痛い。

第15回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
日常生活では、痛みは消失しました。前屈時の痛みがわずかに残存。

私見

腰の病気

腰の病気には、昨今多い脊柱間狭窄症、椎間板ヘルニア、分離症、分離すべり症、圧迫骨折、変形性脊椎症などがある。しかし、骨に異常はなくても、頑固に痛みが続くケースもよくある。

骨に異常がないのは幸運であるといえるが、とことん筋肉を傷めてしまうケースもある。身体が強いといえば、いえないこともないかもしれないが、骨の病気に移行する可能性もある。

畑も放置すれば、荒れ地と化す

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m自然界の例で例えるとすると、よく手入れし、耕した畑も、2,3年放置すれば、畑ではなくなる。5,6年放置すれば、荒れ地と化す。大地にも畑もあれば、田もあり、沼地もある。大地を深く掘ると、硬くぬまっているケースを多くみかける。

わたしたちの筋肉も大地の変化のように、状態すなわちコンディションが変化していく。

わたしたちの身体も、畑を育てるように手入れが必要である。健康な身体を、健康なままで、ずっと維持してほしい。

X線で、骨に異常がなければ良いというのではない

bensyouレントゲン、すなわち単純X線写真では、筋肉は一切写っていない。私は、筋肉は施術の熟練者が手で触った感覚が一番正しいと思っている。

手指感覚で筋肉の状態が分かるようになるためには、10年以上要する。しかし、熟練した手はX線が骨の状態を正確に写し出すように、筋肉の状態をX線のように把握できるようになる。

以上の様にレントゲンでは何ら異常がないのに、何年も続く頑固な症状でお悩みの方は、私たちに是非相談してほしい。

腰が慢性的に痛く、前傾姿勢がとれない、反れない 55歳 女性 I.Eさん

症例

腰が慢性的に痛く、前傾姿勢がとれない、反れない
帰宅後は台所で座り込むぐらい倦怠感が強く、朝の寝起きも同じでまったく疲れがとれない状態が続いている

主訴

  • 腰の疼痛。
  • 倦怠。倦怠感。

随伴症状

  • 首・肩の凝り

現病歴

572385ケアマネと介護の仕事をしています。
春過ぎより、腰があまりにも痛くなってきました。
これ以上強くなると仕事もできなくなると思い、整形にも整体にも行きました。

整形外科の診断と治療

整形ではレントゲンを撮り、第5腰痛の横突起が仙骨を触っている、仙腸関節が摩耗し痛んでいるため痛みがでているのではないか、と言われました。骨は年相応だと言われました。
ブロック注射を受けましたが、変化はありませんでした。

整体・鍼・マッサージにも通いました

整体にも鍼・マッサージにも週1回、2、3ヶ月通いましたが、痛みはどんどん進行しています

現在の症状

107310現在、腰が反れない、捻れない状態で、右の股関節を外に開くと鼠径部に神経痛様の強い痛みが走ります。
仕事中に腰がてんぱってきて、帰りには自転車をこげない状態です。右腰を中心に骨盤の右側が痛く、右臀部が常に突っ張っています。右下肢への神経痛が続いています。
身体が疲れやすく、帰宅後はグッタリして横になっています。
倦怠感が強く、朝起きて快調な日は一日もなく、疲れが溜まって行く一方です。
腰痛や鼠径部の痛み、下肢への神経痛がだんだん酷くなり、疲労困憊した状態が続いています。

私の願い

腰の痛みを何としても改善すること、体質を根本的に良くして仕事が続けられるようになりたいと思い、あちこち探して疾病の根本改善を行なっている当院のホームページにたどり着きました

現象

腰について

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〇後屈にて疼痛、左右回旋にて疼痛
〇右股関節を外旋すると鼠径部に神経痛様の疼痛が走る。
〇右骨盤および右臀部に突っ張りがあり、右下肢への神経痛が起こる。
〇首・肩の筋緊張、著明

舌診:淡紅舌、白膩苔  舌下静脈怒張、歯痕あり
脈診:細濡脈、毎分60

舌脈診より以下のようなことが判断できる

tongue out
苔が白膩苔であり、体内に水分が停滞して代謝が悪い。
舌下静脈が怒張し、全身の血流が悪い

腰の筋肉の触診・舌脈診から以下のことが分かる

筋肉の弾力が乏しく、硬い(筋肉の浅層部は硬くなり、中層部から深層部にかけて沼のようになり伸縮が悪くなっている)

病態分析と治療方針

身体の分析

全身の血流や水分代謝が悪く、疲労がとれず、倦怠感や慢性疲労に繋がっている
また血流の悪さや水分代謝の悪化が全身の筋肉の質を低下させている
硬くて弾力性のない筋肉であり、かつ筋肉が沼のように粘って伸縮力のない筋肉になっている。

