update:2012年3月1日 最終更新日:2012年3月1日

わかりやすい中医学入門 講座を始めるにあたって

※効果や感じ方は人によって異なります

この入門講座では、初学者が初めて中医学を学ぶことを前提に、できるだけやさしい言葉で解説していきます。
そして、誰もが中医学を実際に使えるようになるために、必要最小限のことを、最短の期間で学べるように、理論と実践をふまえて、お話していきます。

理論ばかりで使えない学問は面白くないですね。
たとえば、英語を何年も学んで、難しい本が理解できるようになっても、実際に必要な場面で、簡単な会話すらできないのでは、役に立ちません。
これでは、がっかりでしょう。
中医学も同じように、学問としてはよく知っているけれども、実際には使えない人が多いのです。
臨床の中で、弁証論治をきちんとできる人は少ないのです。
中医学は世界の財産です、そして実践するための医学です。

これから本論のお話を進めていきますが、単に知識を学ぶというのではなく、どうすれば実際に使うことができるかにポイントをおいて、お話します。
必要な時に実際に使えて、初めて活きた学問といえるからです。
しかし、中医学は、中国では医科大学生が5、6年もかかって、やっと臨床の最低基準を習得できるほどの学問です。
病院では、現代医学と対等の立場で、臨床に用いられています。

中医学は一つの世界観であり、二千年にわたる試行錯誤を経て、自然法則と臨床哲学を結びつけたものです。
つまり、中医学は系統的な一つの学問体系なのです。

中医学を学ぶにあたって
① 自分が持っている現代医学の視点からイメージして考えたり、分析したりしないこと
② 中医学を理解するためには、中医学の言葉、理論で理解することが大切です。

英語を話す時、日本語で話すように文章を組み立てると、うまく通じないでしょう。
構文や文法がまったく異なるからです。
英語を話すためには、英語の文法や構文を理解しなければならないように、中医学を学ぶためには、中医学の基礎理論を理解しなければならないのです。

実際に使えるようになるための最高の秘訣は、基礎理論をそのまま飲み込むように、頭の中に入れることなのです。
中医学を学べば学ぶほど身体の総合的な状態を、とても的確に、論理的に、導き出せるようになるのです。
これは、中医学の真髄である診察から治療までの一貫した哲学的論理性によるものです。
中国の天津市であろうが、兵庫の尼崎市であろうが、心腎不交という証が示されれば、その患者さんがどういう状態にあるのか、かなり共通した病態認識ができ、それに対する治療も一定の範囲でできるデータが与えられます。
近代医学の基本とも言うべき、科学性、すなわち再現性を持っているのです。

つまり、ある一つの病証に対し、同じ治療方法を施せば、効果があるということです。
また、弁証論治の論理性によって、患者さんの病気の原因と発生メカニズムという過去の歴史をたどることによって、将来の病態を予測することもできます。
なかには、あまりにも複雑に症状が重なっていて、病態把握の困難な患者さんに出くわすこともあります。
しかし、このような時でも弁証の基本的な手順に従って、治療を施し、経過を見ると、教科書的ともいえるほど、理論どおりの形に整理された状態になってくるのです。

このことは、治療の適合性と同時に、患者さんに予後に対する適切な助言ができることも意味しています。
また、圧痛のまったくない患者さんや、触診ではまったく把握できない内科系統の患者さんにも、一定の弁証の手順によって、証という形で分析することができ、的確にアプローチすることができるのです。
さらに、現代医学では病態把握ができなかったり、難治とされる患者さんでさえも、弁証手順を踏むことによって、自然回復力を鼓舞する方向に、導くことができるのです。

中医学理論を学び、望、問、聞、切による四診による分析力さえ養えば、病気の原因が何で、病邪がどのような性質で、どのような勢いであるのか、現時点での総合的な病気の分析と、体質がどうなっているかを導き出すことができます。
すなわち、証を立てることができるようになってきます。

現代医学では、様々な検査器具や数億円の機械を使って分析して、治療方針を立てますが、中医学は、中医学理論の上に、自分の臨床経験を積み重ねることによって、同様に論理的に治療方法を導き出すことが可能なのです。
中医学を学ぶにあたって、中医学の言葉、理論をそのまま理解する必要があると申しましたが、中医学の独特な熟語や名詞を、最初から一字一句完全に理解しようとすると、ひたすら時間を費やしてしまい、前に進めなくなります。

まず「中医学とは、こういうものだ。」という全体を、大まかに理解してください。
細かいところは、勉強が進んでいくうちにわかってきますので、最初のうちは、とらわれないで前に進めばよいのです。
中医学を学ぶと、体質や病気を的確に分析し、治療方法を導き出せるようになってきます。
それが中医学弁証論治であり、世界の財産である所以なのです。
この治療方法をすなわち、自分に取り入れ実践すればよいのです。
そのなかで、舌脈診はとても重要ですので、特別な時間をとって、日常できる簡単な舌、脈の診察法のポイントを、詳しくお話いたします。

臨床では、舌脈診(ぜつみゃくしん)は、病気の性質である寒熱(かんねつ)、病勢である虚実(きょじつ)、病位の表裏(ひょうり)、どの臓腑(ぞうふ)のどのような生理機能の失調によって現在の症状が出ているか、などを判断するために、また、四診から得た情報を合算して、証(しょう)を立てますが、その証(しょう)が正しいかどうかの確認に、とても重要な役割を果たします。
舌や脈の状態は、病気の状態によって変化します。

病状が回復すれば、舌(ぜつ)脈状(みゃくじょう)も変わるので、舌脈診は病気の回復や盛衰(せいすい)の判断にも、欠かすことのできないものなのです。
だから、たえず観察することによって、病気の総合分析結果である証の変化を常に確認していくことができるのです。
それでは、白紙の紙に初めて一つ一つ字を書きこむように私の話をお聞きください。
そして、どなたも最短の期間で、中医学を身に付けて、弁証論治が使えるようになってください。

この度、私は中国の天津市で開催された第三回中医学学術国際交流会議において論文を発表させていただく機会を得、2001年10月19日~10月23日まで中国に行ってまいりました。世界40カ国、300名以上の方々の参加のもとに開催されました。
中医学は、現在、世界の共通認識である東洋医学なのです。
世界で東洋医学といえば中医学、すなわち、T(トラディショナル)C(チャイニーズ)M(メディソン)のことをいうのです。
中国天津市では1600床の中医学の近代的病院があり、建物を別として西洋医学の、同じく1600床の病院が並んでいます。
中医学の1600床の病院では中医学の証立てにより、鍼灸・中薬(漢方)による治療が行われていました。そこでは、全体的、総合的、実践的医学が行われており、私は感動しました。そしてこの世界の財産である中医学を日本に紹介し、家庭の医学となるまで普及し、1人でも多くの皆様が健康になられることを願っています。
それでは、次号より本論に入っていきます。
一緒に楽しく学んでいきましょう。

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