update:2012年3月31日 最終更新日:2012年3月31日

顔面神経痙攣

※効果や感じ方は人によって異なります

性別:女性  
職業:主婦兼託児所勤務
年齢:60歳
初診:平成20年9月22日
主訴:顔面痙攣

現病歴:
平成19年11月末、顔面痙攣が始まる。最初は目の下のピクピクピクッという痙攣だけだったが、段々頬・口元まで及ぶようになった。ピクピクという痙攣だけではなく、目の下から頬、口元にかけて引きつるような感じで起こる。その内に治ると放っておいたが、ひどくなる一方で平成20年6月末、病院に行った。病院ではMRI検査など異常なしの診断で、原因不明、目に見えない神経・血管を締めつけているのだろうが検査では分からないということで痙攣を抑える薬を渡された。薬を飲んで少し抑えられているような状態がしばらく続き、人に会うのも苦痛でないくらいになったが、盆以降段々ひどくなり、瞬きする度にピクピク大きく頬が動くようになった。また帰郷後、体調を崩し風邪が治らずなかなか疲れがとれなかった。引きつる顔を見られるのが嫌で人に会う度、気にしていた。人に会うと見られている感じがして、状態を説明した。平成19年正月、姉が大腸癌となり手術、病態が落ちつく8月くらいまで心配した。平成19年12月、兄が肺癌となり平成20年4月死去。93歳の母が骨折して3年前から入院している。寝たきりで少し認知症気味である。兄が世話をしていたが現在は兄弟で交代で見ている。平成20年4月、弟が腰の手術。薬を飲んでも治らないので困り果てていたが、娘に勧められ来院した。
望診:身長は標準よりやや高く細身。頬が痩せている。美形。

痙攣について
目の下が数回ピクピク素早く動く。何回か連続する。回数はそれより少し少ないが頬がピクンと大きく動く。頬から口元まで連動している感じ。手で押さえても強い力で動く。10分間隔でほぼ1日中継続。初期は止まっているときの方が多かったが、現在は起こっているときの方が多い。

全身の問診:
眠れる時と眠れない時があり安定剤を時々飲む。夢をよく見る。汗はよくかく方で暑がり。水分は冷たい方を好む。食欲は普通だが食べ過ぎると腹部がよく痛む。食事内容は偏りがちで、ややバランスに欠ける。心配症。取り越し苦労が多く、小さいことが気になる。自信がない。義務感が強い。人の目を気にする。腹が立つが我慢していることが多く、落ち込む方だ。顔の状態も最初は黙っていたが、人にどうしたのと言われるとやはりみんな気付いているのだと思い、親しい人には説明した。託児所でも子供と接するときも見られているようで子供の目を見て笑顔で話したいが、顔を直視できない。人に会わない休みの日はほっとする。症状も少し少ないような気がする。最近ではゆっくりしているときや寝ているときでも余計にひどく起こるようになった。

脈診:90/分 左:緊・弦・渋  右:細・滑・弱
舌診:淡紅舌 薄白苔 舌下の怒張有り

方解:
発症当時は、日常的な生活であったが、長期に渡る姉の世話や心配で体力の低下やストレスが残存していた。そのため、ちょっとしたストレスや過労が加わっただけで、おの症状は発生した。なぜなら、顔面痙攣は過労、特に精神的な疲労が重なって発生する。発生後、兄の死や弟の手術、母の世話で非常なストレスが加重している。すぐ治ると思っていたが幾日経っても治らないので、ついに病院に行くが薬を飲んでも改善されなかったので、治す方法がないのではと途方に暮れ、人に会う度気にするようになっていた。引きつる顔をいつも見られているようで嫌だったが、人に説明しても不安は消えるものではなく、逆に人に会う度に緊張した。自分のちょっとした弱点や、小さな欠点でも人がどう思っているか考え、過大に気にしてしまう。それが悪循環となって神経がいつもピリピリし、脳が疲れていた。また痙攣したらどうしようという不安が募って、軽度な不安神経症に罹患した。

中医学的な視点より
ストレスにより肝気が鬱滞し、疏泄が失調し、目への血流が不足し、目の痙攣が始まった。目は肝の竅である。ストレスにより肝鬱が長くなり、肝鬱化火し、心火を誘って上擾し、心を撹乱した。精神活動は過剰な意識を抑えきれなくなった。肝火は胃経にも及び、和降出来なくて時々腹痛を起こした。頬の痙攣は肝気犯胃によるものである。したがって関連臓腑は肝・心・胃である。

