update:2012年3月25日 最終更新日:2016年6月21日

正しい風邪の治し方⑧

※効果や感じ方は人によって異なります

②風独特のタイプ
風邪(ふうじゃ)が単独で、身体を侵襲して引きおこされる病症で、表(ひょう)虚証(きょしょう)といいます。暖かい部屋にいると寒くはないのですが、隙間風がちょっとあたるだけで、後背部がゾクッとしたり、身体のどの部位でも風を敏感に感じて、風に当たるのを嫌がります。ちょっと動くだけで汗が漏れ出て息切れがして疲れやすく、身体が少し熱っぽく感じます。

この症状が起こるメカニズムは以下のようなものです。
肌表に侵入した風邪(ふうじゃ)と戦うため、衛気は体表に集中します(衛強(えきょう))。 衛気は正常時、理の開閉をコントロールして、発汗を調節して、汗の源である営気を保護しています。
衛気と風邪の戦いが始まり、衛気が傷害されるとひとりでに汗が漏れるという現象が起こります。
これは衛気が弱いために汗が漏れるのではなく、衛気が表邪との戦いに集中しているため、力を取られているので、理(そうり)が緩んでしまい、その結果、営気は内を守っていることが出来ずにひとりでに汗が外に漏れてしまうのです(営弱(えいじゃく))。衛強営弱(えきょうえいじゃく)となり、営(えい)衛(え)不和(ふわ)の状態となります。営衛不和とは営気と衛気の不均衡状態をいいます。

風邪も身体の中に入るためには、体表を守っている衛気のガードを破らなければならないのですが、風邪の開泄性が働くと理(そうり)が開きやすく、風邪はひらいた理から身体の中に容易に侵入できるのです。例えば、空き巣がどこかの家に侵入しようとする時、家のカギを開けることができるとドアを開けて家の中に容易に侵入することができるのと同じことです。

治療方法 解肌発表、調和営衛
 鍼灸 
処方  合(ごう)谷(こく) 風門(ふうもん)・大椎(だいつい)・・外関(がいかん)・列缺(れっけつ)・風府(ふうふ)・曲(きょく)池(ち)
解表と風(きょふう)の要穴より数穴選択し、また肺病証を主治する要穴の中から、全身の気を補うことができる合谷などを用いて、衛気を強めます。
 方剤
処方 桂枝湯
病因が風(ふう)によるカゼの引きはじめで身体の内側と外側の機能を調和させて、治す代表薬です。
組成 桂枝、勺薬、生姜、炙甘草、大棗
効用 解肌発表、調和営衛
配伍の分析 桂枝と勺薬は調和営衛のための主薬となります。
桂枝は肌表の邪気を軽く発汗させて,追い出します。勺薬は補(ほ)陰(いん)・収斂(しゅうれん)作用(さよう)により営気が漏れでるのを防ぎます。両薬で一散一収して体表の衛陽と営陰のバランスを調和します。
衛気と営気の失調を調和させ,体表の邪を取り除く治療方法で、強い発汗解表法が適さない表虚証に用います。
各生薬の作用は以下の通りです。

 桂(けい)枝(し)…解(げ)肌(き)解表(げひょう)
桂枝は辛温解表薬ですが、麻黄より発汗作用が弱く表虚で汗が漏れでている症状を悪化させないで、表邪を追い出します。
 勺(しゃく)薬(やく)…斂(れん)陰和営(いんわえい)
収斂作用により営気が漏れるのを防ぎ、桂枝の辛酸による正気の損傷を抑えます。     
 生姜(しょうきょう)…辛(しん)温(おん)解表(げひょう)で散寒発汗作用があり、桂枝の解肌解表作用を補佐します。
 大棗(たいそう)…勺薬を補佐し、営陰を強めます。
 灸甘(きゅうかん)草(ぞう)…勺薬の酸味と甘草の甘味によって酸甘化陰となり、陰液を保護します。
☆解肌解表とは、表症で汗が出ている時に軽く発汗させて肌表の邪を追い出すことです。

※効果や感じ方は人によって異なります

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