腰の筋肉の分析

腰の筋肉が硬く粘土状になり、神経圧迫を引き起こし、臀部の引きつりや鼠径部、下肢への神経痛を引き起こしている
全身の血流と水分代謝を良くし、疲労の回復を促す。腰部と骨盤臀部の筋群を浅層から深層までほぐし、神経圧迫を取りのぞく。
そうすれば、腰のつっぱりも取れ、鼠径部の神経痛も下肢への神経痛も改善する。

治療方針

全身疲労の改善と腰の痛みや神経痛の改善の同時進行をはかる
ものすごく重症で治りにくそうな身体に見えるが、病態は機能的なもので、気質的なものではなく、そう重くはない。しかし慢性疾患である。

慢性疾患は2,3年放置した荒れた畑を
元の良い畑に戻すようなもの

a0259fa42fc798e1d039724c42ca3c4a_m自然界の畑で例えて言うとどんなに良い畑も手入れをせずに2,3年放置しておくと、表層の土は痩せ硬くなり、中層は粘土が増し、底はとても硬い粘土上になる。これを元の畑に直すには、表層から耕して肥料をやり、水をやり、中層・深層までほぐさないと良い畑にはならない。人参や大根などの土深く入るものは育たない。私たちの身体も同じである。

治療目標

illust4238硬い筋肉をほぐし柔らかくし粘土状の筋肉を弾力のある線維によみがえらせる。

最初の10回を目標に、腰の筋肉を表層から深層までほぐす。
硬い筋肉をほぐし柔らかくし粘土状の筋肉を弾力のある線維によみがえらせる。鍼をすると、鍼を置いた下の筋肉は必ず緩む。だから、できるだけたくさんの鍼を筋肉の硬さや軟らかさ、粘土に合わせて1本1本、鍼の長さや太さ、弾力や軟らかさを変えて合わせながら丁寧に治療を施してゆく。鍼を抜いた後はリンパ球が集まってきて、筋肉や周囲の神経を修復させる。生まれつき人間なら誰しも持っている自然回復能力を利用して大いに鼓舞して自然修復をはかる。浅層から中層・深層まで丁寧にほぐす。

これらは手作業でなければ成し遂げられない職人芸である

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手作業でなければ成し遂げられない職人芸である。
一人一時間はかかる。一日、何人にもできる作業ではない。
でも私はこの仕事を選んだ。私しかできない仕事として誠意をこめて取りくむ。

介護の厳しい仕事にも耐えうる骨格矯正を行う

illust423610回から20回は、筋力強化をはかり、介護の厳しい仕事にも耐えうる骨格矯正を行う。疲労倦怠感や慢性疲労については難しいように思うが、治療を進めればすぐから改善を実感して頂けると思う。すべての症状の改善後は、以後、定期的にメンテナンスを行い、自然回復能力を高め、数十年来の持病の根本改善をはかる
良いコンデションで仕事が続けられるようにする。

病態の改善の困難な疾患について早期に改善できるのは東洋医学の醍醐味

bensyou器質的な疾患ではなく、機能的な疾患で病態の改善の困難な疾患について早期に改善できるのは東洋医学の醍醐味である。私がやっている中医学弁証論治による治療は世界が認めた東洋医学である。
韓国ドラマなどでも、鍼や漢方薬などが王様や王室の治療に使われている光景がよく見られ、少し身近に感じる方もいるかも知れない。
しかし、鍼灸の発祥地、中国では4000年の歴史のなかで治療体系が確立されており、日本よりも遙かに高度に進んだ医学であり、もっと東洋医学を世に出さないともったいない。アメリカ合衆国では、中国に次いで鍼灸・漢方治療が進んでいることもほとんど知られていない。1970年、ニクソン大統領が中国を訪問したとき、針麻酔による脳切開手術をみて感動し。その後、アメリカ合衆国で鍼灸大学を作り鍼灸医師を作り、50年、ものすごい進歩である。

治療経過

3回目の治療後の身体の状態をお伺いしました。

体調の変化はありますか?
「全身が軽くなりました。以前は帰宅後に台所で倒れ込むほど倦怠感が強く(朝の寝起きも同じ)、まったく疲れがとれない状態でありました。
今回で3回目ですが、身体を動かそうと言う気持ちになります。」
痛みの強さに変化はありますか?
「治療前の痛みに比べて10から7位になったと感じます。腰(特に右)から下半身はまだ痛みが奥の方から響いてきます。」
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
「まず溜まった疲労物質を少しずつ取り除き、体質改善をしたいです。その中で腰痛が治っていけば幸いです。できれば数十年来の下半身を中心にした身体のバランスを治したい。」
その他ご希望があれば、自由にお書き下さい。
「昨晩の呼吸法に伴うヨガの動きのご指導有り難うございました。
今後も少しずつ取り込んでいきたいと想いますので、機会があれば宜しくお願い致します。」