弁証:
肝気鬱血・肝気犯胃・心身不寧
治療方針:
一日中頭から離れない状態が続き、脳は疲労し余計に不安を打ち消せなくなっている。人に見られることを気にしても、仕事をしている以上、人に会わないでいられる日はないのであるが、現状は人に会う度、緊張する練習をしているようなものである。その結果としての痙攣なので、気にしないことが一番の治療方法であることを認識させる。しかし、いくら理性で認識させても不安な心は非常に強く抑えることは出来ない。治さなければいけないのは理性ではなく、感情、すなわち無意識の領域である。不安な心は理性でいくら抑えようとしても無駄である。無意識(感情)の心と意識(理性)の心の強さは9:1の強さである。敵うはずが無いのである。交流分析ではクライアントはPCとACが高い。責任感や義務感が強く、その分“~べき・~しなければいけない”という上位自我に支配される。反面、人の目を気にしすぎる傾向があり、人の評価が過剰に気にかかる。根本的な改善は、PCとACを少し下げることである。心理学に基づく無意識への改善暗示が必要である。従って中医学弁証による鍼灸治療と併行して、心理学に基づき交流分析・自律訓練法・行動療法・系統的脱感作法などの心理学的手法を用いることが最良の改善法である。

無意識への改善暗示
痙攣があっても他人は本人が思っているほど気にしていません。人としての評価も変わりません。自分のちょっとした弱点や出来ないことを気にするよりも、自分の良いところをいつも見るようにしましょう。人はあなたの全体を見ています。あなたには良いところがたくさんあります。あなたの穏やかな話し方は、人をホッとさせ癒します。客観的な説明能力は、他人に信頼感を与えます。人並み以上の才能や能力を持っており世間に通用する十分なものを既に持っています。いつまでに治らなければいけないとか考えないで、自然回復力が高まって治るまで、心や身体の緊張を取ることを第一とします。この世の中に完全無欠の人間はいません。もしいたとしたら、神様か仏様です。一生かかっても完璧にはなれないのです。人間のすることは完璧でないのが当たり前です。どんな人間にも長所と短所があります。出来ることもあれば出来ないこともあります。得意なこともあれば不得意なこともあります。失敗もします。それが当たり前です。当たり前のことは気にしません。弱点と思えることも、人間にはある程度の遊びで必要なことです。完全無欠、そういうことは決して良いこととは言えません。ある程度のゆとりが人間にとっては良い人生を作ることになります。自分の長所を生かし、自分の特徴、持ち味が出せればいいのです。そういう風にあなたは考えていきます。

もしあなたの心の中に自分を良く見せようとか、人によく見られようとか、上手にやろうとか、そういう気持ちがあったなら、それは捨ててしまいます。あなたには必要のないことです。あなたは普段のままのあなたで、ありのままのあなたで十分世間に通用するだけの能力も才能も持っています。人並み以上の能力を持っています。人から好かれる良い性格を持っています。あなたの真面目なところも人から信頼されるのです。あなたは普段のままで、気楽に振る舞えばそれで十分人から好かれるのです。人から評価されるのです。気楽に振る舞えば良いのです。無理してなんとかしようとしているあなたよりも、気楽に流してありのままのあなたが、一番魅力的です。他にもあなたには良いところがたくさんあります。これからあなたは自分の長所に目を向けます。そして自分のすることに自信を持てるようになっていきます。心にゆとりが出てきます。自分の欠点や弱点を許す事の出来る包容力が出てきます。周囲がどう思うかを気にして、自分が落ち込んだり悩んだり、体調を崩したりすることはあほらしいことですよ。馬鹿馬鹿しい事だとは思いませんか?人のための人生ではなく、あなたのための人生です。あなたが幸せで、あなたが健康で、あなたが楽しい充実した毎日を送るための、あなたの人生ですよ。これからあなたは日毎に気持ちが大きく逞しくなってきます。度胸がついてきます。肝っ玉が大きくなってきます。太っ腹になります。小さいことが気にならなくなってきます。気になっていることが段々気にならなくなってきます。1日ずつ小さくなってきます。

治療経過
6ヶ月25回の治療で改善。週一の少ない回数の治療だったので、少し長引いたが、心理不安が軽くなっていくのと並行して痙攣の回数も違和感も目に見えて改善していった。やはり心理的な影響が大きいと言える。

※効果や感じ方は人によって異なります

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