第9回目の治療

痛みの強さに変化はありますか?
腰から足にかけての痛みが半分以下になり、とっても楽です。普通に仕事ができるようになりました。
身体のしんどさも軽くなりました。
体調の変化はありますか?
良好です。とても元気になりました。
本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
痛みの軽減、胃腸を含む体質改善

顎関節症を疑って来院した症例 T.Tさん 27歳 女性

主訴

左顎が鳴り(音が出る)出したら、目眩、ふらつきが起こる。

随伴症状

〇自律神経のバランスが悪く、気持ちが不安定。
〇5日に1回くらい、頭痛がよく起こる。気圧の変化や寝過ぎたら痛むことが多い。
〇ストレスがあったら夜眠れない
〇便秘気味で、下剤を飲まないと便が出ない。便が鹿の糞のようになり、5日くらいでないことがある

現病歴

gakukansetsu16歳の頃から、口を開けたら左顎が鳴り(音がする)ます。機械的な音で、メシメシとかシャリシャリという音です。数ヵ月前より、顎が鳴り始めたら目眩、ふらつき感が起こります。

自律神経が弱く、感情が不安定です。頭痛は5日に1回くらい起こり、気圧の変化や寝過ぎて痛むことが多いです。仕事でストレスがかかると、夜なかなか眠れません。便秘気味で5日くらい出ないときがあり、下剤を時々服用しています。便が鹿の糞のように、小さく固まります。

数ヵ月前から整体に月2、3回通っていますが、顎が鳴り始めたら、目眩とふらつき感が必ず起こります。整体に行っても、最近は7日か10日くらいしかもたなくなりました。これ以上悪くなったら困るので、ネットで調べて、当院の事を知り、来院しました。

顔の歪みもとても気になっています。特に左右の眉の高さや目頭の位置です。

病態分析

自律神経のバランスが少し崩れているようです。交感神経が過剰に働いています。ストレスが長く体内に停滞すると、肝の経絡の鬱滞を引き起こします。

感情には憂いや悲しみ、不安など色々つきまといますが、肝の経絡の気の流れを鬱滞させるのは、怒りの感情が一番大きく影響します。そして肝気の停滞が長く続くと、体内を巡る肝の経絡に熱をもたらし、長期化すると熱が火となり、肝の経絡を通して燃え上がるのです。

肝の経絡は頭頂までつながっているので、火が頭部に燃え上がり、風が発生すると、目眩やふらつきを引き起こします。

(中医学の国際用語で分析すると、以下のようになります。)
肝気が鬱滞し、長期化し、肝欝化火し、肝火が上炎し、身体内に過剰に風がふいています。そのため目眩やふらつきが起こっています。

bd8b2309a442ce9620a14e960a70f636_m自然界と同じで、体内で風が強くなりすぎると、風の現象である「揺れる」という症状が出ます。体内にも湿気や乾燥、熱気や寒気が存在します。陽性体質とか陰性体質とかいいますね。暑がりとか寒がり、冷え症とも表現されます。それらは体内で起こる自然現象の反映で起こる症状です。

肝気の鬱滞は、ストレスを上手く緩和できないことから起こります。自律神経のバランスもストレスによって崩れることが多いです。眠れないのも、肝火の性です。

便秘になっているのは、肝気犯胃で肝の生理機能である疏泄が失調しているためです。本来なら肝は胃の働きを助けるのですが、肝気が鬱滞している(ストレスが溜まっている)ために、胃に横暴をはたらいているのです。そのため、便が熱を持ち、乾燥し、コロコロに固まって、便が出にくくなっているのです。

顎が鳴るのは、咀嚼筋が過剰に緊張しているからです。首・肩がこると、自然に顎にも力が入り、咀嚼筋が緊張して、短縮し、口を大きく開けるだけの筋肉の弾力がなくなり、音がしています。10年前から起こっているので、筋肉が短縮しても痛みはなく、麻痺状態となっています。

以上、中医学的(東洋医学)分析を含めて、原因を解きほぐしました。東洋医学は心理的な状態が身体の生理機能にどのように影響し、どのような症状が出るのかを中国4000年の歴史の中で、とても詳しく解明しています。治療法も確立しています。

鍼灸が精神的影響の大きい頭痛や目眩、便秘、胃腸障害、自律神経の失調などに著効を示すのは、病態の分析と治療方法が確立されているからです。

治療方針

illust4238肝火を鎮め、肝風を排除し、肝気の流れをスムースにし、ストレスの解消に努めます。副交感神経を優位に引きだし、交感神経とのバランスを5分5分に整えて、だんだん熟睡できるようにしていきます。

交感神経と副交感神経の力関係は、拮抗しているのが一番よいのです。どちらかが過剰に働くと、一方が鎮めるというように、シーソーのようにバランスを取ることが必要です。
身体の中の三宝である気・血・水の働きをスムースにし、適応力の高い心身の状態にもっていきます。

肝気がスムースに流れると、便秘は改善されます。更に、水の流れがスムースになると、腸の中にも必要な水分がたまり、腸内の過剰な熱も抑制されます。それぞれの作用に最も得意なツボを十穴ほど取穴し、仰臥位で置針し、五臓六腑の生理機能を整え、上記の状態の改善を行います。

同時に短縮した咀嚼筋(咬筋、内側・外側翼突筋、側頭筋)をゆるめていきます。鍼は一穴一穴丁寧にうった後、置針します。腹臥位で背中、肩・首の筋肉をゆるめ、身体の緊張を取ることで精神的なリラックスを図ります。

治療経過

1回目の治療

1回目の治療でここ2週間は、身体がとても楽だったそうです。様々な症状が改善し、顎も鳴っていないので、目眩やふらつき感も起こっていませんということでした。

2回目の治療

少なくとも1週間に1度の治療が、4~5回必要だと思科しておりましたが、経過が良かったので、また遠方なので、2週間毎で経過をみることにしました。

私見

MG_1091自律神経のバランスをくずして、頭痛や肩こり、目眩、不眠や不安などの不安定な感情や様々な不定愁訴に悩まされる方を多く見かけます。これらは単に薬を飲めばいいということではなく、原因をさまざまな角度から分析し、どうして現在の症状が起こっているのかを認識する必要があります。

自律神経失調症は命にかかわる病気ではないかもしれませんが、現代医学でもなかなか改善されない病態です。疾病の発症は日常生活の生活習慣が大きく影響しています。

食生活、感情や精神状態、動作や身体の使い方、呼吸のリズム、すべてが影響します。精神活動も身体の生理機能の働きも同じ血液を使っています。ですから、身体だけ、心だけ、どちらか一方を治せばよいというものではなく、どちらも一緒に治していく必要があるのです。

心が身体に与える影響は、脳内の伝達物質や内分泌系や自律神経系を通して、密接に関係していることが解明され、多くの論文が発表されています。適切な鍼灸治療は心と身体のどちらにも働き、優れた効果を発揮します。鍼灸治療には、心も身体もどちらも癒す効果があるのです。忙しい現代人ほど精神を病みがちですので、鍼灸治療が向いているわけです。

鍼治療は、痛みはほとんどなく、むしろ大方の方が眠ってしまいます。治療後は癒され感がほどよくあり、とてもリラックスします。本場中国からアメリカに鍼灸治療が拡がっています。

2798331c6d068db57b47a6ff62ad22ed_m1970年にニクソン大統領が中国に訪問したとき、針麻酔による脳切開手術をみて、その凄さに感銘を受けました。その後、アメリカに鍼灸大学を作り、本格的に鍼灸医学を行うようになりました。今では世界一鍼灸の治療論文が多いのは、アメリカ合衆国だそうです。鍼灸の発祥の地、中国を抜いているそうです。

中国の鍼灸の現代医学的分析の第一人者である郭義先生が来られ、そのように言われていました。たくさんの論文発表のDVDもみさせていただき、私も驚きました。

アメリカでは鍼灸の資格は、鍼灸師ではなく、鍼灸医師なのです。歴史はまだ約半世紀しかありません。しかし、レベルを上げて、最初から鍼灸大学を作り、医師としてスタートさせたので、より早くレベルが上がってきているということでしょうか…?私も負けないように、世界に出て論文を発表し、勉強を重ねていきたいと思います。

50肩 49歳 女性 保育士

6月初めより、突然肩がずっと痛くて夜がなかなか眠れない状態が続いています。こけたりうったりした覚えはありません。整形外科へ2回、整骨院へ4回通いました。1ヶ月前は肩がもっと上がっていましたが、そのときにもっと通院しておいた方がよかったのでしょうか。とりあえず痛みが酷くなってペインクリニックに行き、注射をうってもらいました。その夜は3時頃まで眠れました。あまりにも痛いので、再度ペインクリニックへ行きましたが、ネットで当院のことを調べて、7月31日に来院しました。

現象

katakori_woman右水平外転挙上70度(手を身体に平衡に真横に上げた角度)
右垂直外転挙上80度(手を身体の前に向かって平衡に上げた角度)
肩背部・首・上肢帯筋の筋緊張著明
腰の筋緊張著明
右肩関節の90度内完全拘縮(右肩の関節が固まって、他人が手伝っても90度以下しか全く動かない状態)

舌診

tongue out・淡紅舌胖大
・歯根あり
・口を開けると水がたれる
・水分多い(体内に古い水が溜まり停滞し、体内水分の代謝が悪いことを示している)
・舌下静脈の怒張著明(体内で全身の血液の流れが悪いことを示している)

脈診:濡脈
脈でも水分が停滞していることを示している。

傷病分析

突然痛みが始まっていること
レントゲンで異常がないこと
こけたりうったりしていないこと
年令が50歳
以上より50肩と判断する。

本日、電話をいただいて来院された方だが、その時肩が水平90度以上、挙がりますかと質問したときに、はい、なんとか挙がりますと答えられた。

実際の徒手検査では、水平・垂直外転共に80度以上挙がらなかった。2ヶ月で完全拘縮を起こしている。一般的に拘縮は、早いもので3~4ヶ月で拘縮に至るケースもある。しかし、2ヶ月で拘縮に至るのは、経験上最速である。

ご本人には自覚がなかったようだが、もっと以前より痛みが始まっていたのかも知れない。筋肉の求心性萎縮のスピードが異常に早く、その分50肩のもつエネルギーがとても大きかった事を示す。このエネルギーの本質は、体質である。

舌脈診より、病邪は瘀血(おけつ)及び水質である。血瘀(けつお)とは体内の血流が悪い状態を示している。胖大舌は体内水分の停滞を指名している。全身の血流が悪い、古い水分が停滞し、代謝が悪い。この両方の体質が、50肩の早期の拘縮を引き起こした。
停滞した水分は、筋肉の中にとどまり、部分の血流をより悪化させる。そして、このケースは上腕の筋肉の伸縮力を著しく低下させ、関節の動きをはばんでいった。

治療方針

216033拘縮を取り除くために、全力を注ぐ。拘縮を改善するためにはどんなに少なくとも10回は鍼治療が必要である。
今回は非常に五十肩の勢いが強く、関節が完全に固まってしまっているため、13回を目標に90度以上挙上出来るようにする。
しかし、まずは痛みを取り除き、眠れるようにすることが第一である。拘縮を取り除くための治療は、全筋肉をゆるめていくので、筋肉がゆるめば血液の流れも良くなり、痛みもやわらぐ。
夜中に痛むのは、寝て血流が遅くなっている状態の上に、体質として血瘀(血流が悪い)の状態になっているからである。痛むことで肩を動かすことを促し、血流を改善する自然回復の働きであり、これ以上悪くさせないために身体が自然に行っていることである。
通じざらば痛み、通じれば痛まず、である。
痛みは血流が悪い事を改善することを教えている。
治療方針は、全身の血流改善及び水質(停滞した体内水分)の改善である。上肢帯筋及び頸部及び肩背筋群の筋緊張を丁寧に取り除いて行く。上背部の緊張を取り除くために、腰部の緊張も取り除いていく。
最後に導通鍼を行い、脳からβインドルフィンを導出する。βインドルフィンは脳内モルヒネと言われているホルモンで、とても強い鎮痛作用がある。脳から導出できるので、副作用もない。とりあえず痛みを緩和し、眠れるようになるために、4~6回を目標とする。

経過

一回目の治療で「日中の動きで痛みを感じないぐらい楽になった。夜の痛みも相当に楽になった。首肩の凝りが取れ、とても楽になったからかも知れない。一回目の治療でこんなに楽になるとは思わなかった。」との感想をいただいた。
4回目の治療より、肩が90度より少し上がるようになった。
6回目の治療では、100度と今まで一番あがるようにまで改善した。ここまで挙がることで、本人も改善している感覚を大きくもてるようになり、改善への希望を持つことができた。

今後は、再び拘縮のリスクが低くなる130度まで持っていく事を目標に7-13回で治療していく。

私見

369px-Man-Yi_12_july_2007_0505Z50肩はエネルギーをもっている。求心性に筋肉を萎縮させるエネルギーだ。まさに台風の目のように大きなエネルギーをもっており、一人一人大きさが異なる。とどまる期間は数ヵ月から1年、平均1年であるが、2、3年とどまる場合もある。
その過程でもっとも注意しなければならないのは、拘縮である。一旦拘縮を起こしてしまうと、その拘縮を改善するために回復期間がとても長引くからだ。ほおっておくと拘縮は、一年以上改善されないケースが多い。治療をしても数ヵ月かかり、治療期間のロスが生じる。
今回のケースは拘縮までの期間が2ヶ月で、超早いケース。肩が動くときにもっと通院していれば良かったのかという質問があったが、通院しなければならず、また診る方も絶対に通院を促さなければならない。勢いが強いほど、集中治療が必要で有る。私はこのようなケースに何度も遭遇しているが、拘縮を引き起こすことは、診る人が診れば予測できることであり、患者様にしっかりとその旨を伝えなければいけない。改善までかなり大変な努力が入るので、患者様自身が意欲的に改善する必要がある。一緒に治療を進めて始めて、順調な改善が期待できる。
また本日の例からも分かるように、ご本人はまだ拘縮を起こしていると全く思っていないのは、普段の姿勢では腕だけではなく、身体を曲げて手を挙げるので、実際より挙がっているように感じるようである。

bensyou五十肩の患者様がひっきりなしに来院するが、拘縮を起こす前に、来るか来ないかで、治療期間が大きく異なる。90度以上挙がる状態でご相談いただきたい。
とことん固まるまでおいておくのではなく、違和感を感じたときに必ず電話でご相談ください。

上腕の痛み 腰の痛み N.K. 男性

N.K.  男性 初診日 平成29年7月31日

主訴

上腕の痛み 
腰の痛み

kansetsutsuu_hiji右上腕の起床時の疼痛が3、4ヶ月続いていました。
この日曜日、夕方にこれまでにない一番痛い状態になってしまった。
肘を伸ばすと、ずしーんとした重く鋭い痛みが起こる。そしてビリビリという感じで筋肉が引き裂かれそうになり、手を伸ばすのも伸ばせなくなった。
このままでは仕事もできなくなると思い、ホームページで当院を探し当て、行ってみようと思いました。
腰にも痛みがあり、先週の水曜日、車が渋滞していてパッと下りたら急に腰にズキッと痛みが走りました。これまで順調だと思っていたのですが、一緒に診てもらいたいと思い来院しました。

現象

○右肘を真っ直ぐに伸ばせない。軽度屈曲で疼痛発生。
○右上腕二頭筋、遠位部の筋肉が短縮し固くなっている。
○腫脹あり。局所の熱感は認められない。
○右腰部の筋緊張著明、左腰部の筋緊張および炎症を認める。
○舌診、淡紅舌、胖大。手根あり。薄白苔、やや膩。水分多し。
○脈診 滑(正常)。

治療方針

illust4238上腕の筋肉の短縮を取り除く。熱を持っていないので、初回よりかなり攻めていける。柔らかい鍼で固く固まった筋肉を表層より丁寧にほぐして行く。そのまま置針して、筋肉が緩むのをまつ。抜針して、再び同じ細く柔らかい鍼で中層および深部をほぐして行く。
上腕だけでなく、前腕部の二頭筋の付着部にたいしても丁寧に刺針して、上腕二頭筋の全体の緊張を緩める。
上腕二頭筋の近位部には疼痛や圧痛はないので、数本の指針にとどめ、遠位部の短縮の改善を促す。
腰は骨には問題なく、筋膜性の筋緊張および炎症による疼痛である。
右腰部の筋緊張を十分に取り、左腰部の筋膜の炎症を改善させる。
左腰部は柔らかい鍼で丁寧に刺針し、筋膜の炎症を改善に努める。
7月31日の1回の治療で腕が伸ばせるようになり、疼痛がなくなった。

治療経過

7月31日 1回目の治療
1回の治療で朝の痛みがまったくなくなった。
手を真っ直ぐに伸ばせるようになった。

8月1日 2回目の治療

手を伸ばしても痛みがなくなったので、さらに深層の筋肉の緊張を取り除く。少し深く、鍼を進め、すこしだけパワーを上げた鍼を用い、激しい動きに絶えられるようにする。

8月3日 3回目の治療

朝の痛みもなくなり、通常の仕事では痛みもなくなった。
明日からの通常の仕事でも対応できるように深層の筋肉の緊張を取り除く。

8月5日 4回目の治療

激しい労働でも腕の筋肉が持ちこたえるように底取りをおこなった。
これまで順調な回復で仕事でも痛みはまったく出ていない。
上腕については、ほぼ回復した。予定より2回早い回復であった。
腰部の慢性的な筋緊張が少し残っているので、5回目の治療は腰部を中心として行う。

治療経過

bensyou6回の治療で、全ての症状が改善したため治療を終了した。
今後は症状を感じたら早めにご相談ください。

左顎が痛く左右の耳がジンジンしたり痛む。 M.Nさん 50歳 女性

左顎が痛く左右の耳がジンジンしたり痛む。
50歳 女性  M.Nさん

主訴

〇左の顎が痛い

左耳について

〇左耳のすぐ下の奥が痛く、ジンジンする。時々バーンとはじける

右耳について

〇自分の声を普通に発しているが、耳の中でびしゃ、びしゃとする音が聞こえる。更にジンジンする。
〇子供の甲高い声を聞くと、耳が痛む
〇人の声がロボットのような機械化された音のように聞こえる

随伴症状

  • 首・肩が凝る
  • 冷える
  • 疲れやすい

現病歴

gakukansetsu5、6年前から、食事をしているとき、カックンカックンと顎から音が出るようになりました。痛みはないので放っておきました。昨年春に突発性難聴を患い、突然耳が聞こえなくなりました。耳鼻科に行って薬を服用したところ、順調に回復し、耳が普通に聞こえるようになりました。突発性難聴が治ったと思ったらすぐその後、昨年の5月より、左顎が痛くなりました。

症状について

何か動作をしているときや口を大きく開けても、ものを噛んだりしても痛くありません。何もせず、ボーッとしている時が一番痛みます。耳と顎の辺りでジャビジャビという音がして、時々パーンと跳ねるような音が聞こえます。

左耳について

左顎の奥の方がジンジンして、時々バーンと跳ねる感じです。

右耳について

右耳は低くジーという音がしています。自分の声は普通に発していますが、他人の声がロボットの声みたいに機械化された音に聞こえます。とくに子供の声で耳が痛くなります。
子供の甲高いキーンという声がとても耳に響くのです。

口腔外科、耳鼻科、大病院に行きました

ずっと続いたので、口腔外科、耳鼻科に行きました。大病院にも行きました。

診断結果

647948そこでレントゲンを撮って、顎関節の軟骨が少しずれていると言われました。あまり大したことはないが、痛いのは顎関節症のためかなと言われました。

処置

取りあえずマウスピースを作り、装着するように言われました。

整体にも通いました

298208その後、整体にも週に2回、4ヶ月通いました。かなり高額のお金を支払ったにもかかわらず、痛みは全く改善されておりません。治らないのではないかと不安になって、ネットで探し回りやっと当院を探し当てました。

来院される前にお電話を頂きました

患者様のお電話の内容

428893お電話で、キーポイントとなる問診だけさせて頂きました。
痛いのは左の顎の関節で、ジャビジャビという音がして、時々、バーンとはじける、ジンジン痛いということでした。口を大きく開けても、口の中に物を入れて噛んでも痛くないということでした。大きな病院で診てもらっても、高額のお金を払って整体に4ヶ月も通ったが治りませんでした。

こんなに健康なのに何故治らないのでしょうか?

悪いのは顔から上だけで、頭から下の身体の状態はとても元気なのに、症状がなかなか回復しません。こんなに健康な状態なのに何故、治らないのでしょうか?

私の対応

顎関節症では、口を大きく開けたり、口の中に物を入れて噛むと痛むのが一般的な症状です。
ボンヤリしているときが一番痛く、口を大きく開けても、口の中に物を入れても痛くないのは、顎関節の症状ではありません。
顎関節の症状を改善させた症例を多数持っている私が診させて頂かないといけないと思いました。

原因を明らかにしないと病気は治せない

何故なら、原因を明らかにしないと病気を治せないからです。
患者様の不安を取り除いてあげることが第一に必要なことのです。しかし一つ反論しました。

私の健康に対する答え

428752患者様は健康で元気なのに何故治らないのかと言われました。私は次のように答えました。
部分の痛みは身体全体の状態を示しています。部分は全体の影響を常に受けているからです。一番弱い所に痛みが現れるのです。部分の痛みのように見えますが、全身の状態の失調の現れでもあります。

川を想像して下さい。川の流れが良ければ、川の水は澄んでいます。川の水が濁っているのは、全体の流れが悪いからです。全身の状態が局所に反映されるのです。局所の状態は全身の状態の反映でもあります。
痛みがどうしておこっているのかきちんと分析して、根本原因に対しての治療が必要です。

不安や疑いがある場合

不安と疑いが交叉しているようです。このような状態では、まずは病気への正しい理解が必要です。どのようにすれば治るのかを知ることが大切です。そして、患者様が本来もつ自然回復能力を高めてゆくことが肝要です。

私のモットーです

疾病の根本原因を見つけ出し、対処的ではなく根本改善するのが私のモットーです。不安や疑いの解消のためにも、私が診なければならないと思いました。

現象

左耳について

  • 左耳のすぐ下、および1cm下の奥が痛く、ジンジンする。時々バーンとはじける
  • 左顎の耳の1cm程を押圧すると痛む

右耳について

ご本人の感じている症状

  • 自分の声を普通に発しているが、耳の中でじゃびじゃびとする音が聞こえる。更にジンジンする。
  • 子供の甲高い声を聞くと、耳が痛む
  • 人の声がロボットのような機械化された音のように聞こえる
  • 症病分析

    左耳について

    271344痛む場所は左耳のすぐ下及び1cm下である。ここは頸椎の筋肉であり、顎関節とは関係がない。耳の奥が痛いのはこの首のこりのためである。本人に首・肩がこっているという自覚症状はないが、押さえたら痛いと言う。これはこっていないのではなく、こっていることを感じられないのである。いわゆる麻痺症状である。こりも高じると麻痺症状を起こす。触診でも首・肩・肩背部の著しい緊張を認める。特に首の緊張が著しく、肩へと続いている。

    顎関節症について

    512976顎が痛いと思っている症状の本体は、首・肩のこりである。顎関節症の痛みでは無い。顎関節症の疑いが無いかと言えば、軽度の顎関節症の発症もあると言える。耳の前1cmのあたりが痛いのは、顎関節の軽い炎症である。しかし、急性の顎関節症であれば、口を開ければ痛いし、ものを噛めば痛む。
    当クライアントは口を大きく開けても、もの噛んでも痛みはない。耳や顎がジーンと痛むのは、首のこりが高じたものである。しかし、5、6年前から食事をすると、顎関節にカクンカクンという音が発生している。ずっと痛みがなかったのは、麻痺症状である。顎関節に関しても治療が必要だが、現在の痛みは顎関節から発しているものではない。

    右耳について

    641434子供の甲高い声で耳が痛むと言う。人の声がロボットのような機械的に聞こえたりする。耳管狭窄症・開放症の症状は耳閉感や難聴、自分の声が響いて聞こえるなどである。耳の奥に何かつまっている感じや耳鳴りも起こりえる。自分の声が大きく響くような感覚、呼吸の音がゴウゴウと聞こえるなどである。

    私の判断

    耳管開放症や狭窄症にピッタリあてはまる症状はない。突発性難聴の後遺症を頭に入れる必要はある。しかし、本人の自覚症状がはっきりしないので、とにかく身体全体のコンディションをよくすることに努める。舌脈診より、瘀血症及び痰湿症である。血液の流れが悪く、体内水分の代謝が滞り、古い水が体内に残存している。

    右耳については全身治療を施す中で
    診断と治療法を確定してゆく

    これらが耳という器官に影響して、単に違和感を感じているだけかもしれない。今後、治療を重ねる上で様々な症状が改善していく。そうすることで残存する症状より根本的な原因を導き出す事ができる。

    治療方針

    • 左の首のこりを奥まで取り除く
    • 肩のこりを改善させる
    • 右についても同様である
    • 全身の血流を改善し、血瘀の状態を解消する
    • 水の代謝を促進し、新陳代謝を改善させる

    234164以上で、顎の痛みを解消させる。並行して顎関節の治療を施す。咀嚼筋の緊張を取り除き、顎の動きを改善させる。本人が首・肩がこるという自覚症状が無く、健康だと思っているが、麻痺しているだけで健康とは言えないことを理解させる。突発性難聴も顎関節症も真面目で一生懸命働く人に多い。首や肩をこらし、ストレスをものともせず頑張る人に多い。本当の意味での健康とは、悪いところがあったらすぐ痛みを感じたり、様々な症状がでるが、直ぐ治るのは健康である。こりを感じないのは麻痺症状であり、痛みより一歩進んだ症状である

    治療経過

    5回目の治療後の身体の状態をお伺いしました。

    痛みの強さに変化はありますか?
    「痛みが少なくなってきた。」
    体調の変化はありますか?
    「体調がだいぶ良くなり、動きが軽くなってきた。」
    本日一番取りくんでほしい治療は何ですか?
    「体調万全で毎日仕事をしたいので、完治した後、予防し再発しないようにしたい。」
    その他ご希望があれば、自由にお書き下さい。
    「完治するまで通院し、その後は月一回くらいで体調を維持していきたい。」
    右の耳から人の声がロボットのように聞こえるの如何ですか?
    「右の機械的な音はなくなり、左右の感覚の差はなくなり、不快感が改善し、不安がなくなった。」

    6回目の治療

    痛みは如何ですか?
    「痛みがとてもマシになってきた。」
    体調の変化はありますか?
    「疲れはあるが、耳や顎の痛みが少しずつよくなると、体調も少しずつ良くなっている。」

    私見

    illust4238一般の病院に行って治らないのは、無理もない。首や肩のこりが高じれば、またストレスが重なれば、顎関節症のような症状も起こる。しかし、本体は首や肩のこり、及びストレスである。本人がそれを自覚し、改善することが一番大切なことである。首、肩のこりを治し、ストレス解消の鍼をうつことで、気血水の流れが良くなり、自律神経のバランスがとれ、心がより安定することで免疫力が高まり、自然回復力が高まり、回復力を早めていく。
    とことん検査をして、やっと病名を確定しても、現代医学でも確かな治療法が確立されていないケースも多い。
    右の耳から人の声がロボットのような機械的な音に聞こえるのも消えた。病名が確定できなくてもこのように治癒力を高めていけば、それだけで改善できることもよくある。
    私の質問でご希望があればなんでも言って下さいの中に、次のようなご希望がありました。
    「とても鍼は効くのだが経済的に厳しい。月1回通院することで、毎日元気に過ごせたらと思う。」

    私の回答

    bensyou鍼は良くなるまで一週間に一度続けることが必要です。
    最初の緊急時は週2回ほど行います。大概、4、5回で改善の兆しが見えます。見えたら週一回で改善をはかり、さらに症状がすべて改善すれば2週間に一度にし、最終的に月1回の治療で日常の気になる症状を取りながら、ベストコンディションを維持して行きます。

    日々、元気で仕事や家事に取りくみ、65歳まで元気に働きたいということでした。まさに、鍼灸の治療は自然治癒力を高め、日常の疾病、そして未来の疾病を未病で治し、ベストコンディションを維持してゆくことこそが、東洋医学の理念であり、醍醐味です。
    将来の健康は、悪くなってから、いくらお金を出してもどんなに健康を願っても改善できないことがあります。
    健康で長生きするためには、また生きている間、元気でいたいというのは人間の最も大きな欲望です。
    そのためには今から準備がいるのです。
    病気になってからでは遅いのです。みなさん、将来の健康を喜びを幸せを、今、お金で買っておきませんか。先行投資が大切です。
    何に投資するよりも価値ある先行投資だと私は考えています